017⚫️夜更けのおねがい
「どうしました?返事は、明日の朝でいいんですよ。」
「ロイ・・・。お願いがあるの。」
夜中に押しかけてきたわたしを、
ロイは何も咎めず部屋に入れてくれた。
ルイーザもグラノフも眠っているはず。
「ベッドが固い、ということではないようですね。個室でメイドはいませんし、不自由かもしれませんが。でも、そのことでもないんですね。」
そう。そうなのよ。
「わたしね、賢者になりたいの。もうすぐ魔王が攻めてくる。わかってるの。お父様に手紙が届いたの。宣戦布告の。1年待ってやるから、無条件降伏するかどうか、考えろって。大臣も貴族も、話し合ってばかりで、結論がでない。誰も何もできない。わたしね、わたし、魔王に直接あって、お話しをしたいの。ともかく、目をみて話し合わないと。でも、それには、魔族の領地をこえないと。・・・ううん、途中で魔王の配下に出会ったとしても、戦いたいわけじゃない。だけど、だから、魔王城に辿り着くには、会いに行くには、そのための力が要るの。お願い、わたしを3日で賢者にしてください。」
「・・・わかりました。でも、この夜更けに、ひとりで来られたというのは、それだけじゃないということですね。」
「そう。ルイーザとグラノフには、今のままでいてほしい。わたしのわがままにつきあって、重荷を背負わせたくないの。だから・・・わたしだけを変えて!わたしがひとりで行くから!!絶対、やってみせるから!」
「ふー。・・・と、言っていますが、どうしますか?」
ロイがクローゼットを開ける。
ど〜して、あなたたちがいるのよお?!




