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049⚫️できることは
わたしはゴーレム。心を持たない、ただの機械。
でもね。それでもね。いっしょにいると、うれしいんだ。
料理することくらいしかできないけれど、
わたしの作ったものを「おいしい」って食べてくれると、
なんだか胸の奥がぽかぽかするんだ。
これって、心なの?魂なの?
分からない。でも・・・
大切な人たちが傷つくのを、ただ見てるだけなんて、そんなことできない。
ただの樹木にだって、できること、あるかもしれないから。
魔王は驚愕した。
・・・なぜだ。なぜ貴様が、この力なき人形が、ワレの前に立ちはだかる!?
攻撃の手が鈍る。理解を超えた事象に、カナタの思考は激しく揺れた。
ええい、なぜだ!なぜこれほどまでに心が乱れる!?
わからん、わからん、わからんッ!
狂乱した魔王の炎が、ベルムの体を容赦なく包み込む。
だがベルムは、炎に焼かれながらも、敢然と立ち続けた。
両手を伸ばし、枝の指を精一杯に広げて、三人を守る壁となって。
「ベルム〜ッ!!!」
炎の爆ぜる音の中に、エレナの悲痛な叫びが響き渡った。




