世渡りの上手いリスター
ギャートルとは過去に1度、ブヘルキア城で対戦してその時は辛くもリスターが勝利したが、このギャートルとの戦いで苦戦した為、ブラックキャットに敗れたのは苦い記憶に新しい。
ギャートルも、打倒リスターを目標に掲げ、肉体改造に取り組んで来た。その前にエリア4の宇宙ギャングをやっつけねばならないが、そこは、ジャスミン大尉やミシェリー少尉らグロセリウスに任せた。505遊撃部隊もお忘れなく。
さて、何処までギャートルが変わっているのかという事がリスターにとって不安材料であった。しかしながら、リスターもパワーアップしている。SRSソードもある。KMシールドはないが、リスターの全盛期は今だ。
リスターとしては、部下に任せられる所は任せて、ギャートルとブラックキャットの二枚看板を攻略する事を考えていた。とは言え、宇宙ギャングもエリア4となり、かなりハイレベルな存在だった。
「リスター!しっかりやってるか?」
「イーグラス中将にウエントハット中将どうしたんですか?」
「DAS残存艦隊を全てやっつけたんで、駆けつけたんだ。」
「ありがたいんですがホワイトキャットは?」
「さぁ、わかんねぇ。奴は戦場から逃げ出した臆病者だ。」
「なるほど。サウザイガム中将とノーチラス中将がSFFを護衛してるんですね?」
「ああ。ところでこの宇宙ギャング全部相手にして、ギャートルとブラックキャットも倒すつもりだったのか?」
「はい。残存勢力は限られてましたから。ありがたい援軍です。」
リスターは少しエネルギーを温存出来そうだ。STRS指揮下幼年学校生含む全部隊がサウィノスのエリア4に集中して無双乱舞生き残りをかけた戦いを繰り広げた。
ここまでは一人で突っ走る事も多かったリスターだが、それでも歩いてきた道のりの辛さを思えば、もう少し踏ん張る事くらいわけないだろう。しかし、人間とは弱い生き物である。リスターも人間だ。世渡りの上手いリスターは、余計な雑念にとらわれる事もなく、ただ目標に邁進して行く事が出来る。
こういう人間がSTRSにいたという事は、STRS 陣営にとっては好運であり、DAS陣営にとっては不幸な事であった。




