ミリアム
エレベーターは天馬とフローネを乗せて、上に上昇していく。
「天馬さん……私うれしいです」
「何がだ?」
「どういう理由であれ、私を選んでくれたことが」
フローネが照れながら言った。
「フローネは俺のパートナーだ。そのフローネを選ぶのは当たり前だろう?」
天馬はさも当然と答えた。
「天馬さん……」
フローネがときめく。
二人は近寄った。
そして、短くキスをした。
そしてエレベーターは頂にたどり着いた。
そこには玉座に座った一人の女がいた。
彼女は女帝フリッガ。
デルモンテ帝国の専制君主である。
「フッ、よく来た。ようこそ、頂へ。この私がフリッガだ」
フリッガは胸元があいた黒い戦闘服を着ていた。
戦う準備は万全ということか。
フリッガは脚を組み、天馬とフローネを見下す。
その彼女には絶対の自信があった。
己が敗北するなどみじんも考えていない様子だ。
「フリッガ……もうあきらめろ! 地上の住民はおまえの支配に反旗を翻した。もう、おまえの支配に服す民はいない!」
天馬が真実を突き付ける。
フリッガは哀れみをこめて語った。
「フッ、ここでおまえたちを滅ぼし、それから再び私の支配を確立してみせよう。反逆者どもを処刑してな」
フリッガが語った。
天馬とフローネはこれ以上話し合いは無駄だと考えて、武器を取る。
一方、四人とミリアムは。
ミリアムはその手に大鎌を出した。
「さあて、おまえたちを屠ってやるぞ。かかってくるがいい!」
ツェツィーリアが青いビームを銃砲から放った。
青いビームはミリアムに飛んでいく。
ミリアムはニイッと笑った。
ミリアムは大鎌を振るって、青いビームをかき消した。
ハルカが斬りこむ。
「はああああああ!」
ハルカの斬撃がミリアムを襲う。
ミリアムはそれを鎌の刃で受け止める。
ミリアムは石突でハルカを打ちつけた。
「ぐはっ!?」
ハルカがはじき飛ばされる。
「ハルカさん!」
ソフィーヤが槍を構えてミリアムに突っ込む。
ソフィーヤの槍とミリアムの大鎌が交差した。
ソフィーヤは槍で押そうと、力をくわえた。
しかし、ミリアムの力の方が大きく、ソフィーヤは押しやられた。
「くっ!?」
ソフィーヤにミリアムの大鎌が襲いかかる。
その時、アンジェリーナが矢を射った。
アンジェリーナの矢はミリアムを狙っていた。
アンジェリーナの矢がミリアムに届く。
ミリアムは矢の迎撃を優先した。
ミリアムは大鎌を振るい、アンジェリーナの矢を落とす。
「アンジェリーナ、ありがとう!」
ソフィーヤがアンジェリーナにお礼を言う。
「えへへ! どういたしまして!」
「フン! これでもくらうがいい!」
ミリアムはソフィーヤに対して大鎌を打ちつけた。
「くうう!?」
ソフィーヤは強制的に後退させられた。
「フッ!」
ミリアムはアンジェリーナを狙って、回転する三日月の刃を出した。
三日月の刃がアンジェリーナを狙う。
アンジェリーナはひきつった顔を浮かべた。
その前にハルカが現れた。
ハルカは明月斬で三日月の刃を斬った。
「ほう……やるではないか。ならばこれを受けるがいい!」
ミリアムの大鎌に闇の月が宿った。
それはさざ波のようになって四人に脅威を与える。
「闇月斬!」
ミリアムの斬撃が放たれた。
ミリアムは強烈な闇の一撃を繰り出した。
ハルカがアンジェリーナを、ソフィーヤがツェツィーリアを守るように前に立った。
二人とも、後衛を守るように武器を構えた。
ミリアムの斬撃が襲いかかる。
「ぐはっ!?」
「あああ!?」
ハルカとソフィーヤは後ろの二人を巻き込んで吹き飛ばされた。
「きゃあああああああ!?」
「あああああああああ!?」
アンジェリーナとツェツィーリアが倒れる。
「アッハッハッハッハ! きさまらの力はそんなものか! どうやら、御使 天馬の力が大きかったようだな! クックック! この私はまだ力を持て余しているぞ?」
天馬の存在は大きかった。
四人は今まで天馬抜きでは戦ったことがなかった。
今、この時ほど天馬の不在を感じたことはない。
天馬は無意識に、自分たちの力を高めてくれたのだ。
それが今わかった。
ツェツィーリアはまさか、ここまで実力差があるとは思っていなかった。
「くっ!」
ツェツィーリアは歯をかむ。
ミリアムは強い。
ここまで強い相手と戦ったのは四人にとって初めてだった。
ツェツィーリアたちがミリアムに勝つには四人の攻撃を集中する必要がある。
しかし、それをたやすく許すほどミリアムはバカではない。
ツェツィーリアは天馬がいないことがこれほどチームプレーに影響が及ぶとは思っていなかった。
ツェツィーリアは思った。
自分たちは天馬に守られていたのだ。
だが、同時に感謝した。
「みなさん! 攻撃を集中させてください! わたくしたち一人一人の攻撃では勝てませんわ!」
ツェツィーリアは六基のエーテルビットを飛ばした。
それがミリアムに襲いかかる。
ミリアムは丸い障壁を出して、ガードした。
ツェツィーリアはその隙に青いビームを放つ。
ハルカが斬りつける。
「月光斬!」
ソフィーヤが槍で襲いかかる。
「氷花槍!」
アンジェリーナが光の矢を射る。
「光束射!」
アンジェリーナの矢がミリアムに襲いかかった。
ミリアムの障壁にヒビが入った。
「むっ!?」
ハルカとソフィーヤが追撃する。
「明月斬!」
「氷雪槍!」
二人の同時攻撃はミリアムの障壁を打ち砕いた。
「お二人とも、退いてください!」
ツェツィーリアが銃砲を向けた。
ツェツィーリアからツェアシュテールングス・カノーネが発射される。
ミリアムはそれに呑み込まれた。
「あああああああ!?」
ツェツィーリアの最強攻撃を受けて、ミリアムは沈んだ。




