30 酔っ払ってもイイ男
…短っ!!
そんな今回ですが、どぞorz
「この坊主はな、昼間、中庭で見つけてな。ここの掃除をしてもらった」
私の肩を撫でながらニコニコしつつ、レイと話すランドリックさん。…もしかして、酔ってますか?
あまりにもニコニコしすぎて疑問が湧くよ?
「…お前、名前はなんだ?」
威圧感たっぷりに話しかけられてビビるが、内心はイライラがマックスだ。お前、名前を尋ねる時はまず自分からだろーがっ!!
「…マールです」
どうせ発音できないと思い小声でそう答える私は、中は威勢が良くても実際行動に移せない意気地なしだよっ!!
「マール?変な名だな」
ハンッと鼻で笑い私の名前を馬鹿にするレイを、脳内でギッタンギッタンに刻んでやる。流石に唇の端がヒクヒクするわっ!
…なんとかこいつに一泡吹かせてやりたいっ!!
「総長、こいつ生意気過ぎやしませんか?」
後頭部にビシビシ突き刺さる様な視線を感じる。ははーん、要は嫉妬かっ!?
ランドリックさんの隣にいる私が面白くないとみた!男の嫉妬は醜いぜっ!!
「そうか?可愛いもんじゃないか。なぁ、坊主」
うん、確実に酔ってるね。ランドリックさん。
今度はわしわしと私の頭を撫で繰り回し、極上の笑みを浮かべた。
鼻血出そう…♡
ブチッ
背後で何かが切れたような音がしたような?それより、ランドリックさん!極上の笑みをありがとう!!眼福だし、ご馳走様です♡