第15話 「鴉の止まり木」について④(本編第三章まで&外伝)
さて、鴉語りも今回が最後となります。
どうぞお付き合いくださいませ。
『第十話 東西の闇』
ここは外伝をやろうと決めた時から書きたかった回です。
本編も実際にはこの二年前の交友会からスタートしていますしね。
まだぎりぎり二十代前半のレックス登場! いやほとんど何も変わってないなこいつ。
普段は無口ですが、一応は王族の務めとして外交くらいはやりますからね。晩餐会程度はそつなくこなします。
でも異様な威圧感だけは与えていたようですね。(というか、ここでは本当に何もしていない)
そして来ました、この台詞。
「――国王陛下のヘリオス殿下に対する仕打ち、あまりに無体だとは思いませんか?」
名前を出さなくても言い回しがあいつらしすぎますね。
貧相な体つきで顔色が悪くて武芸素人な男。いったい誰なんでしょうねー(棒)
第一章にも出てくるこの台詞、当初の予定では補佐官の書いた台本を読み上げた部下、のつもりでした。なぜかと言えば補佐官は国外に出られないから。
王弟派貴族に接触するなら、レックスと一緒に西側に来た随行員の一人のはずですしね。
しかし、外伝で補佐官本人を出したくなった以上、舞台を西の王都にするわけにいかなくなってしまいました。
結果、東の王都で開催された交友会にマクシムが随行したというシナリオに。
まさか自分で作った設定(補佐官は国外へ出られない)のせいで物語を書き換えられようとは……。
『最終話 鴉の止まり木』
最終話でタイトル回収です。
タイトル回収大好きマンではある一方、無理やりキャラにタイトルコールさせるのは野暮ったくてあまり好みではなかったりします。
そのため、鴉の独白で回収しました。
鴉は雛鳥の止まり木になろうとした。
だが、雛鳥こそが鴉の止まり木だった。
鴉の止まり木――その真の意味は「黄金のアウレリア」だったのです。




