着任
カタカタカタカタ
薄暗い部屋で白衣を着ている者がPCになにかを打ち込む音がする。
「もうすぐよ。あなたが選んだあなたの…」
カタカタカタカタ
リュウセイ視点
「ようこそ第三試作試験隊に、私が副隊長のアサナダ中尉だ。歓迎するよ。」
「自分は、リュウセイ・カンテライト中尉であります。こちらこそよろしくお願いします。」
「楽にしてくれていい。階級は同じだしこんな辺境では階級なんかはほとんど必要ないからね。まぁ、ついてきてくれ基地の中を案内しよう。」
無難な挨拶を返し、アサナダ中尉の後を追う。
基地の案内が終わり。アサナダ中尉が
「この基地は、総員数で言えば10人もいない。」
自分の耳を疑った。続けて
「この隊は、隊長がこの基地の指令も兼任している。隊長は、試作機にのめり込んでいるからね。私がほとんどの基地の業務をしているんだ。」
「では、この基地は、第三試作試験隊しかいないと言うことですか?」
「ああ、そうなる。」
「人数から考えて自分しかヒトガタ乗りがいないと言うことですか?」
「そうだ。」
衝撃的だった。いくら辺境でも2小隊だいたい100人ちかい人がいるからだ。ヒトガタ乗りも基地にいる護衛機もあるから10人は少なからずいるはずなのに。
「この基地は、いや、この隊はのほうが正しいか。この第三試作試験隊は、皇族専用機の開発がこの隊の創設された目的であり、任務の内容でもある。」




