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#3:襲撃者

襲撃者です。ついにヒロインたちとヴォルフたちとの戦いになります。

リアルが忙しいので今以上に亀更新あるいは活動休止になる恐れがあります。最後まで書ききりたいとは思っていますので、応援よろしくお願いします。


「喰らいなさい『トルネード』」


 私は上級魔法を使った。クローディアさんがあの時使ってた魔法を参考に特訓して、何とか使えるようになった。これでもかなりの時間をかけたし、私が習得できたのは風魔法だけだった。それでも私の魔法はクローディアさんには及ばない。


「うわぁ、どんどん倒れていくね。よし、みんな行くよ!」


 それでもモンスターの数は大分減らせたようで、残ったエルフもかなりのダメージを与えているみたい。瑠光が声を上げると前衛の愛ちゃん、唯ちゃん、朱莉ちゃんの3人が続いて、モンスターやエルフたちに斬りかかった。


「美涼さん凄いです!」

「そうかしら?ちょっと照れるわね。でも気を抜いちゃだめよ。まだ終わっていないのだから」

「はい」


 褒められたのは純粋に嬉しかったけれど、愛月を少し落ち着かせた。そういう私も全然関係ない事ばかり考えているのだけれどね。最も半分以上はヒカルの事だなんて言えないわよね。


「どうかしたんですか、美涼さん?」

「い、いえ。何でもないのよ」

「2人とも集中してください」

「とはいえ私たちの出番なさすぎです」


 結局気持ちを入れ替えることなんて出来なかったためフィーシャに注意されたのだけれど、琴葉ちゃんの言う通り、前衛の4人がほとんど片付けてしまっていたため私たちの出番はないのよねぇ。何匹か撃ち漏らしがコチラにやってきてるのだけれど、私の無詠唱魔法の前に倒れているので私たちの被害はゼロね。



 私――高梨 瑠光は皆に声をかけると、先陣を切った。相手は魔物とエルフ。放っておけばシャレスト王国は焼かれてしまうのかな?いやヒカルがいるから大丈夫だとは思うんだけど。とはいえ、放っておくわけにもいかないし、ヒカルに守られてばかりはちょっとね。


「覚悟しなさい『風光剣』」


 光の速さで駆け抜けながら相手を切り裂く、風属性の上級スキル。ほかにもいくつか技を覚えたんだけど、大軍を相手にするならこのスキルが一番効率がいい。


「瑠光、そっち行ったよ!」

「任せて!」


 多少残してしまったりもするけど、美涼たちが守っているから大丈夫かな。私はしばらくの間魔物とエルフの連合軍を斬り続けていた。チラッと見たのだが、朱莉ちゃんたちも特に苦戦している様子はなかったし、このままなら押し切れる。



 戦況は10分も経つと、魔物たちは全滅し残ったエルフたちは散り散りとなって北の方へと逃げていった。


「うおおおお!勝ったぞ!」

「我らの勝利だ!」


 城壁の方から大きな歓声が湧き起こる。ふぅ、やっと終わったのかな。結構な大群だって聞いたから、少し焦ったけど意外とすぐ片付いて私たちも成長したんだなぁとしみじみ感じた。


「みなさん、お疲れ様です『エリアヒール』」

「ありがと、愛月」

「いえいえ私にできるのはこれくらいですから」


 私たちは後衛の愛月や美涼と合流した。みんな主だった怪我もなく、私たちの完全勝利だった。しかし、何か胸騒ぎがする。あまりにもあっさりすぎた。勝ったんだよね……あまり勝った気がしないというか。まだ何か忘れているような。そんな私の悪い予感は当たってしまった。


