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#27ヒカルの新技

第27話です!

ヒカルの新技とは!?

『チャージ』を覚えた後、次の5階層に移動していた。今回の目的はレベル上げなので、10階層まで行ければいいかなと思っている。5階層はコボルドという魔物らしい。


「コボルトね……」

「コボルトだね……」

「コボルトですね……」


 美涼と瑠光と愛月はまたお前たちかという雰囲気を出してあたり一体を見渡していた。そして襲い掛かってくると美涼が全て魔法を使って倒していた。それぞれが10体ぐらいを相手したとしても余裕で勝ててしまうので、改めて俺のギフトはチートだなと思った。


 6階層もコボルドだ。ただ上の階と違うのは盾を装備していることだ。木の盾ではあるものの普通の剣士などでは少し苦戦する相手だろうなと思った。しかし、美涼は問答無用で焼き払った。瑠光西条さんの剣士コンビに至っては、剣で盾ごとコボルトを切り裂いていた。フィーシャ王女は矢がコボルトの盾に当たってしまうなど、なかなかに苦戦していた。それに対して小林さんは的確に矢でコボルドを射抜いていた。矢を後ろから当てたり、盾のわずかな隙間を射抜いたりと、結構色々な方法を試していた。ちなみに俺と愛月は後衛で『チャージ』とか『ヒール』を使っていた。


 7階層はウルフという狼のような魔物だ。6階層までは他の冒険者もいたのだが、どうやら6階層のコボルトに苦戦する。この階層は俺が戦うことにした。流石に何もしないと経験値が溜まらないからね。光属性初級魔法『ライト』、『ライトニングソード』を使っていた。途中でレベルアップをしたことによりスキルがいくつか増えた。闇属性のスキルは後で使うことにする。そこにウルフが集まって来たので使ってみることにした。


「『聖なる大剣』」


 ミスラによるとこれは最上級の魔法らしい……あたりが凄いことになってしまった。光で出来た大きな剣を出して1振りするだけでこんなに爆発が激しいとは思っていなかった。そのため、俺も吹き飛ばされた。ただ防御力の高さのお陰でダメージは喰らっていない。


「ヒカル?大丈夫?」

「ああ、大丈夫」


 心配そうにこちらを見てくる瑠光がいたのだが……大丈夫だと返しておいた。美涼、フィーシャ、小林さんは驚いているというより若干怯えていた。俺もこの魔法が対戦相手が使ってきたら怯えるだろうからその気持ちはよく分かる。というか誰もがこんな魔法をみたら恐怖を覚えるだろう……


「ヒカルさん、流石です!やっぱり強いです!」

「光君ならばこれぐらい当然!むしろ今まで持っていなかったほうがおかしいぐらいなんだから……ねー」

「ねー」


 ……前言撤回させてください。どうやら愛月と西条さんこの2人は恐怖を覚えるどころか目を輝かしてコチラを見つめてくる。


 第8階層もウルフだった。今までのどの階層よりも魔物の数が多い。普通の冒険者なら苦戦するだろう。しかし……ゴブリンジェネラルとか、ゴブリンキングとかに比べるととても弱い。早速ウルフが現れたのだが数が多いな……ここは新しく覚えたあの技を使ってみるとするか……


 俺は皆に下がってもらった後、ウルフに向かって走った。技のイメージからして、恐らく神崎の使う、一閃をイメージして。それに光属性の魔法を付与すれば出来るのだろうか。ものは試しだ。とりあえずやってみるか。『光の一閃』を使うと、目の前にいたウルフが一斉に斬り裂かれた。


「ヒカルどうやってやったの?!瑠光にも教えて!」


 そういえば一閃は瑠光が最も欲しがってた技だったな。瑠光は魔法も使えることは使えるのだが、詠唱がいる。さらにいえば全体攻撃魔法は持っていない。魔物に囲まれた時にはどうしても全体攻撃は必要になってくるだろう。そこで『一閃』に目を付けたらしい。俺が使っているのは『光の一閃』なのだが、まぁ教えることぐらいは出来るだろうか。ただ今は先に進もうということになったので、ダンジョンを10階層まで攻略したらということに決めた。


 9階層は今までの階層の全ての魔物が攻撃を仕掛けてくる。場所ごとに縄張りが設定されているのか、一緒に襲ってくることはないが、スライムとバットに前後を囲まれたりと結構厄介だ。




「コボルト来ました……小林さん!」

「はい!」


「「『貫きの矢』」」


 フィーシャと小林さんがコボルトに向かって矢を放った。そして面白いようにバッタバッタとコボルトたちが倒れていった。『貫きの矢』は縦方向に強い。コボルトは盾持ちを先頭にして縦になって戦う群れが多いので、貫きの矢が有効である。


