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場当たり  作者: 真鍋
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タイトル未定2026/04/28 01:11

 その後は私を含め全員が由依のサポートに回りフィールアスレチックを終えた、多分夕方の報道番組では“メダリスト華麗なる転身”等とタイトルを付け上手く編集してくれるだろう、続いては外装アーマーを装備してのお披露目だ私達は一度官舎へ戻り装備を整えた。


 装備総重量150kgしかしスーツのお陰で重量は殆ど感じられない多少指の曲げ伸ばしに違和感は感じるものの概ね良好であった、ヘルメットとバックパックの各種ケーブルやパイプを接続するとヘルメット内に新鮮に空気が流れ込んでくる続いてアーマーに各種装備を装着するのだが今日は模擬弾を装填したライフルのみ、因みに他の装備としては切断機や牽引装置、簡易的な医療機器があるが特救のお披露目ならこちらこそ優先すべきと思うが上層部の御意向だろう私はそれに従った、ただし伊藤 迅(いとう じん)だけは装備が違う超超距離狙撃を可能とする装備だったライフル全長は2m超え重量は100kgに及ぶ重火器である照準は衛星とアクセスして着弾精度は±5㎝以内、目標物を仮に人間とするならそれから放たれる銃弾とも砲弾とも言えぬ弾丸はかすっただけで確実に行動不能に陥れる性能がある特救には不必要な装備であった。


 改めて上層部、報道の前に現れると歓声や拍手が我々に注がれた、観客席の前にはアクリルだろうか衝立が建ててあった今から何が行われるか何となくそれでわかる、既に背中にタンクを担ぐ全身銀色の服に包まれた人物が先に立っていた。


「装備の再チェックをしろ」


 隊長から連絡が入る我々は腕のガジェットでシステムチェックをする多分これから行われる拷問は機密性が重要になってくる吸排気ラインもチェックした各自クリアの報告を官舎内にある仮のCIC、戦闘指揮所に報告する銀色の男が親指を立てると手にする装備のトリガーに指を掛けた。


 なかなか見れない光景が広がった、まるで色のついた水をかけられている様、火炎放射器の燃料は気体、ガスの類ではない確かゲル状にしたガソリンのはずだ、であるならこの光景も頷けもするがいまだにこの様な非人道的兵器が自衛隊にあるとはそれだけで問題にはならないのか報道もいると言うのに、私はそれが気になって仕方なかった、外気温表示は800℃を上回っているが装備内の温度は22℃快適なショーを見続けていた、特筆すべきは周りの酸素濃度が顕著に低下していた多分外気温が快適であってもその数値は生身の人間ならば即酸欠で卒倒するであろうレベル、火炎放射にはそんな能力もあったのだと感心していた。


 ショーが終わると一際大きな拍手が起こっていた人間丸焼きショーは大ウケであった、果たしてこの中に火災現場での行動を想定して見てくれていた人物はいたのだろうか甚だ怪しかった、続いては迅のワンマンショーである、迅は既に基地の外れに移動していた観客席の前には米俵の様なターゲットが置かれる、これだけは実弾が使用されるのだが特救採用の際に徹底した身辺調査はされているだろうが迅がこの時を狙ったテロリストであれば目的の遂行は容易であった、迅から準備ができたと連絡が入った。

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