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094 ミキザと枢機卿



ある山中。



「おい。じじい!起きろよ!こら ヒール係!」


 勇者イヤミキザは倒れて動かない枢機卿を蹴る。


「くそ、しょうがねえな。最後の1本を使うか」



 ミキザが呪文を唱えると目の前、空中に透明な瓶が現れる。

神秘的なエメラルドグリーンの光を放つ液体が入っている。


 教国宝物庫から持ち出したエリクサーを収納から取り出したのである。



 両手が無いミキザは、器用に口にくわえ、バリバリと瓶ごとかみ砕き飲み込む。


 ジュワーと切断部から肉が盛り上がり、ミキザの両手が復活した。



 手を振り、感触を確かめると、枢機卿の体に刺さった聖剣エクスカリバンを引き抜く。


 傷口からさらに出血した。


 それを気にも留めず、ミキザは聖剣を手に一人歩き出した。



「ここはどこだ?まあとにかく、あいつらは全員殺す。絶対殺す。超殺す」



 そこは、しばらく前、ガリクソンの後方援護のためマングラを転送させた山中であった。


 すぐそばには、スラムの里がある。





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