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ワールズダスト ~現世に現れし黒き森~  作者: Hekuto
エピローグ

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第三百五十五話 彼の旅立ちと星界のざわめき 後編

これがワールズダスト二作目の最終回となります。


修正等完了しましたので投稿させてもらいます。楽しんで頂けたら幸いです。



『彼の旅立ちと星界のざわめき 後編』



 兎夏と育兎に挨拶し、しばらく異世界に行く旨と要塞の使用についてメーフェイルとアーデルに伝え、訪れたことのある異世界にあいさつ回りし、最期に精霊便を使って石木と阿賀野の後頭部に手紙を送ったユウヒは、その後帰宅してから部屋の整理に取り掛かった。


「よし! とりあえず問題は無さそうだな」


 翌日も掃除に費やしたユウヒは、精霊便の不手際に再度説教を行いつつ翌々日早朝、この日ようやく旅立ちの準備を終えたようだ。


「ほとんど部屋の掃除だったね……」


 旅立ちの準備と言ってほぼ荷造りを行わなかったユウヒは時間の大半を部屋の片づけに費やし、特別な入れ物を次々と作っては禍々し作品群を封印していった。その様子を危ないからと離れた場所からしか見させてもらえなかった流華は、一部を除きすっきりした兄の部屋へ久しぶりに足を入れるときょろきょろと周囲を見回しながら不満そうに呟く。


「そんなとこを見てもエロ本はないぞ?」


 家に居るのに構ってもらえず不満を抱く妹が何を考えているのか理解できない様子のユウヒは、ベッドの下を覗き始める流華の背中にジト目を向けると呆れた様に呟く。


「知ってる」


「え?」


 背中にかけられる呆れ声に振り返った流華は、不服そうな表情のまま即答して見せ、知っていて当然と言いたげな彼女の言葉にユウヒは思わず目を見開くと数回瞬かせ、凭れ掛かっていた転送装置から驚いたように背中を離す。


「そ、そんなことよりもう忘れたことないの?」


 色々聞きたそうな百面相を浮かべるユウヒを見上げる流華は、何か隠し事でもあるのか目を泳がせると捲し立てる様に大きな声を上げる。忘れ物は無いか、それは実際流華が気になっている事であり、その理由はユウヒの荷物の少なさにあった。


「うん、持ってくものは最小限にしてバッグに詰めたし、ポンチョも問題なし。大統領にも試作品をマニュアルと注意事項付きで送ったし、部屋の危険物も全部宇宙に送ったからな」


「なんだか聞いてる方が頭おかしくなりそう……大統領とか宇宙に送るとか」


 ユウヒが持っていくものは、特別製の冒険者証だけが入った肩掛けカバンと地味な緑色のポンチョ、その下に着ているのは傭兵団でも使われている丈夫な野戦服と腰のベルトから下げられた携帯灰皿の様な筒状の何かである。


 それ以外にアメリカには大統領宛で大きな荷物を送り、家の倉庫に置けないような危険物は全て宇宙の要塞に保管してもらっていると言うユウヒ、兄の口からするすると出てくるリアリティを感じない言葉に流華は床にぺたりと座ったまま呆れた表情とため息を漏らす。


「ん? まぁそうだな……ずいぶん遠くまで来た気がするよ」


 ユウヒもまた、自分の口から出てくる言葉を再認識して可笑しな気分になったらしく、悩ましげな表情で目を瞑ると、どこか他人事の様な口調で呟き背後の自分より大きな転送装置を見詰める。


「帰ってきてね」


 扉は無く、装置の床に描かれたサークルの中に入って魔力を流せばすぐに宇宙の巨大要塞へと転送される転送装置。その動作をすでに見ているのであろう、今すぐにでも軽い足取りで消えてしまいそうな兄の背中を不安そうな目で見詰める流華は、その感情をそのまま口にする。


「……おう! 心配すんな」


 いつもの妹とは何かが違う声色に振り返るユウヒは、床に座ったまま不安そうに見上げてくる瞳に明るく笑い掛け、まだ小さく後ろを追いかけて来ていたころと同じ場所にある頭を少し強めに撫でた。


