第2話
歩くこと20分、校門が見えてきた。周りには生徒が何人か見えるがまぁ誰も目を合わせようとしない。
まぁいいや、気にせず行こう。一旦各クラスに分かれて、そこから入学式に行くらしいので、まずは掲示板にクラス分けを見に行こう。
俺が近づくと掲示板の人だかりがモーセを前にしたかのように割れたため、ずんずんとつっきって自分のクラスを確認する。ここで「お、俺のことはいいから、気をつかわないで」とかいっちゃう奴は二流よ。悪い事してないんだから堂々としてればいい。
1年2組らしい。ざっとみたが前の中学の奴はいなかった。そもそも前の中学から誰がここに進学してるかもしらんけど。
上履きに履き替える。上履きの色で学年を表す方式らしく、うちの学年は赤だ。今の2年が緑で3年が紺色。
廊下を闊歩しながら教室へ向かう。廊下にいた生徒たちは突然現れたヒグマから逃れるように各々のクラスに逃げ込んでいく。2組について扉は空いていたのでそのまま流れるように入室した。
ざわついていた教室に緊張が走る。音量つまみを一気にひねったように静寂が訪れる。さっきまで笑い合っていた彼ら彼女らは顔を引き攣らせてこちらを見ている。
まぁ、そりゃそうだよね。勉強頑張って折角進学校に入ってさぁ高校生活楽しむぞってなってるのに、凶悪そうなクラスメイトが入ってきたらそらこうもなるわな。
俺は自分の外見が人に与える影響をよく知ってるからイラつきはしない。むしろいい傾向だ。ここから俺がいい奴、優しい奴ってギャップを見せることで、女は落ちるって寸法よ。
女を落とすためなら他人のゲロの後始末だって手伝ってやるくらいの覚悟は当然できてる。
静まった教室の中、教壇においてある席順を確認する。窓際後ろから3番目らしい。いい感じの席だ。
自分の席に向かいながらクラスメイトの顔を確認していく。まずは俺の席の後ろの奴はいわゆるぼっちタイプの奴ってことは分かった。なんでかって?見た目。
ぼっちの横、つまり俺の右斜後ろは陰キャ女。俺の右側の席も陰キャ女、んで俺の前の奴はおそらくガリ勉。
まぁ全部見た目からの偏見だけど、そんな間違ってはないだろう。
クソ、陰キャ包囲網できてんじゃん、ついてねぇ。
席について、ざわめきを取り戻し始めた教室を見渡す。
きゃわいい子いないかな~とクラスを見わたすと、うん、いるわ。
俺は割と可愛い子の基準が低い。別に性格重視ってわけじゃない。ある程度可愛ければ射程圏内って感じ。別に学校で一番可愛くないとやだとか言わない。
それでもビビるくらいの美少女達。おいおいマジかよ。ツイてるってレベルじゃねぇ、ガチ大当たりの美少女達が、なぜか冴えない男子生徒を囲んでキャピキャピお喋りしている。
なんじゃこりゃ?




