巻きの7『お友達も愉快です』
「ねぇ、暇だよタクー」
「数日前にも言ったような気がするけど僕に何をしろと言うんだい、可奈さんや」
「何その喋り方?」
「僕は眠いのだよ」
「コタツなんかに入ってないでさぁ、なんかしようよぉ」
「コタツに入ってみかんを食べる。冬の醍醐味でしょ」
「むぅ〜。年寄りくさいこと言うなぃ!」
「僕はキミよりちょぴっと年寄りなのだ。年寄りの楽しみを取るでない、若者よ」
だめだこりゃ。完璧年寄りモードに入っちゃったよ。小3でこんなだったら、ホントにおじいちゃんになったらどうなるんだろ。
こんちは。今のところ紅一点な可奈です。
あたしだって友達いるんだぞ。ただ、いきなりお正月から始まるから、わたわたしてて遊んでるひまが無かっただけだよ。
あぁあ……、タクはおじいちゃんだし、ステラちゃんは赤ちゃんだから寝てるし、お父さんはよくわかんないし……。
よしっ!お友達の家に遊びに行こう!
……………
………
…
「ちゃんと厚着して……っと。」
よし。れっつごー!!
「あ、タクもいくー?」
「行かない」
「いいよーだ!タクなんか『こたつむり』だっ!」
「……なにそれ?」
「今のタクみたいな人のことっ」
「え……何が――」
無視して行こっと。べぇ〜だ。
くつ、かぽーん!
ドア、ばたーん!
で、外にぽーん!
びゅ〜〜……。
「きゅむぅぅ〜寒っ……」
くそぅ、風め。せっかくルンルン気分で外に出たのに一気にずぅぅーんだよ。
「むむぅ〜。風なんかに負けてたまるかっ!」
びゅびゅ〜〜!!!
「きゅみゅみゅ〜!寒い、寒いって!」
うぅ〜。めげそうだよぉ……。
「このぉ……負けるかっ!てりゃてりゃっ!!」
「あのぅ、なにしてるんですか?」
「てりゃりゃー……え、あたし?風と闘ってるの」
「そうですか。頑張ってくださいな。では……」
なんか、通りすがりの人に生暖かい目で見られました。……あ、そろそろだ。
「ふひゅぃ〜。着いた着いた」
ここがあたしの友達の家。けっこうでっかいんだよ?
ピンポーン。
「誰だい?」
「あたしだよーぅ」
「では、合言葉をっ。……山っ!」
「ピー!」
ドアが開いたぜ、ばたん。
「可奈っち。あけおめー♪」
「いやっほー、理恵ちゃん♪」
「理恵だぜ、よろしく頼むよっ!」
「誰に挨拶したの?」
「それは秘密さー」
こちら、お友達の理恵ちゃんです。
え、さっきの合言葉は何だって?
『山P』だよ、『山P』。面白いでしょ?
「相変わらずの様で何よりだよー」
「お、難しい言葉を使いよったな。カナゴンよっ」
「カナゴンやめい」
おっと、タクがうつった。
「まぁ、立ち話もなんですので、中に入らせてもらうよー」
「どーぞ、どーぞ」
タクならここで『それは普通キミが言うモンじゃないでしょ』とか言いそうだなぁ。たまにはツッコミは引っ込んでいたまえー。
「うー、理恵ちゃんの家はあったかいねー」
「そっかい?ボクんちはいっつもこんなもんだよぅー」
理恵ちゃんは、自分のことを『ボク』っていうんだよ。かわいいでしょー。
「そだ、結花ちゃんも呼ぼうよ」
「なかなかナイスなアイディアだねっ。では、すぐに取り寄せするよっ?」
「送料無料でお願いするよ」
「かしこまりっ!」
あはは。大分クセのある喋り方だけど慣れたかな?状況の説明をすると、今、理恵ちゃんは結花ちゃんって言う子の家にお電話中だよ。どんな子かはお楽しみ♪
「わんっ」
ん?……あっ
「でたな、宿敵ココめ!」
「わふっ」
「あはは!何『わふっ』って。ははは!」
「うぅぅぅ〜」
「ごめごめ、悪かった悪かった。おいでっ」
「わんっ!」
「犬の『ココ』です。僕は理恵ちゃんの犬。とってもお利口さんなのさ。みんな宜しくね♪」
え?紹介だよ、ココの。あたしが代弁しただけだよ。たしか、ポメラニアンっていう種類なんだって。
「可奈っちー!」
あ、帰ってきたね。
「結花っち、すぐ来るって」
「そっか。でも、やっぱりツッコミが居ないとむずむずするよねー」
「それは、ボクも同感するみょ」
「みょ?何それー」
「あまり深いとこ気にするなみょ」
理恵ちゃんは、あたしといい勝負なくらい変なのだ(自覚あったんだ)。
「む、どこだ!謎のツッコミー!!」
「ついに狂ったかみょ?可奈っち」
「むぅ……。絶対正体を暴いてやるー」
「何のこと?……みょ」
忘れてた、今絶対忘れてた。口には出さないけどね。
ピンポーン。
「あ、来たみょね」
「いこー」
「どちら様?」
「あ、私。開けてよ」
「山っ!」
「え……それ言うの?……ピ、ピー!!」
「ひそひそ……あの子変な事叫んでるわよ…」
「ひそ……やぁねぇ……」
がちゃばったん!
「よく出来たみょね。結花っちみょー」
「もう、あんたのせいで近所のおば様方に変な目で見られたじゃないのよ!『みょ』って何よ!」
「さすが結花ちゃん。タクに憧れてるだけあr――」
「ばっばかっ!誰かに聞こえたらどうするつもりよ!」
「大丈夫。みんな聞かれてるみょー」
「きっ聞いてないわよね?聞いてたんなら、その記憶は消し去ってー!!」
「こらこら、キャラが崩壊してるよ?その点ではタクとお揃いといえなくもなくもなくもないけどー」
「『なくも』が多いわ!違うって言ってるでしょ!た、拓也なんてなんとも――」
「感情の裏返しみょねー」
「ツンデレだねー」
「ちがーう!!!」
あはは、たのし。
これがあたしのお友達でした。さて、今度はどうやって結花ちゃんをいじろっかなー。
……理恵ちゃん、いつまで『みょ』を使うんだろ。
可奈のお友達でした。
『みょ』は、今だけ…のはずです、たぶん。
ぴんぽんぱんぽーん。
えー、ここで連絡です。
私、ちょっと私情につき、最近クソ忙しくなってしまったので、更新速度が遅くなります。…あ、でも、とりあえずは二、三日ごとに更新していこうと思っていますので、ご心配なく。もし、もっと忙しくなったらわかりませんが、そうなった時はまた連絡しますので。
あ、あと。『ぶっ飛んだ青春送ってます』を見てくださってる人(居たら)に連絡。
更新してなくてスイマセン!
ちょっと続きが思いつかなくて…いやはや。
どうにか更新しようと頑張ってますので、気長にお待ちください…。ホントにスイマセン…(土下座)
それでは、また明後日or明々後日!(またかよ)




