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#11:ゴブリンジェネラル

 11話目です!ストックが溜まったので、本日投稿しました!

次回はいつもどおりに、日曜15時に投稿予定です(*^_^*)

さてEランク勇者vsゴブリンジェネラルです!

ゴブリン以外の魔物?……そのうち出てきます!

この作品ってほのぼのしてるんでしょうか?タグどうしようかな……

 「行くわよみんな」


 あたしがそう声をかけると、愛ちゃん唯ちゃんが先頭に居たゴブリンジェネラルに向かって走った。作戦としては、全体を狙うのではなく、4vs1を11回繰り返すという作戦がいいだろうと思った。みんなにはまだ言っていないけどあたしはスキルが使えない。あたしの職業は〈短剣使い〉、ダガーを使って戦うらしい。他の〈短剣使い〉はスキルを覚えているので、別にこの職業がスキルや魔法を覚えないわけではない。ただ何故かはわからないけどあたしはまだ1つも覚えていない。


 スキルや魔法を持っていないのであたしはなるべく急所を仕留めるように戦わないと不利になる。琴葉ちゃんが矢をゴブリンジェネラルに向けて放った。もう少しのところで躱されてしまったが、バランスを崩させることに成功した。


「今よ!」

「『フレイムソード』」

「『風斬り』」


 あたしが叫ぶと、愛ちゃんと唯ちゃんがそれぞれの十八番(おはこ)のスキルを使って、ゴブリンジェネラルを倒した。このままなら倒せる。


「次行くよ」

「はい、下がってください」

 

琴葉ちゃんがもう一度矢を放った。今度は当たった、これならと愛ちゃんと唯ちゃんが斬りかかった。


「うっ」

「うぐっ」


 ――琴葉ちゃんの放った矢でゴブリンジェネラルの動きを止めることには成功した。だけど、周りの敵を全く懸念してなかった。4vs1を繰り返すはずだったのだが、そう上手くはいかなかった。ゴブリンジェネラルたちが連携して、戦ったため4vs10の構図になってしまった。


 全く想定していなかったわけではない……でももう少し数が減ってから連携を取ってくると思っていた。4vs10では分が悪い、琴葉ちゃんは後方に居てまだ安全だけど、唯ちゃんと愛ちゃんは危険だ。この作戦を実行したのはあたしだ、みんなを死なすわけには行かない。―― 

 

「みんな、逃げて!このままじゃ全員死んじゃう」

「それじゃあなたはどうなるんです?全員で生きて……」

「早く!」


 愛ちゃんの言葉を遮って私は言った。こうなったのはあたしのせい、だからみんなを巻き込むわけには行かない。私は突っ込んだ。


「まちなさい、あなたが1人じゃ何もできないですわ。ここはみんなで……」


 西城さんが何かを言いかけていたが関係ない。あたしは時間を稼ぐのが目的。ゴブリンジェネラルが剣で斬りかかってきたのを左ステップで躱す。姿勢を落として、短剣を刺したが、たいしてダメージは入ってなさそうだった。それでもあたしは攻撃を躱しながら1体倒すことが出来た。よし!……そう思ったその瞬間あたしの右腕にゴブリンジェネラルの剣が刺さった。血が出てきてとても痛い。油断した、その瞬間に刺された。あたしはこんなところで死ぬのか……もう嫌だ。こういっている間にもゴブリンジェネラルたちにさらに刺された。あちこちから血が出てきて、もう動けない……


「おらぁぁーー!」


 ゴブリンジェネラルの持つ剣が振り降ろされた、死んだ……あたしはこの異世界に来て何も出来なかったな……

 思わず目をつぶると、剣に何かが当たった音がした。あたしが恐る恐る目を開けるとそこには先頭にいたゴブリンジェネラルと後ろ姿の男子が対峙していた。すると急にあたしの体が持ち上がった。対峙しているあの場所から一瞬であたしを抱えたと思ったら琴葉ちゃんの後ろまで下がって、ゆっくりと地面に降ろされた。ありがとう……そう言おうとした瞬間あたしの意識は途絶えた――


――中村さんは勇敢にも1人で戦おうとしてます。

 私は彼女を止めなかった……否、止めることが出来なかったんです。

 本当なら4人で戦うべきだったのですが、彼女は私たちだけでも逃がそうとしました。それでも私は彼女を見捨てるなんてできなかった、西条さんと東条さんも同じ意見だったのか私と同じように援護をしようとしました。


「中村さん撃ちます!」


 そう言っても聞こえていない様子で、ちょうど斜線上に入ってしまい撃つことが出来ません。西条さんと東条さんも剣で援護しようとしていましたが、こちらも連携がうまく取れず3人とも援護ができない状況になってしまいました。しばらくして、中村さんがゴブリンジェネラルを1体倒したときはホッとしました、しかしすぐに中村さんはゴブリンジェネラルに肩を剣で刺されて血が出ていました。助けに行こうにも私は回復魔法を覚えてません。

ポーションを使うにしてもゴブリンジェネラルたちをどうにかしないといけません。


 西条さんと東条さんに助けを求めようとしましたが、2人は初めて中村さんが殺されかけているのを見て、固まってしまって動けなくなってしまったのです。私も目の前の光景に頭が真っ白になりかけました。そんなことをしているうちに、中村さんはさらに刺されていました。まずい、何とかしないと……でも私じゃ何も出来ない。誰か……ゴブリンジェネラルが剣を振り下ろしました。しかし、中村さんの体が真っ二つになることはなく、その剣が砕け散ったんです。私は何が起きたのか分からず呆然としていると私の近くまで中村さんが抱えられて戻ってきました。抱えている人を見ると私の大好きな吉川君だったのです。


「『ヒール』、安静にしてやってくれ」

 吉川君が『ヒール』を使うとたちまち傷が治りました。そこに西条さんと東条さんも来て私たちは中村さんが起きるまで見守っていました。


「うっ、ここは」


 5分も経たずして、彼女は目覚めました。表情も穏やかですし、傷も見当たりません。すると吉川君が戻ってきました。その後ろを見ると何もいなかったかのようにすべてのゴブリンが居なくなっていました。私の思考が正しければ同じEランク勇者の吉川君がゴブリンジェネラル8体とその後ろの魔物を倒したこと……やっぱり私の思考が追いつきません。


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