もう一人の自動人形です!
ソラ視点です。
…短いです。
真夜中に家に帰ってきた。
最近、王都で令嬢の連れ去り事件が起きためだ。
もし、ルーナが狙われたときのためと、王国のためにビフォスト家の暗部は動く。
疲れはてて、自分の部屋に入ると、自分以外の気配がある。
「誰だ!」
暗闇から人影が出てきた。
「はじめまして、《死》の天使の祝福を受けた人の子。」
「何のことだ?」
一応、いつでも攻撃出来るように腰に手を当てている。
しかし、この屋敷に忍び込めるなんて、相当な凄腕しかいないが。…忍び込んで、何をするんだ?俺にあったとしても捕まるだけなのに…。
「僕は、邪神の自動人形。
あぁ、邪神様は女神様と対になる存在。光と闇がいなければ世界は崩壊してしまう。」
「女神様は光で、邪神様は闇ってことか?」
邪神は世界にとって必要な存在ってことか。
「物分かりが良いな。
どちらが欠けてもいけない。」
神話では邪神を封印したってことになってるがそれだとバランスが崩れるのか?
「神話の話は本当のこととは違うってことか?」
「そう、違う。邪神様は封印されてないし。今は女神様と一緒に天界からこの世界や違う世界を僕たち自動人形を通じてみている。」
「他に自動人形がいるのか?」
「うん。この世界には僕ともう一人しかいないけど。もう一人は女神様の自動人形で昼間にステフィーナ辺境伯令嬢に会いに行ってたから、天使の話とか聞けば?」
自動人形がステナに会いに行ったってことはステナは何か女神様との関わりがある?
「僕はただ伝言を言いに来ただけ。
『白が黒に拐われたとき、漆黒は災悪を撒き散らす』
答えは誰も知らない。だから、考えて。
世界を壊さないでね。」
壊す?
「俺が災悪を撒き散らすのか?」
「知らない。これは《運命》の天使が言った言葉、これを変えることは出来ないよ。
あぁ、あともうひとつの伝言は『思い出しなさい。約束を果たすために。』だって。
全部言ったから。じゃあね。」
「あ、待て!」
さっきまで自動人形がいた位置には何もなくなっていた。
部屋の中が静けさを取り戻していた。