「まだ終わってないのねん」


 突然声がして、私たちは若干驚きながらもそちらの方を見る。するとそこには見覚えのあるピエロが立っていた。


「貴方は確か……ヴォルフと言ったかしら?」

「そうなのねん。君たちは計画の邪魔だから消しに来たのねん」


 美涼が辛うじて覚えているみたいな感じを出しながら、そう言った。確かにこのピエロからは強者の匂いがする。けれど、ヒカルほどではない。


「王国は私が守ります。第3王女シャルル=フィーシャの名にかけて」


 フィーシャがそう宣言した。別に宣言する必要はなかったんじゃないのかな。けど、なんだろ。やっぱり嫌な予感がする。


「ヴォルフ少し喋りすぎかな」

「貴方はもう少し黙ったほうがいいわ」

「お前たち無駄口をたたくな」


 ピエロの後ろから2人の男性と1人の女性が現れた。この気配は、ピエロと同等。いや、1人格が違う人が紛れている。みんなもそれを感じ取ったのか、相手を警戒し始めた。


「ルーク、ラフィア、ヴォルフ行きなさい」

「了解しました」

「了解よ」

「了解なのねん!」


 そう言うと、ピエロと同格くらいの実力の男女が私たちに襲い掛かってきた。 

「前衛は俺……ルークが務めるぜ」

「御託は結構よ。皆行くよ!」


 愛ちゃんはそう言うとルークと言う男に向かった斬りかかった。ヒカルは4人の隠れ職業的なものを解放するためにも動いていたらしい。


「愛!」

「よろしく、朱莉」

「入れかわったか。だは残念ながら盾じゃ俺の攻撃は防げないぜ」

「『カウンター』」


 ルークのその一撃は朱莉の盾によって防がれた。ただ防いだだけじゃない。朱莉は無傷なだけではなく、さらには反撃までして。あれが敵になったらと思うと本当に恐ろしい。


「くっ、なかなかやるな。だけど、俺のスピードは止められない」

「瑠光、行って!」

「分かった!」


 私は愛の指示通りの動いた。そして、彼の剣を受け止めた。相手は私からの有効打がないことに気が付いたのかにやりと笑った。ここからどうするつもりなの。まぁ私にできることは足止めぐらい。


「これで終わりだぁ!」

「今だよ唯!」

「『空間斬り』」


空間を切り取る技。相手にある程度の防御力がなければ命さえ奪う危険な魔法。目の前にいる相手に対して情けはいらないけど、ちょっと同情はしそう。


「ぐはっ」

「下がっていろお前たち」

「はっ、申し訳ありません」

「で、ですが」

「そうなのねん。まだ戦えるのねん」


 リーダー格の男が後退の命令を下すと、ルークと呼ばれた騎士はおとなしく下がった。けど、残り2人は少し渋っていた。あの2人は美涼が抑えているから脅威にはなりえないんだけど、ちょっと美涼がチートな気がする。


「いいから、下がれ。こいつらは俺が相手をする」

「わ、分かりました」

「……黙ってるのねん」

「少女たちよ。ここはウィンドがお相手させていただこう」


 リーダー格――ウィンドと言う男が戦う意思を示すと、2人はあっさりと引いた。この2人が戦うよりも1人で戦った方が強いってことなのかな。だとしたら、やっぱり嫌な予感ってこのことだったのかな。


「喰らいなさい、『トルネード』!」


 私たちは美涼が魔法を撃つことを察知して安全圏まで下がった。ウィンドは避けるつもりないってことなのかな。勝ったと思ったのが彼に魔法が命中する直前、彼はニヤッと笑った。


「随分となめられているみたいだな『風龍』」

「なっ!?」


 私たちは勿論、発動させた美涼まで驚いていた。目の前に風出てきたな巨大な龍が現れたからだ。そして、いとも簡単に美涼の魔法を喰らった。


「あの魔法は神級魔法ですか!?」


 フィーシャが驚いたように言った。この規模の魔法を無詠唱で……迂闊に近づけない。


「あたしが盾になる。みんなを守って見せる」

「……朱莉。分かった。前衛組は私が指示出すから、後衛は美涼よろしく!」

「ええ、分かったわ」

「おしゃべりは終わったか?」


 ウィンドは私たちの作戦何て興味がないかのようにそう言った。前衛の指示はいつも通り愛ちゃんに従っていればいい。


「ええ終わったわよ『アースプリズン』」

「『盲目の矢』」


 美涼が足場を、そして琴葉ちゃんが視界を封じる。そして、私たちが倒すという、シンプルな作戦に出た。矢が飛んだのを確認して、私たちはウィンドとの距離を縮めた。


「甘いな、それだけで倒せるとでも?」


 彼はいとも簡単に、美涼の魔法を破壊してその矢を斬った。それにいち早く気づいた朱莉ちゃんが盾を構えた。


「『風圧剣』」

「『リフレクタ―』……きゃあっ!」

「え?」


 しかし、ウィンドに反撃のダメージあまり入らないどころか逆に、朱莉ちゃんが後衛に居る愛月の方まで弾き飛ばされた。辺りには彼女の血がまき散らばった。私たちは追撃を即座に辞めて、少し距離を取ることしかできなかった。


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