「夕陽! とーちゃんはもう限界だ!」


「持たないなぁ? それじゃ流華、行ってきます」


 頭を撫でられる流華が目を細め何かを口にしようとした瞬間、一階から男の悲痛な声が聞こえてくる。同時に何かの破壊音とうめき声も聞こえて来てユウヒは困った様に頭を掻く。何が起きているのか、ユウヒにも流華にも手を取るようにわかる事態は加速度的に部屋へと近づいており、もう一度流華の頭を一撫でしたユウヒは軽いステップで転送装置の中に飛び込む。


「うん、行ってらっしゃい!」


「ユウちゃん!!」


 笑顔で手を振るユウヒの周囲からは光があふれ出し、流華の言葉を聞き届けたタイミングで装置から一際強く光り溢れ、ユウヒの部屋の扉が勢いよく蹴破られる。


「うぐぐ、行ったのか……」


「うん」


 蝶番が破壊され傾いた状態で開く扉の前には息の荒い明華、赤い髪を振り乱すその足元には彼女の足を掴んだまま地に這いつくばる勇治、さらにその後方の階段には屈強の男達と女達が倒れ込んでいた。最後の力を振り絞るように顔を上げた勇治は、明華の足首に抱き着き直すと流華に問いかけ、返って来た寂し気な返事に目を細め転送装置に目を向ける。


「……夕陽、ちゃんと避妊はするんだはっ!?」


「……お父さん、最低」


 そして彼が最も危惧していることを、ただただ純粋な心配として呟いたのだが、その心は娘に理解してもらえなかったようで、それまでの寂しそうな表情から一転、蔑む様な目で父親を見下ろす流華は、短くも父親の背中に突き刺さる母親の踵より鋭い言葉のナイフで勇治を刺す。


「ぐふっ!?」


 あまりに鋭く的確な口撃によって撃沈する勇治、その情けない姿に階段からはため息が漏れ聞こえ、彼の頭上から呆れを多分に含んだ鼻息が聞こえると、その体はひょいと引っ張り上げられそのまま部屋の外へと引きずられて行き、それから小一時間ほど流華は転送装置を静かに見つめ続けたのであった。





 ユウヒの部屋の扉が悲しげに蝶番を揺らしている頃、朝専用メニューがあるファストフード店の二階、窓に並ぶカウンター席からは眼下に忙しなく行きかう人々の姿が見える。


「予定の時間はそろそろでござるな」


 朝の通勤時間帯らしい人通りを見下ろしながらポテトを食べていた忍者は空を見上げて呟く。彼の名前はゴエンモ、過去の名前を封印して現代に生きるファンタジー忍者である彼は、次のポテトを摘みながら異世界で共に戦った友人の旅立ちに心でエールを送る。


「そうだな、行かなくて良かったのか?」


 その隣では、ぶくぶくとコーラにストローで空気を送り込んでいたヒゾウが口を離すと、いちゃつき街を歩く学生カップルを死んだ目で見詰めながら呟く。


「我らと違って会いたい相手もいるんじゃないか? ん?」


 一方ゴエンモを挟んで反対側にはジライダが肘をつきポテトをもそもそと食べていたが、ヒゾウの今にも人を呪い殺しそうな目に気が付くと、呪詛を呟こうとする彼の口にポテトを投げ入れながらゴエンモに目を向け問いかける。


 異世界ワールズダストで冒険を共にした三人の中で唯一現地民と良い雰囲気を作ったゴエンモに対する当てつけを含めた二人の言葉に、ゴエンモは深刻な表情で口元を隠す様に両手で頬杖を突く。


「いや拙者……正直褐色の悪夢がまだちらついてしまって……女人はまだしばらくいいかなって」


 そしてぽつりぽつりと、まだ癒えぬ心の傷について呟く。


「「…………うーん」」


「ユウヒ殿の無事を祈るばかりでござる」


 かつて異世界で役得と思った時期もほんの一瞬あった褐色の悪夢、一晩中絞られた彼らの心には確かな傷として今も残っている様で、未だ傷の癒えぬ三人には、ユウヒと共に異世界へと言う気分にはならないらしく、ユウヒの誘いを断った後ろめたい気持ちが彼らの目を空に向けさせる。


