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037⚫️越えられぬ壁を乗り越えて

「こりゃあ、ダメだな。」

「ええ。想像を絶するわね。」

私たちは、地平線の彼方まで続く巨大な長城を前にして途方に暮れていた。


「思いきり突っ込んでも、その勢いのまま跳ね返される。目に見えないクッションに包まれているかのようだ。」

「物理的な防壁だけじゃない。あらゆる攻撃魔法が瞬時に中和されてしまう。これほどの多層構造、見たことも聞いたこともない。技術と莫大な魔力の結晶、’とんでもない’の塊よ。」

一級の魔法使いが何年も蓄えた魔力量ですら、この長城の防御結界のほんの一部にも満たないはず。単一の魔力プラントじゃ不可能よ。・・・つまり、賢者クラスが長い年月をかけて編み上げた、世界そのものを遮断する防壁ってことよね。


「じゃあさ、わたし、やってみるね!」

エレナ、そんな明るく軽く言って、大丈夫なのかしら?

うぇ・・・全身が光りだした!

あげた手を振り降ろす!

指先からキラキラした何かが、ゆっくりと、

いや、加速して・・・城壁にぶつかったあ!


ぽっかりとあいた穴。

崩れた瓦礫を乗り越えて、3人と1体は魔王防衛線の1つを越えていく。


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