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047⚫️ただ’ひとり’
グラノフ。
万一、賢者が危機に陥った時、それを救うには並の武力ではどうにもならない。
ルイーザ。
最悪のピンチを賢者が迎えた時、それを救うには並の魔力ではどうにもならない。
エレナ。
決して奢らず、他者への共感を持ち続ける覚悟があるのか。
ロイの声が聞こえる。そうだ。俺が立ち上がらなければ、誰が二人を守るんだ。
ロイの声がする。そうよ。私が立ち向かわないで、誰が道を切り拓くのよ。
ロイの声が届く。そう。わたしが救わないで、誰がこの悲しみを止めるのよ。
だが、三人の誰にも、もう立ち上がる力は残っていなかった。
指一本すら動かせず、視界は霞む。
気力だけでは、強大な魔王の力には届かない。
魔王カナタが、ゆっくりと歩み寄る。
・・・ワレを止めてくれる者は、やはりおらぬのか・・・。
彼がとどめの一撃を放とうとした、その瞬間。
倒れ伏す三人の前に、ただ’ひとり’、両手を広げて立ちはだかる影があった。
・・・ベルムである。




