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戦慄のモルテナ  作者: 緑樹ユグ
王国侵攻編
19/35

「ショートストーリー学校の亡霊?」

廃坑になった学校にお化けが出るとのうわさを聞いてモルテナ視点で話が進みます

でも、ニィナはめちゃくちゃ怖がっています。どうもお化けがガチで苦手みたいです

「…近くの学校に何かいる?」


わたくしはそう言った。学校…確かに近くに廃校になってしまった学校があるというのは片隅で覚えている


「はい。そこに何か人影が見えたのでどうしたものかとモルテナさんに伝えようとしました」


ふうん。なんでしょうね


「わかったわ。警備ありがとね」


「はい!」


斥候は去っていく


「さて。時間はあるし夜、廃校に行くわ」


ムクロ、レイス、ソウルはうなずく。でも…


「ね、ねえモルテナ。それは止めない?」


ん?ふるえた声で言うニィナ


「何言うの?これもわたくしたちの仕事なのよ」


「い、いや…お化け怖いじゃん…」


ニィナってお化け…言わば亡霊が苦手なのかしら


「大丈夫だよニィナ。5人で行けば怖くないよ」


ムクロは優しい口調で言うが…


「だめ!亡霊ってわたしの戟が効かないししかも怖いだけ!」


怖いだけって…貴女兵士を倒したり悪魔が平気じゃない


「じゃあニィナさん残ります?」


「う…!でもモルテナと一緒にいたいから…行く!」


微妙な声で気合い入れたニィナ。さて、大丈夫かしら



「ねえ~!なんで夜に行くの~!?」


夜。わたくしたちはその廃校に行くが、どうもニィナは夜に行くのが嫌らしく文句を言ってる


「ニィナちゃん…霊なら夜現れるの…朝昼夕方では意味ないわ…」


ソウルは冷静に言う。その通りよ


「も~!なんで~!でかい顔した霊がいたら失神するよ~!」


…そんな極端な亡霊いないし何を読んでそうなったの?


鬼になると決めて兵士をなぎ倒すニィナはどこ行ったのかしら


廃校の入り口に着くとニィナはますます足が笑うようになっている


「入るわよ。あら、施錠されていない」


ぎぃぃ…という音を立ててわたくしたちは入る。やはり暗い。これが苦手な人がいるのだろう


「…一応、わたくしが先頭に立ってニィナの隣にムクロとソウル。ニィナの後ろにレイス。それでいいわね?」


「は、早く済ませよう!」


声震えまくりじゃない


一歩ずつわたくしたちは廃校の内部へと進入する


まずクラス。教室の部屋に入ると何もない。ただ机とイスが並ぶ部屋であった。異常はないわね


次に何かの目的のある室内。これは鍵がかかっている。当たり前でしょうね


次にこの廃校の主だったであろう室内に入ったら別に何もない。やはり霊はいないのでは?


一応トイレも確認した。何も無し


「わ!わ!トイレの霊が出てきそうだよお~!」


「落ち着いてニィナ。貴女見える精神疾患患ってないでしょ」


…ニィナはこの時だけこんな感じ



…全部確認できる場所は確認した


でも特別なものはなかった。むしろ嘘。だったのでは?とも思えてきたわね


「ねえ、もうわかったでしょ?帰ろう」


「そうね。何もないならわたくしたちは意味はないし…」


ぎし…ぎし…


暗闇から何かの音が聞こえた。何かいる。間違いない音だった


わたくしの後ろから来ている。なんだろう。大鎌を持った


そこにいたのは角をはやし翼があり筋肉のある…


「ぴぎゃああああああ!?!?」


うるさ!後ろのニィナは武器持ってたのにそのまま後ろへばたんと倒れた。慌ててレイスは体を支える


「に、ニィナさん!」


「ここで何してるんだ!」


ん?その声の人はライトを照らしてわたくしたちに近寄った。これって…悪魔…じゃない?


「おや?モルテナさんに…娘様に軍師に将軍?」


「そうよ。あなたこそここで何を?」


亡霊に見えたのは彼のことだろう


「ここは廃校になったので軍師からの命令で見回り当番。という形で守っています。盗賊や火事場泥棒に荒らされると思うので」


「なるほど?」


そういうことで悪魔がいたのね


「その情報知らないなあ?」


「きっと私たちが出た後にそうなったのね…」


多分そうだろう。ムクロたちがわたくしの家に来た後見回りがあったに違いない


…おっと失神したニィナ起こさないと


まるでマンガのように目をぐるぐるにさせて頭に星が回っているかのような見事な失神ね


「ほら!ニィナ起きて!大丈夫よ悪魔よ!」


わたくしが叩いて起こすとようやく目覚めたみたいだ


「う、うーん…お化け…。あれ?悪魔?」


「お化けなんてこの廃校には存在しませんが…」


ニィナは既に慣れている悪魔を見て安心したようだ


「そ、そうなんだね。あはは…悪魔なら平気だね!」


失神したへっぴり腰ニィナは無理して明るく振る舞う


「はい。一応私は交代制となっており2~3日に交代して宿直室にいます。盗まれると危ないような教室は基本鍵をかけています」


ほっ…ニィナの顔は怖がった顔から安心した顔になっている


「わかった。お勤めご苦労様」


「はい!」



廃校から出たわたくしたちは家に戻ることにした


「いや~!お化けなんていないのが安心したよ!」


「うふふ…良かったわねニィナちゃん」


ソウルもどこか笑顔だ


「とりあえずこれでわかりましたね。見張りがいるから霊が見えたという勘違いで終わったということが」


「あははー!全くニィナが失神したの楽しすぎたよ!」


「うるさいなあ!本気だったんだから!」


…こうしてわたくしたちは特別武器も使わないで現地検証の夜を終えた


あと、ニィナ。お化けには慣れようね?



終わり




ここまで読んでくれてありがとうございます!

まあ別にお化けではなくただ悪魔が見回ってるだけなので安心したニィナでした

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