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とあるイベントNPCの見る世界  作者: 鷹野メツ
第一章【始まりの町レクサスとポーション騒動】
11/27

フレイアさん

三日坊主な私がここまで続いてることに、正直かなり驚いてます。

それもこれも読んでくれている方がいるおかげです。ありがとうございます。


眠いので今回かなり短めです。

…明日はもっと長く書きたいなあ…。

さてさて、気を取り直して。


さっそく、残ってくれた異邦人さん達を、王都へ行くために街の皆が話し合いをしている場所に案内する。


目指すは冒険者ギルドの一室、会議室だ。


『名前とかそのまんまじゃん!』というつっこみは無しで。










「ナツちゃん。ちょっといいかな?」


冒険者ギルドへ向かっている途中、私の後ろを歩いている異邦人さん(男性)に声をかけられた。

振り向くと、赤い髪と赤い目をした、道具屋常連NO.1であるフレイアさんが、私を見てにっこりと笑っている。

普段はレイ兄みたいに、優しい雰囲気のお父さんって感じの人なんだけど……なんだろう。今日のフレイアさん、なんか怖い。背中に真っ黒なオーラが、今にも溢れ出てきそうな錯覚を覚える。

どうしたのか聞きたいけど、藪蛇になったら怖いのでここは何も言わないでおく。触らぬなんとかはなんとやらだ。



あ、ちなみに、ナツちゃんっていうのは、私の愛称のことだ。

よくお店に来てくれている、所謂常連さんには、好きに呼んでいいと許可を出している。

大抵の人は、ナツちゃんか、ナツリムちゃんと呼んでくるんだけど……たまにナツリムたんとか、天使とか呼ばれるので、それはちょーっとかんべんしてほしいなあ、なんて。



「はい、何ですか?」

「畑が荒らされて、薬草もいくつか減っていたって言ってたけど……犯人については?」

「えっと、そのことなんですけど……私は家族から畑の現状だけを聞いたので、詳しいことは分からないんです。これから向かうところにいると思うので、お父さんに直接聞いてみたらいいと思います」


そう言って再び前を向く。この件に関しては、私はあまり答えられないんだよね。だって詳しく聞いてくる前に、家を飛び出してギルドに依頼しに行ったし。その後は、もう夜も遅かったからすぐに寝ちゃったし。


「そっか。じゃあこの話はあとでするよ。……ところでナツちゃん。もうひとつ質問があるんだけど……」


あれ?なんか嫌な予感が……。今フレイアさん達を見てはいけないと思ってはいるものの、やっぱり好奇心には勝てずにチラ見してしまった。


「ナツちゃんのお父さん達に聞いたんだけど…なんで熱を出すまで無理しちゃうのかな?ちゃんと休憩するんだよって言ったよね?」


ん?と、無言の圧力を放射しながら、私に微笑んでいるフレイアさん。え、もしかして怒ってます?

黒いオーラがもくもくと増え続けているような気がする。どうせ錯覚なんだろうけど。怖いのでそのもくもく早く無くなって、というかしまってほしい。いや、だって本当に怖いよ。

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