努力は人に見せない主義なのに
初めてブックマークがつきました。
とても嬉しいです。
アッサリと祝福を受けたアルド、
だが、貰ったスキルは簡単には使えない
がんばれ!
負けるな!
スキルが使えるその日まで!!
本編をどうぞ。
皆様こんにちはアルドです。
昨日スキルを貰い、〈ウォール何か〉の片隅で実験を開始しようとしています。
右ヨシ、左ヨシ。
パパさんは薬作ってるし、ママさんは森へ木こりのお手伝い。俺はこっそりスキルの実験だぁ!
まず、鑑定から
薬草畑の薬草を見ながら…
どうする?
「鑑定。」
えっ何も起こらない?
!ステータスカードは手に集中したから、目か?
もう一度!
「鑑定 。」
ピロリン と軽い電子音と共に薬草の回りに文字が見える。
……。見えるが読めない!!
ミスティルの文字なのね。
早急に文字のお勉強だな
気を取り直してアイテムボックスだ!
〈ウォール何か〉際の小石を手に持ち
「アイテムボックス!」
シーンと静まりかえる庭先で、小石を握りしめたたずむ三歳児がそこにいた。
なんで、使えない?
うーん?
ステータスカードは手に集中でしょ
鑑定は目でしょ?
アイテムボックスはどこよ!?
手じゃないの?
その後庭先で足や腹筋、お尻の穴などに力を入れながら
何度も「アイテムボックス!」と叫ぶ姿を
パパさんとママさんにも目撃され、泣きたくなるほど恥ずかしかった。
お願いだから近所には内緒にしてほしいです。
うん、間が悪いのは運気の数値のせいだなたぶん。
その日の夕食
パパさんとママさんは、昼間の俺の行動を思い出しながら、決して笑うまいとプルプルしていた。
「ふっ。アルド、
ふふっ。ひぃるまのことだけど、ふひっ
パパおねがい!」
「もう、ママっ笑ったら、ムフっ
か、可哀想じゃなふふふっ」
もう、笑えば良いと思うよ…
はい、ひとしきり笑われました。
お尻に力を入れながらの「アイテムボックス!」がツボらしいです。
「ウンコでも収納するのか?」と思ったそうです。
笑いきった二人は落ち着き、この村では代々師匠的な人にスキルの使い方を習う伝統があるらしい。
家族や親戚などの小さなコミュニティで、同じスキルの先達から使い方やコツをおそわるそうだ。
アイテムボックスについては、村の商店のシルフィさん
エルフのお姉さんだが、村一番のご長寿なんだって
エルフ恐るべし。
その方が商人の職業スキル持ちだから近日中にシルフィさんの都合に合わせて手ほどきを受ける予定になった。
二人に鑑定は使えたが、字が読めないと伝えると、ビックリしていたが、村長のフリューゲル様の家で読み書きを教えてくれるそうだ。
ちなみに、ターニャちゃんも通って居るらしく、午前中だけで昼には帰ってくる。
学校と言うより塾だ。
そこに来週から通うことになる。
濾過については、所持者も記述も無く
パパさんもママさんもお手上げらしい。
まぁ、良いけど使えなさそうだし。
その夜アルドの両親は悩んでいた。
息子のステータスの異常さとスキルの多さや加護はまだしも、勇者の協力者の一文が一番の悩みであった。
使い方の解らない珍しいスキルもきっと勇者を助けるためであろう。
親としてあの子の力を正しい方向へ導けるだろうか?
悩んた二人は、村長さんに相談する事を決めた。
決めた後に
尻に力を込めてからの「アイテムボックス!」
で、再び爆笑するのであった。
読んでいただき有り難うございます。
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次回 アルド君会議 を お楽しみに。