第12戦記 出動‼︎ 最終決戦部隊、Gトルーパーズ‼︎
杏花・麻里奈・萌・明日美の4人が招集され、物語は最終自衛隊が緊急出動要請を受けた時へ戻る。
【最終自衛隊総司令部】
基地内ではサイレンが鳴り響き、隊員たちが慌ただしく動き回っている。
最終隊員A「長官、出動準備が整いました‼︎」
富士山「直ちに主力量産機「防人」、「飛燕」で出動せよ‼︎」
最終隊員たち「はっ‼︎」
富士山「立花司令、例の《《子供たち》》の方は大丈夫そうか?」
直虎「4人は体力面・精神面ともに良好、対アーマード・ギア戦を想定した仮想戦闘シュミレーションゲームでも素晴らしいスコアを出しています」
富士山「そうか、それは心強い」
直虎「ただ、先ほどから博士との通信が途絶えたままで、《《5人目》》がまだ招集できていません…」
富士山「ううむ…、博士に何があったというのだ?」
杏花「ったく…、いつまで待たせんのよ‼︎」
直虎と富士山の後ろから、杏花・麻里奈・萌・明日美が現れた。
杏花「《《5人目》》を待たなくたって、チンピラぐらい私たちだけで十分よ‼︎」
麻里奈「拙者も早く出陣したいでござる‼︎」
直虎「そういう訳にはいかないの。専用試作型アーマード・ギア、バスターシリーズは5人揃って真価を発揮できるからね」
萌「あたしは早く帰って小説の続きを書きたい…」
明日美「まあ、そう焦らないで気長に待ちましょう」
直虎「長官、彼女たちが《《子供たち》》5人のうちの4人です。みんな、長官に軽く自己紹介して」
4人は、それぞれ富士山に軽く自己紹介した。
富士山「おお…⁉︎ これはまた随分大物な《《子供たち》》が集まったものだ‼︎」
麻里奈「ほほお…、拙者たちの名を存じてござったか…」
杏花「私たち有名人だからね。当然よ‼︎」
萌「これだけのメンツがいれば小説のいいアイデアが浮かびそう」
明日美「これも何かの縁ね、みんな頑張りましょう」
直虎(私にとってはアクの強いメンツだらけで気疲れしそうなんだけどね…)
「ドゴォォォォォォン‼︎」
地上で轟音が鳴り響き、基地が揺れた。
富士山「何だ⁉︎」
流山「見えたぜ、地球防衛省‼︎」
オペレーターA「長官‼︎ 敵襲です‼︎」
富士山「映像をこちらへ回せ‼︎」
隊員が映している映像がモニターに流れた。流山と流星組の構成員たちが庁舎の周囲で暴れ回っている。
直虎「あのエンブレム…、敵は宙域指定機甲暴力団、星龍會の二次団体、流星組ね。《《誰か》》が奴らにアーマード・ギアを横流ししているという情報は、本当だったみたい」
富士山「もうここまで来たか‼︎ 本来であれば《《5人目》》を待たねばならんところだが…。仕方ない、君たちも先に出動するんだ‼︎」
杏花「待ってました‼︎」
麻里奈「拙者にお任せあれ‼︎」
萌「適当に頑張ってくる…」
明日美「最善を尽くします‼︎」
オペレーターA「バスターシリーズ、発進スタンバイ‼︎ 整備班はセーフティラインの外へ退避、パイロットは第3格納庫のハンガーからコクピットへ搭乗せよ‼︎」
オペレーターの声が響き渡る中、杏花・麻里奈・萌・明日美の4人は第3格納庫に向かって走った。ヘルメットのスピーカーから、直虎の声が聞こえてくる。
直虎「みんな、ハッチを開けてそれぞれ専用のバスターシリーズへ乗り込んで‼︎」
4人はハンガーの階段を駆け上がり、廊下を渡ってハッチを開け、それぞれ専用のバスターシリーズへ乗り込んだ。
杏花の専用機は、赤色を基調としたカラーリングを施されたバスター2。
麻里奈の専用機は、黄色を基調としたカラーリングを施されたバスター3。
萌の専用機は、緑色を基調としたカラーリングを施されたバスター4。
明日美の専用機は、青色を基調としたカラーリングを施されたバスター5であった。
胸の部分にはそれぞれの機体の色に適応した光球が埋め込まれている。
4人はコクピットの操縦席につくとメインモニターの電源を入れた。電源を入れると、サイドモニターに直虎の顔が映った。
