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正義のヒロイン セイントレディ・麗子の物語  作者: はまちゃん
第11章:2体連携の発動(工程1〜7)
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第11-2話:①ネクサス:多点拘束

戦闘が開始されるや否や、ネクサス・バインドの6本の触手が鞭のように宙を舞った。

かつて第6章で彼女を絶望させた時と同じく、そのうちの4本の触手が瞬時に弾け、セイントレディの両手首と両足首を空中で完全に拘束した。

だが、今回の拘束は、以前の単なる「捕獲」とは質が違っていた。

ネクサスの触手は、彼女の関節に深く絡みつき、骨格の傾き、筋肉の収縮率、そして関節の可動域を冷徹なコンピューターのようにフレーム単位で測定しながら固定していく。動けば関節が外れるギリギリのラインを計算し尽くした、人体設計図をなぞるような完璧なホールドだった。

「くっ……!」

空中に磔にされた彼女は、完全に逃げ場を失った。ロイヤルブルーの生地が四方へ均等に引っ張られ、胸や下腹部のラインが一切の遊びなく浮き彫りになる。

彼女は俺との特訓で培った重心移動で必死に足掻こうとしたが、その力すらもネクサスの触手に備わったセンサーに『拘束データ』として吸収され、より強固な姿勢制御へと即座に還元されていくだけだった。

彼女が動けば動くほど、ネクサスは彼女の「逃げ方向の癖」を完璧に補正していく。それはまるで、自らの肉体の自由が、敵の演算機の中で一つ一つ暗号を解読され、無力化されていくような恐ろしい感覚だった。

四肢を固定されたセイントレディは、文字通り「標本」として空中に静止させられ、これから始まる地獄の連携攻撃(コンビネーション)を待つしかない無防備な状態へと追い込まれたのだ。

挿絵(By みてみん)

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