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「25歳のサン・ジェルマン」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編⑤)  作者: サナダムシオ


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㉑ 再びの審議

 それから数日後、サン・ジェルマンは、もう一度、瞑想を試みた。

 今度は、意識をもっと、時空の遥か彼方へ。

 アカシックレコードを探すのだ。


 すると彼の意識は、真っ白く輝く、広い円形の場所に出た。

 ついにやったのか?


 喜ぶのも束の間、伯爵は、自分が、とある議場の真ん中に立たされ、ソレを見下ろす議席に居る、12人の白い服を着た人物たちに、すっかり取り囲まれている事に気がついた。そして何だかそこは、見覚えが有る様な気さえしてきた。


「サン・ジャルマンよ」

 その中の議長と思しき人物が、彼に話し掛けて来た。

「はい……何でしょうか?」

 伯爵は、素直に答える。


「キミは何故それほど、アカシックレコードに拘るのかね?」

「それは……知識を探求する者として、当然の行為では?」

「……他意は無いのだな?」

「ソレは勿論ですとも……ところで、貴方たちは、どなたなんですか?」


「我々は、三次元宇宙を監視する者だ」

「以前にも、何処かでお会いしたような?」

「気にするな。何処にでも在る顔だ」


「ああ、仮の顔なんですね?それどころか、その姿その物が……いや、この場所すら仮初の……」

「それ以上詮索するのはよせ。まったく、察しが良すぎるのも考えモノだな」

「四次元宇宙からの介入ですか?心配しなくても、"私は"、あなた方に迷惑は掛けませんよ、"私は"ね?」


「どういう意味だ?」

「あなた方ももう、掴んでいるのでしょう?怪しい気配を?」

「何だと?」


「実は私も、つい先日、アカシックレコードの、ほんの片鱗に触れる機会が有りまして……その時に、気づいてしまったのですよ、その存在に」

「……」


「大方、あなた方は、そいつらの事を警戒しているのでしょう?」

「キサマ……?」

「安心して下さい。私だって、あなた方との揉め事は御免だ。ですから、イザという時には、私があなた方に協力しますよ。約束します」


「本当なんだろうな?」

「あなた方に対して、ウソをつくのは、土台無理な話でしょう?だってコレは、テレパシーによる会話なのですから」

「分かった。せいぜい頑張る事だな?期待しているぞ」


 次の瞬間、サン・ジャルマンは、瞑想から戻って来た。

 そして彼は、今しがたの、脳内で見たビジョンを、ハッキリと覚えていた。


「やれやれ。これから、やっかいな事になりそうだ……いや、むしろ、楽しい事になりそうなのかな?」

 彼は一人でそんな事を呟きながら、ニヤニヤするのであった。


 以上でこのエピソードは完結です。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。

 続く「2012年のサン・ジャルマン」にもどうぞ

 ご期待ください (>_<)

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