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冒険者に憧れて!  作者: 羽毛


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8話 冒険者になる方法

 騎士や冒険者を育成する学園……どんなところなんだろう? ルナが行ってるからそういう学園があることだけは知ってたけど他には何も知らない。


「ど、どういう、ところ……なんですか?」


「ネヴァンエーレ学園といって魔物が襲ってきた時に国を守り、それ以外にも治安維持に努める騎士と魔物を討伐し魔石を集め、ダンジョンを攻略してそこに眠ってる未発見の素材などを持ち帰って国に貢献する冒険者を育てるこの国に一つしかない学園ですね」


 ネヴァンエーレ学園……


「魔物が発生するエリアや冒険者によって開拓が済んだダンジョンなどに行って戦闘経験を積んだりしますね。他には身体能力や魔法の練度を高める訓練などをします」


 物凄く大変そう……


「そしてネヴァンエーレ学園を卒業し、冒険者ライセンスを貰れば晴れて冒険者です」


 冒険者ライセンス……初めて聞く言葉だ、資格みたいなものなのかな?


「冒険者ライセンス……?」


「まだ、冒険者ライセンスのことを説明していませんでしたね。18歳以上になり、冒険者ギルドの許可がないと貰えないライセンスです。このライセンスがないと依頼を受けることも、ダンジョンに行くことも出来ないんです」


「そ、そうだったん、ですね……」


「学園にいる間は冒険者ギルドの許可の下、18歳未満で冒険者ライセンスがなくても魔物と戦ったり、開拓済みのダンジョンに行くことが出来ますね」


「な、なるほど……」


「他にも冒険者ライセンスを貰う方法はありますが、ネヴァンエーレ学園に行くのが冒険者になる1番良い方法だと思います」


「テ、テーティスさんも、その学園を卒業……したんですか?」


「はい、ネヴァンエーレ学園を卒業すると騎士になるか、冒険者になるかを選びます。私は冒険者になる方を選んでライセンスを貰いましたね」


 テーティスさんも行ってたんだ。


「ネヴァンエーレ学園に行っていた人はそこで残した実績から冒険者ライセンスを貰う時に何級かをつけられますね。例えば……強い魔物を討伐したり、学園で開催される大会などで好成績を収めたりしたら、実績として認められて最初からB級やA級と高いランクが付けられます」


「じ、実績……残すの大変そうです……」


「そんなに重く考えなくても大丈夫ですよ、実績を残すことばかりを考えて焦り過ぎてしまうとそこから綻びが生まれて取り返しのつかない失敗をするかもですからね」


「は、はい……」


「そしたら冒険者のことで話しておきたいことは今日のところ次で最後です。よく聞いてくださいね」


 穏やかに話してたテーティスさんの雰囲気が少し変わった気がする……なんだろう?


「今まで話してきた通り冒険者は魔物と戦い、ダンジョンを探索します。上手くいかないことも当然あり、想定していなかったイレギュラーが起こることもあります。その場合命を落とすことも珍しくありません。生きて帰ってこれたとしても後遺症の残る怪我やトラウマを負ってしまい冒険者を引退する人もいます。そういう方たちを何度かこの目で見てきました」


 魔物と戦うんだからそういうこともあると分かってたつもりだったけど、いざ実際に冒険者で悲しい出来事を目の当たりにしてるテーティスさんの言葉を聞くと怖くなる……


「それから、私が冒険者をやってて最も嫌いなことは人を殺すのが目的の奴らと戦う時です。力比べやお互いの能力を伸ばすための戦闘ではなく……命を懸けて行われる戦闘です」


「い、命を懸ける、殺し合うん、ですか……」


「そうですね……出来ることなら捕まえるのが良いです。ですがそうはいかないこともありますね。相手は本気で殺しにきてる、こっちは殺さないように戦う、実力差や数的有利があれば捕まえられることが多いですが、それがなかった場合は殺すことも視野に入れます。そうでなかったら逃がしたり、自分が殺されるかもしれないですからね」


 穏やかな口調で話してはいるけど、初めて聞いた怒りの籠ったテーティスさんの声に驚いた。自分の死も身近にある、悲しい出来事にも遭遇する、人と殺し合うこともある、怖いことだらけの冒険者だけど……それでもテーティスさんみたいに冒険者になって誰かを助けられることが出来るなら……私は……


「意外と多いんです……ですからユウさんも冒険者になった時、悲しい出来事やどうすればいいか選択が難しい場面に遭遇します。最悪命を落とすかもしれない、それでも気持ちは……ふふ、変わらないようですね」


 私の顔を見たテーティスさんが微笑みながら言った。

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