5.1話(挿し絵タイトル3/25追加)
金曜日 AM2:00
『んっ?』
…そっか寝ちまったのか?
…それでまたここか?
いつも通り砂漠の校舎の屋上で、
今日も赤い大きな月が右から上がる。
そしていつも通り、オレの前で止まる。
…昨日よりでかくなってないか?
『神様。昨日の体の、赤い光はなんなんだ!
だいたい、どうやっても、月はでかくなる一方じゃないか?オレはどうしたらいい。』
““““ジュンよ。今日は特別に2つ答えてやろう。
あの赤い光は、おまえ達を冒険者達が探すためについている、センサーだ。
その光る個所、時間は、この月に比例している。
センサーは全部で6つ。
右手、右足、左手、左足、胸、頭の六ヶ所だ。
1ヶ所に付き20分、
頭、胸は、30分。
6ヶ所ついたまま3日過ぎたら、ゲームオーバー。
その時はおまえが人間界で死んだ後、地獄という名のこの異世界で死を経験した、苦しみの100万倍辛い死後の未来が待っておる。
この月が正常になっていけば、光る個所も減る、頭、胸は30分、それ以外の手足は1ヶ所に付き、20分。
ジュンは今の月の様子だと、右手、右足、左手に左足4ヶ所だろう。
各20分だから
1時間20分、
人間界に戻れる時間から逆算して、1時間20分前になると、
冒険者の半径500m以内のマップにおまえがいたら、マップにおまえが映る。
光る個所が1ヶ所増えるに連れ、おまえを倒した時の経験値が倍になる。
元々魔族は通常のより1.5倍経験値が高い!
4ヶ所光ってる場合、
冒険者がジュン、お前を倒した時の経験値は1.5×4倍になる。
だから、冒険者はいっぱい光ってる奴をこぞって狙ってくる。
まあ、人の憎悪によって作り出された月により、ここに来て改心の為いるのだから、簡単に死なず帰れると思わない事だ。
どうしたらいいかとな。救えばいいのだ。異世界でも、人間界でも、陥れればやはり、月はどんどんでかくなる。
それは見捨てても、同じ事。
自分を犠牲にしても、救う事、
その行動、心が相手に伝わった時の、相手からの気持ちで、月の輝きは変わる。感謝されるの気持ちに満ち溢れている人間はそもそもここには、来ない。
ジュンよ、今までの人間界での過去を振り返って見よ。
どうだ?感謝される事、憎悪される事を比べてみて、
そして、この月をみてみよ。
わかったか?これが、真実。
おまえが、この異世界で、どうなり、どう変わるか、それはおまえ次第
私にはそれを見届ける事が義務である。
赤魔族の武器は情報だ。以上今日はここまてま大サービスだ。
ジュンよ。わかったなら
今日の月の色と大きさを忘れるでないぞ。ゆけ、異世界の改心の旅へ””””
そしてこうやって、オレは日に日に異世界の知識をつけながら今日3日目の異世界へ旅立つのであった。
『神様ー。見とけ。非力なゴブリンだって、必ず生きて帰ってやるからなー。』