「ヒカルさんゴブリンが来ました!」

「任せとけ!」


 対してゴブリンは横に広がりながら戦う群れが多い。村に来るときのゴブリン大量発生の時とは違い、剣持ちや魔法を使うといったゴブリンはいないというのが原因らしい。俺は『光の一閃』を使って、ゴブリンの群れを斬り裂いた。少し歩くと再びゴブリンの群れが襲ってきた。


「今度は瑠光がやってみるね!」


 そういうと瑠光が俺の動きを真似してゴブリンたちを切り裂いた。しかし、『一閃』は使えていない。


「ヒカルー……出来ないよぉ」


 瑠光が出来ないと俺に泣きついてきた。確かに『一閃』は発動していない。今のもただ単に横に斬っただけだ。しかし、これはスキルを使うよりもこっちのほうがいいのかもしれない。


「瑠光、このままでいい」

「え?」


 俺がそう言うと瑠光は驚いたような顔をした。『一閃』は使わずにこのスタイルでもいいと付け加えると、瑠光はさらに驚いて俺に何故かと聞いてきた。


「理由は二つある。一つ目は、状況に応じて軌道の修正が効くということだ」


 『一閃』は魔物の集団に遭遇した際に横に魔物を斬る、全体のスキル技だ。しかし、、縦に二列以上あると全てを一度に倒すことは出来ない。しかし瑠光のように、STRとAGI……つまり攻撃と素早さの高さを活かして纏めて斬れば横にいる敵だけではなく、縦にいる敵も斬ることが出来る。


「二つ目は、威力を上げられるということだ」


 『一閃』は全体攻撃ではあるものの、技の威力は通常攻撃と変わらない。そして通常、スキルと魔法を同時に発動させることはできない。しかし、このスタイルはスキルを使うことなく『一閃』のような攻撃を繰り出せる。つまり別のスキルで威力を上げて攻撃をすることも可能というわけだ。


 これらを説明すると笑顔を俺に向けてきた。


「ありがとう、ヒカル!」


 瑠光は明るい性格だが、時々周りを気にしすぎたり落ち込みすぎたりということがある……さっきも『一閃』が出来ないからか、少し落ち込んでいたのだろう。なんか……懐かしいな。


 昔から俺は親の都合で転校を繰り返していた。幼稚園の頃に出来た2人の幼なじみと小学校に幼馴染と呼べる友達が居た。あいつらも泣き虫で、よく泣いていたのを俺が慰めてあげたな……あいつら元気にしてるかなぁ。元の世界に戻れなかったら会うことすら適わないんだけどね。でももう名前も覚えてないし、3人が覚えているとも限らないしなぁ……考えてても仕方ないか!とりあえず今は元の世界に戻ることだけを考えよう!


〖あ、マスター!新しいスキルを覚えたみたいよ〗


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  吉川 光 Lv.36 〈勇者〉〈聖なる勇者〉〈魔王〉〈鍛冶師〉

HP 36000/36000

MP  36000/36000

SP  36000/36000


STR:28800

VIT :28800

INT :23400

MND:23400

AGI:25200

DEX:9000

LUK:3600


●属性効果

火属性Lv.5

水属性Lv.5

風属性Lv.5

地属性Lv.5

光属性Lv.10

闇属性Lv.10

無属性LV.6

●スキル

〈火属性〉

炎剣

〈水属性〉

水斬

〈風属性〉

風斬

〈地属性〉

〔岩派生〕

岩斬

〈光属性〉

ライトニングソード

光の一閃 

〈闇属性〉

ダークインパクトソード

闇の一閃

●魔法

<火属性>

ファイヤーボール

フレアバーン

<水属性>

アクアショット

ウエーブ

<風属性>

ウィンドショット

トルネード

〔雷派生〕

ボルト

<地属性>

アースクエック

〔岩派生〕

ロック

<光属性>

ライト

ジャッジメント

聖なる大剣

思い出の記憶 ……懐かしき思い出を力に変換する。思い出をはっきりと思い出せば、思          い出すほど威力は上昇する  New

<闇属性>

ダーク

ブラックホール

闇の大剣

〈無属性〉

ヒール

チャージ

テレポート 

瞬間移動  

<虹属性>

シックスエレメントバースト


●ギフト

【聖なる鑑定】

【高隠蔽】

【偽造】

【神の加護】

成長速度 30パーセント上昇

物理攻撃 30パーセント軽減

魔法攻撃 30パーセント軽減

【ステータス神化】

【アイテムボックス】

【光と闇を使いこなすもの】

【技受技使】 

【神の手】            

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 スキル欄を見ると虹属性に『思い出の記憶』という技が追加されていた。思い出と言うと俺のさっきのことだろうか。しかし、思い出すとはいってもなぁ……これはもう強化しない気がする。これは所謂外れスキルだったのだろう。


 9階層は8階層と出る魔物は一緒だったのだが、この階層の魔物はタッグを組んで襲ってくる。バットとウルフ、スライムとゴブリンというように魔物同士の争いがなく、冒険者のみを襲ってくる。しかし、俺たちの敵ではなくあっさりと倒した。


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