第11話 幻の序章
さて、書き始めた当初は「序章」が存在したと前回お話いたしましたが、現在は削除されております。
一応、データとして残骸がありますので、ここに記録として掲載してみようと思います。ボツ原稿のサルベージ。
序章
セルディア暦999年。
節目の千年紀を翌年に控え、西セルディア王国は祝賀の空気に包まれているはずだった――本来であれば。
しかし現在、この国を包むのは、長年の平和に慣れきった彼らを揺るがす軍靴の音。
刻一刻と迫りくるのは、かつての同胞である東セルディア王国軍の騎影であった。
今より約千年前、中央大陸に起こった国の名をセルディア王国と呼ぶ。
しかし建国より七百年ほど経った頃、王位継承で揉めた末に国は東西に分割された。これが東西セルディア王国である。
とはいえ元は一つの国でもあり、両者の間で戦火を交えることのないまま三百年の時が流れていた。そんな中、今年になって突然、一通の書状がその長い均衡を破った。
東セルディア王国――分裂してからヴァルクレウス王国と国号を改めた隣国の第一王子、アレクシス・レオニス・ヴァルクレウスが、西セルディア王国の王女アウレリア・ヴィオレーナ・セルディウスに求婚したのである。
西セルディアの王室は、これを当然断った。公表はしていなかったが、王女アウレリアにはすでに国内の婚約者候補もおり、何の打診もない唐突な求婚など、受け入れられるはずもなかったのである。
東の王子の気の迷いではないか、などと事態を甘く見ていた西セルディアの面々は、すぐその後にそれが過ちであったと知ることになった。拒絶の報を受けるとただちに東の王子は精鋭軍をもって攻め込んできたのである。
そして今、その軍勢は今にも王都を包囲しようとしていた――
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はい、ここまで。
もうね、ネットでこんな序章載せてもブラウザバックの嵐ですよ。
アウレリアとレックスのフルネームをいきなりぶち込むな。
ちなみに現在の本編では暦の表記すらしておりません。○○暦何年、と書くと確かに雰囲気は出るのですが、じゃあ何年前?と脳内でいちいち計算する必要が出てしまいますからね。
そのため、本編ではあえて「今より○○年前」という書き方をしております。暦がないわけではありませんが。
ネット向けにはメインキャラの会話から始めた方が良いだろうと、今の「ねえユリウス」スタートとなりました。上の序章の内容は、第一話の後半に説明としてざっくり入れてあります。(読み比べ推奨w)