直虎「みんな乗り込んだようね。シュミレーション通りにOSとシステムをチェックしたら、両サイドのレバーを前に倒してバスターシリーズを起動させるのよ‼︎」
杏花「OS…」
麻里奈「システム…」
萌「異常なし…、と…」
明日美「コンディション、グリーンね‼︎」
オペレーターB「GSC照合パターン《《青》》‼︎ 起動可能‼︎」
杏花・麻里奈・萌・明日美「バスターシリーズ、起動‼︎」
4人はメインモニターのスイッチを入れ、両サイドのレバーを前に押してそれぞれの専用アーマード・ギアを起動した。
起動すると、それぞれの機体のモノアイと胸の部分にある光球が光り出した。
直虎「問題なしね‼︎ 操縦は仮想戦闘シュミレーションゲームでかなりいいスコアを出していたから、みんなもう大丈夫だとは思うけど、念のためもう一度軽く説明するわね。
ワイヤレスセンサーがコクピット正面の左側にあるでしょ、それをパイロットスーツの両手足と首元の左右、ヘルメットの両サイドに取り付けて」
杏花「この白くて小さいヤツね」
麻里奈「これで体内に信号を送るのでござるか?」
萌「両手足と頭に二つ…」
明日美「首元に二つね。あら…? ワイヤレスセンサーから、光のチューブが出たわ」
直虎「その光のチューブは、あなたたちの体内の信号や脳波を読み取り、コクピットの天井の球体を通して、アーマード・ギアのOSに送信するの。
これは、「バイオフィードバックシステム」って言うのよ」
杏花「バイオフィードバックシステム?」
直虎「人間の五感で感じたあらゆるものをエネルギーへ変換させるシステムよ。あなたたちの潜在的な身体能力や反応速度を引き出せるわ」
麻里奈「なるほど。このセンサーを通じて拙者たちが五感で感じたあらゆるものは、システムを仲介して物質的なエネルギーに変換されて戻り、アーマード・ギアにも反映させることができるのでござるな」
直虎「そういうこと、さすがは麻里奈ね。
バイオフィードバックシステムのシステム強度は、レベル1〜レベル10まであるけど、今のあなたたちだとレベル5が限界ね。
いくらあなたたちに素晴らしい素質があるからと言っても、今それ以上にレベルを上げると身体や精神がシステムに耐えきれなくなってしまう。
通常隊員の中にもバイオフィードバックシステムのテストパイロットになった者がいるけど、優秀な隊員でもレベル4が限界で、使用後はクタクタに疲れ果てていたわ。
だから、他の最終自衛隊のアーマード・ギアには、バイオフィードバックシステムは搭載されていない。
その分、あなたたちはいきなりレベル5から使用できるんだから、大したものよ」
萌「どんなによく効く薬でも、用法と用量を守らなかったら体に毒だもんね」
直虎「そっ…、うっかり左側にあるシステムパネルで、レベルを上げたりしないでね」
明日美「丁寧にご説明ありがとうございます」
直虎「それから、操縦する時は正面のコントロールバーで操縦するのよ。コントロールバーもバイオフィードバックシステムと連携しているわ」
杏花「これね」
直虎「あなたたちのアーマード・ギアは試作機だから、特別にコントロールバーの形や装備されている武器も、あなたたちの特性に合ったものに設計されているの。
杏花のバスター2は近接戦特化型、麻里奈のバスター3は電子戦特化型、萌のバスター4は砲撃戦特化型、明日美のバスター5は射撃戦特化型、そして残るバスター1は万能型よ」
杏花「確かに、格闘が得意な私向きの形で扱いやすいわ」
麻里奈「拙者の得意分野は理数系でござる」
萌「要するにあたしが鉛筆で小説を書いてるみたいに、これでミサイルや弾の軌道をなぞればいいんだね」
明日美「射撃だなんて、思わず昔の血が騒いでしまいそう…」
直虎「最後にもう一つ。あなたたちのチーム名は、ジェネバスターのGenesicと、兵士を意味するTrooperを組み合わせた「最終決戦部隊ジェネシック・トルーパーズ」、略して「Gトルーパーズ」よ‼︎」
杏花「Gトルーパーズ…、なかなかいいんじゃない?」
萌「カッコいい…」
明日美「ステキな名前…」
