表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気になる蘭子は止まらない  作者: きら
ゴールデンウィークって何だ?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/71

忍び寄る影

「こんな所でティータイムなんて、暢気なものね」


少女は、少しガッカリしたような様子でつまらなそうに呟いた。

彼女は喫茶店の前に立つビルの影に忍び、ガラス越しに見える蘭子の姿をじっと見つめていた。

しかし、店の中にいる2人の会話まではわからない。

「護衛も付けず無防備なこと……。わたくしなら、これを利用し……ッ!?」

言いかけたその瞬間、全身の毛が逆立つほどの強い気配が走り抜けた。

少女は咄嗟に舌打ちし、影の奥へ身を滑り込ませる。 

「今の気配……。蘭子様の隣にいたあの女……」

胸の鼓動を押さえながら、彼女は悔しげに唇を噛んだ。

「……どういうことかしら?あんなに濃い気配に気が付かなかったなんて、わたくしとしたことが……」

だが、その動揺はすぐに冷静な分析へと変わる。

「違う。あれは、気配をコントロールしている。普段は周りに合わせて気配を抑え、わたくしたちのような者には気配で警告する……にひひ。あの犬と違って面白い護衛じゃない」

そう言うと、彼女の目が愉快そうに細められる。

「……そういえば、先程あいつも似たような気配察知をやっていましたわね。あれはあの女から教わったのかしら?……これは作戦を変える必要がありそうね」

少女はわざとらしく溜息をつき、肩を落とす。

「せっかく蘭子様にお会いできると思ったのに、しばらくお預けですわ」 

そう呟きながら、彼女は路地裏の影へと溶けるように姿を消した。

くぎゅううううう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