裏9.1話
また、昨日同様、真っ暗の状態から、気味の悪い、鐘の音が聞こえ、
太陽が昇りだし、
瞬きをした瞬間、僕は村の池の前にワープしていた。
またみんなが、続々転生されてくる。
「シン!大丈夫だったか?向こうの世界の悩み解決出来たか?」
続々みんなも転生して、僕に駆け寄ってくる。
「シン!どうかしたの?昨日も言ったけど、何かあるなら、言ってよ。」
ミッキーも来た。
「リン!みんな、昨日ってつい10秒前じゃないか?何を言ってるの?」
「シン!さっきだって?
オレにはおまえが何を言ってるかわからない!
オレなんてこの異世界が始まってから、1日24時間が長くて、長くて、朝6時帰宅、だと、朝ご飯食べる時間もないんだぜ、」
…24時間?
…24時間ってなんだっけ?
…朝ご飯?
…ご飯ってなんだっけ?
…異世界?
…ここが異世界なら、普通の世界があるの?
…異世界じゃない世界?
…そもそも僕はなんでここにいるんだっけ?
…そうだ。僕は強くなるためにここにいるんだ。お月様にそう言われた。
それは覚えてる。
…でもみんなの話の意味だけがわからない!
…わからない!
…わからない!
「何もわからない!」
「みんなの言ってる事は何もわからない!ご飯ってなに?24時間ってなに?なにがなんだかわかんない!だから、もう僕と話さないでくれ!」
「シンなんだよ!いきなり!オレらはおまえをどれだけ心配して、、。」
「じゃあなんで僕がわからない言葉ばっかり使うの??なんで、頭が痛くなる事ばっかり言うの?もう嫌がらせなら、辞めてよ」
「そんなもん、なんで、頭が痛くなるなんか知らねーし、こんな心配してんのに、わけわかんねー事ばっか言ってんのはおまえだろ?もうおまえなんか知らねー。勝手にしろよ!」
「リン!ミッキー!行くぞ!こんなやつ!今日で、パーティーは解散だ」
「シンさん、、、。私、達、、友達、、、じゃないんですか?」
…友達?
友達ってもんが、よくわからない!
…友達?なんだ、友達って思い出そうとすると青く真っ黒い様な誰もいないようなお月様の砂漠みたいな、物が思い浮かんでくる。
…なんだこの感じはよくわからない!
「友達ってなんだ?友達なんて、知らない!頭が痛いだけだ。」
「おまえ本気で言ってんのか?マジ最低だな!ミッキーに謝れ」
…カズキはいったい何を言ってるんだ?
…わからないから!わからない!って言ってるんじゃないか。
…だめだみんなと話しても拉致があかない。
僕はみんなと話すのをやめ、後ろを向き、1人でプレイヤーズルームに向かった。
「おまえなんか絶交だかんな!」
後ろで、声が聞こえた。
…しょうがない!わかってくれない人に何を言っても。
僕は振り返らず、部屋を借りるためにプレイヤーズルームに向かった。