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#8:2人の勇者

新キャラ2人登場です。

「あ、ごめんなさいリラさん。それで、何の用かしら?」

「切り替え早っ!」


 やべ、ついうっかり突っ込みを入れてしまった。先程まで落ち込んでいたということを感じ取らせない、真面目な完璧超人のような表情だった。何を言っているのだろうか俺は。


「近頃、巡回している衛兵が倒れている状態で発見されることが増えたらしいんです」

「衛兵が?あいつらがそう簡単にやられるのか?」


 アグニさんは首を傾げながら言った。この地域で衛兵になるためにはある程度の実力がないと行けないらしく、Bランク以上のメンバーから成り立っている。だから大国がないモココの治安は守られているという程だ。他の地域の衛兵よりも強いのだと城にいた時に教わった。2人は恐らくだがその衛兵が簡単に倒されていることに疑念を抱いているのだろう。


「相手の実力についてなどは一切不明です」

「それって大丈夫なの、寛太?」

「大丈夫ではないと思うぞ」

「そっか、じゃあ私たちがやるしかないね」


 え、いやまあその流れは予測できなかったわけでもないんですけど。まじで参加するのか。アリアさんの目が輝きだしたから多分、面倒事を引き受けてくれて良かったみたいな表情してるぞ。


「いよっしゃ折角だアリア、俺たちも行こうぜ!」

「そうね、まぁたまにはそれも面白そうね」


 アリアさん絶対反対すると思ってたけど参加するのか。これは心強い味方が増えたな。正直俺はこの2人に勝てるかどうか聞かれたら微妙なのだ。そんな人が2人も仲間になってくれるというのだからありがたいったらありゃしない。


「宜しくお願いします!」

「敬語は抜きにしていいわよ」

「うん、よろしくねアリア」

「ええ、宜しくサオリ」


 あっという間に2人は打ち解けていた。相変わらずのコミュ力の高さである。2人は何か色々と関係のない話をしていた。料理の話とか聞こえてきた気がするけど、気のせいだよな。……多分。


「アリアのやつ嬉しそうだな」

「そうですね」

「妹が出来たみたいな感じなんじゃねえかな。もちろんお前は俺のことを呼び捨てで呼んでもいいんだぜ?」

「いえ、遠慮します」

「即答!?」


 呼びたくないとかそう言うわけではないんだけど、何か急にって言われても違和感しかない。

 俺がその旨を伝えるとアグニさんは残念そうな顔を見せはしたものの納得はしてくれた。


「もう一ついいですか?」

「え?」

「えって……絶対に私のこと忘れてましたよね!?報告終わってませんよまだ!」


 リラさんがアリアさんに話しかけると、アリアさんは驚いたというか意表を突かれたような顔をした。忘れられたと思ったリラさんは大声で抗議していた。リラさんごめん、この人たちの相手しててすっかり忘れてた。

 

「実はAランクの魔物のであるレッドドラゴンの出現が確認されたのですが……」

「なんだと!?」

「アグニうるさい、静かになさい」

 

 アグニさんがリラさんに詰め寄ったので、驚いたリラさんは一歩後ろに困惑しながらも下がった。


「そ、そうなんですけど、勇者を名乗る2人組が倒したという報告で初めて分かったことなんです」

「その2人はどこに?」

「一応外で待機してもらっていますが……」

「連れてきて」

「分かりました」


 勇者ということは恐らくクラスメイトの誰か何だろう。俺が沙織の方を向くといつの間にか眼鏡をかけた沙織がいた。


「じゃあ俺たちはこれで」

「あ、この2人にも折角だからさっきの依頼頼むわね」


 帰るんじゃねぇとアリアさんの冷たいまなざしが物語っているような気がした。ひぃ、沙織助けてくれ。そう思い、沙織の方を向いたのだが沙織は怯えている様子だった。そういえば眼鏡付けているとこんな感じだったな。


「失礼します、勇者様をお連れしました」


 リラさんが扉を開けると彼女の後ろには2つの影があった。その影は俺たちにとって見覚えがあるものであった。2人は俺たちに気づくことなく、アリアさんの目の前まで歩いた。

 便利だなぁ【気配隠蔽】は。


「始めまして私がここのギルドマスターをしているアリアよ」


 アリアさんは俺たちから見て右にいる人物に向けて手を差し伸べた。そいつは、アリアさんの手を握ったのだが、あいつもの始まったな。


「おおー!すっげぇ美人さんだ!ふっ、お嬢さんこの後お茶でもいかがですか?」


 ――高橋 大樹。無類の女好きでイケメンを装っている。いや顔は普通にいいんだけど、性格がこれなせいで女子からの評価が微妙だと前に沙織が言っていた。ただ、実は子供っぽい一面があり、普段はコチラが素だったりする。素だと葉山と、こっちだと三馬鹿と似たような性格って感じだろう。