「俺らも、仕事があるしな」


 彼らが目を向ける先にいるのであろうかユウヒは笑顔で親指を立てて見せ、その笑顔から視線を逸らすジライダは小さく呟く。そう、彼らも今では立派な国家公務員、以前のように突然首を切られるようなバイトでは無いのだ。


「社畜乙www」

「あ?」


 そう言い訳を盾に現実から目を背けるジライダに、ヒゾウは全力で煽るような表情で笑い出し、一拍の間を置いて二人の攻防が始まる。いつものテンションに戻った二人に挟まれ投げ物を頭に受けるゴエンモは、小さくため息を吐くとそっとその場から自分だけ退避するのであった。





 ファストフード店の冷え切った床の上で、大人二人が正座したまま笑顔の女性店員に怒られている頃、ゴエンモがポテト片手に見上げる宇宙の彼方では、要塞のコントロールルームにユウヒを始め一号さんや二号さん、その下の娘達やアン子と要塞AIとドローン達が勢揃いしていた。


「こちらの準備は大丈夫です。何時でもいけます」


 彼らが見上げる大きなモニターには、神とユウヒとその娘たちの協力で作ることに成功した通信設備が、世界間の通信を可能としたことを示す様にアミールの顔が大きく映し出し、ユウヒに向かって笑う彼女は受け入れの準備が整ったと言う。


「こっちも何時でも行けるよ、待たせちゃったな」


 ユウヒ達の居るコントロールルームは、以前よりさらに拡張され様々な設備が並び、その中には安定して世界間の転送を可能にする転送装置も据え付けられていた。かなり限定的な転送装置であるが拡張性を持たされ作られた筒状のガラスには、【ワールズダスト行き】と言う簡素な文字が書かれている。


「こちらこそ! 色々とあって調整がうまくいかず」


 大きなモニターに映し出されるアミールは、顔の前で両手を振って目を見開くと嬉しそうな笑みに苦笑を浮かべて見せた。ユウヒを迎えるべく日々最優先で作業を続けた彼女は、予定が大幅に遅れたことで困ったような表情を浮かべているが、どうにも嬉しさが隠しきれない様だ。


「俺の所為でもあるんだろ?」


「それは、世界を救うのにこの程度で済んだのはすごい事です。こちらの事は気にしないでください」


 ユウヒもアミールやその他の管理神と話しをしているのか、自分の行動が様々なところに影響を及ぼした事を知っている様で、申し訳なさそうな表情で頭を掻いて眉を寄せる。しかし、ユウヒがなした功績に比べればそのような事は些事にでしかなく、むしろアミールが被った被害からは考えられない功績であった。


「そっか、ありがと」


「いえ、それよりも今回向かってもらいたい場所は環境が悪く……」


 アミールの優しい言葉は気を使ってくれたものだと思ったユウヒは、それ以上掘り返すのも悪いと笑みを浮かべて見せ、そんな彼にアミールは表情を暗くしながら今回の依頼について話し始める。


「こっちでも色々経験したし、前よりも余裕があるんじゃないかと思うし問題ないよ」


 危険な環境と言われて眉を上げるユウヒであるが、戦場以上に危険な環境を何度も経験する事となったドーム関連の出来事を思えば、多少過酷な環境とは言えアミールの管理している世界なら大丈夫だろうと笑みを浮かべて見せた。


「そうですか……それから一号さん達の件ですが、まだ移動は当面禁止と言う事でお願いします」


 ユウヒが浮かべる笑みから絶対の信を感じ取ったアミールは少し頬を赤らめ、喉を慣らす様に小さく咳き込むと一号さん達について触れる。どうやら一号さん達がワールズダストから名も無き異世界にワープした影響は未だに解決していないようだ。


