巻きの1『キャラ紹介…なんて大げさなモンじゃないっすよ』
よくぞ見に来てくれました!
まずは、どうもありがとうございますっ!!
早速ですが、始まり始まりー。
※2/7
修正を加えました。
「ひまだよタク〜。ねぇなんか面白いことないの〜?」
「え? 面白い事……ねぇ?」
そんな唐突に聞かれても……。なんだろ、適当に『ふぎゃらばっ!』とか言ったら面白いかな? いや、変な目で見られるだけか、却下。
「あ、タクには無理だった? ごめん」
「最後のごめんって……。なんかへこむなぁ」
始まって早々、さっそく僕をへこませた彼女は――
「可奈です。よろぴくー」
「……あのさ、僕が紹介するのが普通だと思うんだよね。邪道なまねはやめぃ」
「なにがー?」
ぐ……。一見純真無垢に見えたその表情に、からかいの表情も少なからず含まれていることを僕は知っている。
都合が悪いとしらばっくれるんだ、可奈は。やりにくいったら……。
「で、こいつはタク。あたしの下僕です」
「続けて僕も紹介すんな。それにタクってのはあだ名でしょ。拓也ってのが本名だから」
そう言えばあだ名とニックネームの違いが良くわからなかった事を思い出したなぁ。今度調べよ。
「下僕発言についてのツッコミは無しなの? せいぜいあたしの下僕として仕えるがよいぞ。踏まれるがよいぞ」
「違うっ、忘れてただけだって。ちょっと別の事考えてたの! 仕えないから、踏まれないから!」
「ないすツッコミ。座布団0.1枚!」
「あ、どうも……ん? その中途半端かつ極小な数字は何?」
「……ねぇ。あたしらまだ小3だよ? ……何? ちょっとパンツかつ極道な数字?」
「……わざとやってるでしょ、キミ」
そうなのです。僕と可奈は小3なのです。そして、来年は小4なのです。苗字は佐々木です。苗字はさ・さ・き♪ ……はっ僕としたことが。えー、気を取り直しまして続きです。僕らは、よく大人から「マセガキ」と呼ばれています。なんだろ、マセガキって。柿の種類かなんかかなぁ。
……あ、そう言えば。
「でもさ。さっき僕、一応一つ思いついたんだからな。面白い事」
「え? 何々?」
しまった……。あれはまだ試験中のネタ(?)だったんだ。失敗したらどんな空気になるのか見当も付かない。
「早く〜」
そんな僕の気持ちを知ってか知らずか急かす可奈。
「ちょ……また今度って事にしない? あ、あはははっ……そうだっ。ほらまだ自己紹介の途中だったよね?」
「ん? ……まぁいっか」
どうにかうまく言いくるめられたようです……。焦った焦った。
「あたしたちは双子なのでっす」
「うん、わかりやすい紹介をありがとう」
「何がわかりやすいの?」
「本当はわかってるんでしょ、キミも」
「なにをー? 原稿用紙20枚ほどで簡潔に説明せよー」
ニコニコしてる顔はとてもかわいいんだよなぁ。でも、20枚は無理です。短編の小説書けちゃうよ、それ。
「せよー」
「何、せよって」
「『原稿用紙20枚ほどで簡潔に説明せよー』の短縮ばーじょん」
「あ、そ」
「あー流したなぁ。こいつめ、踏んでやるー」
すっくと立ち上がって、僕の方へ獲物を見つけたライオン(トラでもいいけど)のような目つきで向かってくる可奈タイガー(結局はトラ)。
キラーン☆
「うおぁっ」
キラーン☆ 本当にそんな効果音が聞こえてきたような気がしました……。
そして僕の肩を掴み床へ倒し――
「うわっ痛い! 痛いって! なんで踏むのさ!!」
「踏まれたら気持ちいいんでしょ、男の子って。本に書いてた」
「何の本だ!気持ちくないから! いだだだだっマジで死ぬからぁぁぁ!!!」
「あははははーっ♪」
一瞬可奈の顔が悪魔の様に見えました……。あぁ、短いけど楽しい人生だった。
「う……ぐ……ガクッ」
あはは〜天使が迎えに来たよ〜。本当にあったんだねこういうの。あぁ、体が中に浮かぶような気が……。
「あは、泡吹くほど気持ちよかったの、タク。感謝してよね」
「……」
「え、言葉が出ないほど気持ちかったって? それは良かった。またやってあげるからねー」
僕、いつかホントに死んじゃうよ……。
読んでくださってどうもありがとうございますっ!!
みんなこんな感じで一話完結にしていこうと思っております。
では、これからどうぞ宜しくお願いいたしますー。
※前書きに『修正を加えました』とあった通り、只今(2月7日現在)過去の話を修正しています。
今現在17話まで出ていますが、これより『修正を加えました』と前書きにあった話は、以前よりは読みやすいものとなっていると思いますが、まだ修正されていない話は少々わかり難い箇所もありそうです。もしあなたがまだ修正されていないときにその話を読んだなら、それもまた期間限定の何か珍しい物などど思い、温かい目で読んでやって下さい……(土下座)。