「あ、はじめまして。シゲル キタムラと言います。一応シャレスト王国の勇者です。大樹君挨拶しないと」


 こいつの名前は北村 茂。クラスでは影が薄い方だが、よく2人一緒にいるところを見かける。影が薄いというよりあまり自分から話さない性格なのだが、いざ話すと柔らかく紳士な口調であり意外と女子からの人気が高いらしい。それでも、学校の四大プリンスには入らないらしい。4人の内2人は伊藤と神崎らしいのだが、沙織は後の2人教えてくれなかった。

 

「ふっ、俺のなま……私の名前は ダイキ タカハシです。麗しき水色の髪に可愛らしい顔ああ、是非とも私と」

「こいつ、結構年行ってるぞ」


 アグニさんがけろっと何も気にしていない様子でそう言った。何だろう凄いまずい気がする。アリアさんの表情がみるみるうちに。沙織の方を向くと彼女は涙目になりながら必死に首を振っていた。


「ああん?アグニさぁんちょーっとお話ししましょうかぁ?」

「え?ひぃい」


 アグニさんもアリアさんが怒っていることに気づいたのか、一瞬にして彼の顔は怖くなった。あーあ、ご愁傷様です。俺と沙織、それに高橋と北村さらにリラさんも止めることは出来ず目の前でお仕置きを喰らうアグニさんを見守るしかなかった。




「まったく、それに私まだ24よ⁉どこが年とっているのよ!」

「20超えたら年をとっているってあいつが言っていたから……そうなのかなって」

「あいつね、分かったわ。彼女のことは信用しないで頂戴」

「アリアさん客人の前ですよ」


 2人の喧嘩に見かねたリラさんがそう言った。


「あら、ごめんなさい。それじゃあ本題に入るわね」


 アリアさんはまたもや忘れてたような表情をしたのだが、直ぐにギルドマスターとしての顔になった。


「まずはレッドドラゴンの討伐感謝します。そこでギルドランクをAまで上げたいと思っているのだけれど、どうかしら?」

「是非、お願いします!これで俺も有名になって美少女ハーレムを」

「……大樹、それは思ってても言わないほうがいいと思うよ」


 アリアさんは大樹の発言に引きつった笑みを浮かべながらも、話を続けた。


「実はここ最近、衛兵が気絶した状態で確認されているの。そこで貴方たちには私たち4人と一緒に犯人を捕まえる手助けをしてほしいの」

「分かりました、是非!」

「大樹決めるの早やすぎ。それとアリアさん4人って、貴方とアグニさんと彼女とあと1人は誰でしょうか?」


 北村は不思議そうにアリアさんに聞いた。


「リラは戦闘には参加しないわ。残り2人ならさっきからこの部屋にいるわよ」

「え?」


 高橋はアリアさんがそう言うとあたりを見回したのだが、見つからない。【気配隠蔽】様様だな。勿論沙織にも使っているので、沙織も見つかってはいない。


「カンタもサオリもいい加減に姿を消してないで出てきなさい」

「え?」


 よし、後ろから驚かせてみよう。


「久しぶりだなお前ら」

「お、お久しぶりです」

「何だ⁉」

「うわっ⁉」


 俺と沙織が後ろから声をかけると北村も高橋もめちゃくちゃ驚いていた。


杉林:「クラス一有名な、おらたちが後書きを担当していくぜ」

筑井:「圭司君、残念ながら僕たちのこと覚えている人いないと思うよ……」

柏田:「俺っちもそう思うぜ!お前もそう思うよな、彰人?」

白神:「……」

筑井:「悠木君、そろそろ次回タイトル発表しましょう」

柏田:「啓介……お前って何でそう真面目なんだ?」

筑井:「何ででしょうか?」

杉林:「真面目過ぎるってのは同意だぜ。おらたちみたいに崩せばいいのに」

筑井:「そんなことをしたら収集がつかなくなるでしょう。そろそろお時間が来ましたね」

柏田:「それじゃあ、彰人よろしくぅ!」

白神:「!?……」

筑井:「悠木君、そろそろ占めてもらえるかい?」

杉林:「はやくしろ、啓介の目がまじだ」

柏田:「じ、次回『再会』。来週もみてくれよな」


作者:「この後柏田君はどうなったことやら?」


登場人物紹介

•杉林 圭司 一人称は「おら」。テンションの高さは小太郎にも及ぶ。

•柏田 悠木 一人称は「おれっち」。テンションの高さは小太郎にも及ぶ。

•筑井 啓介 やっぱり出てきた真面目キャラ。神崎のグループの酒井みたいになだめる枠。ただし、酒井のように、問題児でもなければ頭も悪くない。平凡。

•白神 彰人 無言。上3人は一言ずつ話してはいるが、彼は現在までで本編でも一言も話すことはない。喋らないのはあのタイミングでたまたまだったと思われていたかもしれないが(そもそも覚えられていないと思う)、今回全く話さないということが明らかになった。何故話さないのか、それは彼にしかわからないことである。


盛大にふざけてみた(*^^)v

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