「駄目かぁ」


「むりかぁ」


「残念です」


 無理だろうとは理解していても若干の期待をしていた一号さんは、ユウヒの言葉に続く様に肩を落とし呟き、二号さんも思わず気持ちを声に出して肩を落とす。彼女達と共に集まっていた小型ゴーレムの少女達も残念そうな表情を浮かべており、周囲に重い空気が流れる。


「ごめんなさい、前回の穴が思った以上に深くて修繕が上手く行っていません。塞ぐだけ塞いで今も少しずつ修復しているところです」


「ごめんね?」


 アミールも嫌がらせで彼女達の邪魔をしているわけではなく、前例のない強引な世界間移動による世界へのダメージが大きく、現状道を塞ぐほかないだけなのだ。そんな原因であるワープを行った一号さんは小さく謝罪の言葉を口にするとユウヒと共に頭を下げる。


「気にしないでください。本来なら世界に穴は開かないものですから、そちらに関しては現在も調査中ですので気長に待ってもらえると助かります」


 しかし、この問題は誰が悪いと言うものではなく、本来であれば起こるわけがない現象なのだ。本来であれば一号さんの装備で世界に穴を開けるなど不可能であるし、大質量の世界間ワープが無事済む確率も低く、また空いた穴が塞がらないなどあろうはずも無いのだが、実際は有り得ないことが起きている。その事で神がユウヒ達を責めるのはお門違いであると微笑むアミール。


「はーい」


「よろしくお願いします」


 優しい女神を絵に描いたようなアミールの姿に思わず拝み始めるユウヒの隣では一号さんが元気よく、二号さんが丁寧に頭を下げ、周囲の少女やドローン達もそれぞれ頭を下げてお願いする。そんな光景に笑みを深めるアミールは、しかし次第にそわそわし始める。


「それでは、そろそろ……」


「おう、それじゃ行って来る! 帰りもここに戻ると思うから、頼むな?」


 待ちきれない様子を隠しきれないアミールに生暖かい視線を注がれる中、彼女の様子に小首を傾げるユウヒは踵を返して転送装置に歩き出す。順当に行けばユウヒが帰って来るのは転送装置のある要塞、装置の手前で振り返るユウヒは短い言葉ですべてを頼み、その笑みには娘たちへの信頼が見える。


「お任せくださいマスター、要塞一つ程度何の問題も無く維持し、帰ってくる頃には完璧な状態にしておきます!」


「親方早く帰って来てね」


 ユウヒの気持ちは彼女達に真直ぐ伝わり、アン子の返事に周囲は頷き、一号さんの言葉により大きく何度も頷く。


「マスターの指示は皆で手分けして完遂しておきますので、ご安心ください」


「ありがとな、それじゃ行ってきます」


 あまりダラダラ別れ際を引き伸ばせば一号さんを筆頭に縋りついてきそうだと言う勘が彼の背中を押し、光に満たされた転送装置に飛び込むユウヒは一瞬でその場から姿を消してしまう。数秒か数分か、静寂に満ちたコントロールルームは、アン子の声で一斉に動き出し、最低限の機能だけ維持していた人工天体は息を吹き返したように稼働を始め、数時間後には無数の無人艦隊が出航するのであった。





 一方その頃、地球の存在する宇宙のどこかでは様々な存在が神の言葉により動きを活発化させていた。


「座標確認出来ました。かなり遠くはありますが到達に問題はありません」


「うむ、世界の救世主が生まれた地……特別な力が眠るに違いない。我々にはその力が必要だ」


 どこかの星々を統べる者は神の声によって知ることとなった場所を割り出し、まだ見ぬ力を求めて動き出す。


「はっ! 必ずやその力を我らに」


 彼らはそこに何があるか知らない、しかし世界を破壊する力に抗うことが出来る強大な力がある事は確かであり、それだけで彼らを魅了するに値する。





 またある場所では銀河を統べる者が救世主の存在に興味を持ったようだ。


「救世主か……面白い」


「座標の割り出しは完了しております。しかし我々の支配領域外ですので、先ずは調査艦隊で留めるべきかと」


 彼等もまた神の声を元に割り出した場所へと手を伸ばすが、年老いた声の主は慎重な若者の声に目を細めると小さく頷き正面に目を向ける。


「うむ、任せよう」


 彼が見詰める先には巨大なドーム状の窓であろうか、透明な壁の向こうには宇宙が映し出され、その大半を埋め尽くす様な艦隊が整然と並んでいた。年老いてしわがれた声に従い艦隊の一部が増速を始める。





