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Game100 真のブザービーター
ここで最後までタイムアウトを残していたラッセンも、流石の一言につきるが、それ以上にルトファー高校サイドの采配とそれに応えるプレーヤーは、その上を行っていた。ラッセンはここで秀太ではなくニールセンにボールを回す様に指示を出した。1点ビハインドならば確率の低い3点シュートを狙うよりも、より確率の高いインサイドの2点を狙う方が王道と言えばそれにあたるかもしれない。とにかく今はなるたけゴールに近い所で早くシュートを決めなければならない。細かい指示はあえてしなかった。
「さぁ、行ってこい!」
その言葉にはこれまでの選手達の労を労うかのように、信頼感に溢れていた。主審からボールがマインに渡された。そこから5秒以内にボールを出せなければ、バイオレーションでジ・エンドである。台形の内外では徹底的に練習されたスクリーンプレーが繰り広げられていた。そうやってフリーになったニールセンにマインからこの日最高のパスが通った。パスを受け取ったニールセンはアリウープを決め、ブーと言うブザーと同時に逆転のシュートが決まった。




