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果ての果ての銀河を又にかけ宇宙海賊DASを取り締まる正義のSTRS 指揮下幼年学校2年1組リスター少年達の戦記  作者: 佐久間五十六


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ギャートルの覚悟

 その頃エリア4ではグロセリウスと505遊撃隊によって、次々と宇宙ギャングが討ち取られていた。その状況を受けて、ようやく宇宙ギャング総組長ギャートルが姿を現した。

 「全く情けない奴等だ。ま、リスターさえ倒せば大丈夫だろう。しかし予想以上に早いな?どうなっとるんだ。そんなことよりリスターめ早くワシの所に来ないか。ブラックキャット様から授かったこのバスティングソードで、ブヘルキア城での雪辱をはらしてくれるわ。」

 「あの時も今も油断しっぱなしじゃねーか。」

 カギギーン!?

 「うわ!!何だこの太刀筋は?まさかSRSソードの封印を解いたのか?どうなっとるんだ!」

 「よお、ギャートル。元気そうだな?バカは治ってねーみてーだが。」

 「リスター、貴様これ以上先には進ませんぞ。鍛え上げたこの体で今度は負けん。はっきり言って今の私を倒せるのは、ブラックキャット様だけだろう。」

 「講釈は済んだか?悪いが貴様もブラックキャットもアウトオブ眼中なんでな。さっさと最後のKMシールドの欠片をよこしな。」

 「断る。それが欲しいなら俺を倒せ。」

 「ギャートル、貴様死ぬ気で体に鞭打って鍛え上げたみたいだな。」

 「お前を倒すためにな。ぽっと出の貴様にこれ以上DASを荒らされてたまるか!」

 「御託は並べ終わったかい?」

 「俺はどうせ、あと一日しか命はない身。」

 「まさかドゥーピングしたのか?」

 「そうさ。己の力を極限まで高める変わりに使用すれば命は一日と持たない。それをしたのさ。お前とは覚悟に差がある。この前は油断しっぱなしだったが、今度は負けん。ブラックキャット様にリスターの首を捧げて俺は死ぬ。」

 「じゃあ一日待ってみるか?」

 「卑怯者め。だがそんなジョークをかましていられる程俺は甘くないぞ?」

 「かかってこい!」

 「行くぞ。」

 今、ギャートルとリスターが剣を交え始めた。 

 

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