 またどこかの星の上では、茶色い荒野から突き出した巨大な建造物の天辺から賑やかな声が聞こえていた。


「本当に行くの?」


 明るく高い少女の声は、賑やかな声を邪魔する様に不満げな音を張り上げる。


「当たり前だろ? 未知の文明がそこに居るんだ! 銀河が違う程度大したことじゃねぇ!」


「おい! こっちの準備が進まねぇ! 手伝え!」


 少女の声に返事を返したのは元気をそのまま声にしたような若い男性、少し大人びた青年の声は宇宙のどこかに居る未知の文明に対する希望で溢れ、両手を広げて金属の床をステップで鳴らす彼は、どこからか怒声が聞こえてくると小さく飛び上がり足元の荷物を勢いよく持ち上げ声の聞こえた場所に投げた。


「ホットスポットは逃げないよ?」


 荷物が投げ込まれた場所から短い悲鳴が聞こえると、少女は青年を見上げる表情に呆れを浮かべ、先ほどより少し大人しい声で諭す様に話しかける。ホットスポット、それが未知の文明がいる場所の事であり、彼女が言いたいのは救世主に救われた場所ならそう簡単に無くならないだろうと言う事であるが、彼らにそんな言葉は意味がない。


「ばか野郎! 冷めっちまうだろうが!」


『そうだそうだ!』


 少女の言葉に返って来たのは青年の怒声と、それに同意する複数の声と少女の周囲から顔を出す煤で汚れた少年少女、どうやら彼等もまた神の声に導かれる者達の様だ。





 光り輝く恒星の下で輝く笑みを浮かべる少年少女が救世の地を目指す一方、何もない暗闇でも彼らと同じ場所を目指す者がいた。


「……目標を固定、全艦隊長距離航行始め」


 短く端的で抑揚の乏しい声は電子的な音を伴い命令を下す。


「長距離航路へ潜航」


「失われた力を必ず……」


 光の無かった空間から漏れる僅かな光は巨大な船のシルエットを浮き上がらせると、墨の海に沈む様に大きな波紋を空間に生み出し消えていく。


 ユウヒが異世界に旅立つ日、世界は新たな火種によってゆっくりと動き出す。





 地球に向けて何かが一斉に動き出す中、原因の中心人物は地球を内包した世界から飛び出し異世界ワールズダストに再度足を踏み入れる。


「おかえりなさい!」


「え? た、ただいま?」


 金色の女神アミールに出迎えられるユウヒは、その出迎えに戸惑い、まるで新婚家庭のよな空気感に頬を赤らめ、新たな冒険に心躍らせるが、果たして彼の次なる冒険はどんな波乱を生み出し何を暴くのか、それはまた次の物語。



 最終話、いかがでしたでしょうか?


 異世界帰りのユウヒは地球に起きた異常事態を終結に導き、ドームを呼び水にした脅威の排除により世界の滅亡を救った。しかし彼の行いは小さな親切により思わぬ波紋を呼ぶこことなったようだ。まだまだ解決しないといけない問題が山積みの地球はどうなっていくのか、そしてユウヒはワールズダストで今度は何を見るのか、新しい物語をお楽しみにしていただけたら幸いです。


 読了ブクマ評価感想に感謝しつつ求めつつ今日もこの辺で、また会いましょうさようならー

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― 新着の感想 ―
[一言] 2作目!?通りでやたら過去設定凝ってるなと思ったよ…前作あったのか!話の構成が上手いから全然気付かなかったよ。でもこれから前作楽しめるし良いっちゃ良いか!
[良い点] いろんなことがまだまだ起きそうで楽しみ!
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