麻里奈「いよいよ本当に武士になれるのでござるな‼︎」
直虎「あなたたちが、新しい時代を創造する最後の希望という意味を込めてつけられているわ‼︎ Gトルーパーズ、出動よ‼︎ 準備はいい⁉︎」
※Gトルーパーズの総称=以下、G・Tと略。
G・T「OK‼︎」
直虎「昇降機を地上へあげるわよ‼︎ バスターシリーズ、リフトオフ‼︎」
オペレーターC「安全装置解除‼︎ 昇降機をレールに固定完了‼︎ 上昇開始‼︎」
格納庫の天井の床が開き、昇降機がレールに沿って地上へ上昇を開始した。
その間4人は、不安や緊張で手に汗握らせドキドキ・ハラハラしながらも、未知の世界へ旅立つようなワクワク感を抱いて昇降機が地上へ上がるのを待っていた。
昇降機が地上にたどり着いた。
オペレーターD「バイオフィードバックシステム、接続良好‼︎ 回路異常なし‼︎」
オペレーターE「クアンタムエンジンの出力値、「超量子エネルギーのエネルギー転化率、ともに正常値‼︎」
オペレーターF「カタパルト推力正常、進路クリア‼︎ 全システムオールグリーン‼︎ バスター2からバスター5、射出準備完了‼︎」
直虎「2番から5番までの射出口を開け‼︎」
オペレーターG「2番から5番までの射出口を開放‼︎ カタパルトデッキの作業員はセーフティラインの外に退避せよ‼︎」
オペレーターがシステムのチェックや一連の作業を終え、直虎が合図を出すと射出口の扉がゆっくりと開いた。
オペレーターH「退避完了‼︎ メインブースターに点火‼︎ 発進10秒前‼︎」
バスターシリーズのメインブースターに点火され、カタパルトデッキのカウントダウンタイマーがカウントを始めた。Gトルーパーズはカウントダウンタイマーの数字を見ながら、グッとコクピットのギアレバーを握りしめた。
「3…、2…、1…、0………‼︎」
直虎「バスターシリーズ、発進‼︎」
G・T「バスターシリーズ、発進‼︎」
カウントが0になった瞬間、Gトルーパーズはギアレバーを前に倒しメインブースターで助走をつけると、カタパルトデッキを勢いよく走り出して射出口から外へ飛び出した。
杏花「ふぅ…、最高…‼︎」
麻里奈「いい眺めでござる‼︎」
萌「くせになりそう」
明日美「やっぱりシュミレーションよりも本物の方が興奮するわね‼︎」
4人は空中を飛行しながら周囲の街の景色を見渡し、その眺めのよさを堪能していた。
しばらく飛行した後、Gトルーパーズは颯爽と地上に降り立った。
杏花「不撓不屈、バスター2‼︎」
麻里奈「奇想天外、バスター3‼︎」
萌「柔剛一体、バスター4‼︎」
明日美「荘厳華麗、バスター5‼︎」
G・T「最終決戦部隊Gトルーパーズ‼︎ ここに見参‼︎」
バスター2、バスター3、バスター4、バスター5の4機が横一列に並んで立ち、決めポーズを取った。
その立ち姿はまるで戦隊モノの特撮ヒーローのようであった。
杏花「どう…? 決まったかしら⁉︎」
麻里奈「特撮ヒーロー戦隊みたいで、カッコいいでござる‼︎」
明日美「私はちょっと恥ずかしかったな…」
萌「これ、毎回やるのかな…?」
直虎「気合いバッチリね、Gトルーパーズ‼︎ さあ、戦闘開始よ‼︎」
G・T「了解‼︎」
4人はそれぞれ配置につき、戦闘態勢を取った。
風のように颯爽と現れた最終決戦部隊、Gトルーパーズ。
彼女たちはこれからどんな活躍を見せてくれるのか?
【次回予告】
ナレーション:真田浩樹
真田浩樹だ。よろしく頼む…。
次の回ではGトルーパーズと最終自衛隊が、機甲暴力団と戦いを繰り広げるぞ。みんな、目を見張らんばかりの活躍ぶりだ。
特に、厳しさの中にも優しさがあり…、そして強く美しく…、可憐な乙女の一面も持つ杏花さんは俺の…、いや…、みんなの勝利の女神だ…‼︎
はぁ…、つい言ってしまった…。俺も…、杏花さんに相応しい強い男になりたい…‼︎
次回、宇宙創戦記XTENTION‼︎
【第13戦記 戦え‼︎ 我らのGトルーパーズ‼︎】
と言う話だそうだ…。俺も少し楽しみにしている…。




