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俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第六章 オープンワールド

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第七十六話 ダークバーン

『ノノのターン:戦う――、ライジングサンダー!』


「はぁぁああ!! ライジング、サンダー!!」


「バリバリバリバリ!! ガラガラガッシャ―ン!!」


『ヒット! ダークレッドドラゴン、HP:560/777』


「いいぞ! ノノちゃん。少しずつとは言え、着実にダメージを与えられ続けている!」


「ハイ! ガブリエルさん!!」




と、そこで――、




「グルルルルルル……」


ダークレッドドラゴンが不気味なうめき声を上げ始めた。




「!」


「!!」


「!?」




連合パーティに戦慄が走る。




『ダークレッドドラゴンのターン:ダークバーン!』






「ウォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」






ドラゴンの口から禍々しい、黒とも赤ともとれない不気味な色の炎が吐き出された!


「!」






「ゴォォオオ!!」






ノノが消し飛んだ。




「な!? ノノ!!」


「ノノちゃん!!」




タケヒコとガブリエルがノノの身を案じたが、時すでに遅し――。ノノは真っ黒こげになって横たわっていた。




『ノノ、HP:0/161、ノノは力尽きた』




「あ……」


「ああ、ノノちゃん……」


ついでに近くに居た寺岡とアキラも消し飛んだ。




『寺岡、アキラも力尽きた』




「なぁんか、やっつけっぽいテロップになったなぁ。しかし……やあっと来たか俺のターン!!」


『タクヤのターン』


タクヤは現状を悲観的に捉えず、かつ楽観視もせず――、冷静に流れを読み取っていた。


『アイテム――、復活の薬草!』


タクヤはノノに、復活の薬草を使った。


『ノノは復活した!』


「た……、タクヤ君?」


「あのタクヤが、不貞腐るコトなく……?」


ノノとタケヒコはゲームプレイ当初の頃からは、思ってもみない意外な展開に驚愕した。タクヤは少しだけ俯きながら言う。


「40ダメージ与えられる奴が居なくなっちゃあダメだろ。薬草係とでも何とでも言え……」


「タクヤ……!」


「タクヤ君、ありがとうございます!!」


「べっ別にノノの為じゃないんだかんな。このパーティの勝利の為だ!」


「ふふ♪(成長したね、タクヤ)」


セルジュも機嫌が良い様だった。




「さぁ、2ターン目だ! 行くぞ皆!!」




『ガブリエルのターン:戦う――、槍で突く!』


「ズサッ!」


『ヒット! ダークレッドドラゴン、HP:518/777』




「俺も続くぞ!!」


『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「ザンッ」


『ヒット! ダークレッドドラゴン、HP:481/777』




「うーん♪ ノノちゃん、完全回復じゃあないよね」


『セルジュのターン:回復魔法――、ギガトンヒール』


「ブワッ」


「あ……」


セルジュはノノに対し、杖を振り――、ノノのHPが回復した。


『ノノ、HP:161/161』


「ありがとうございます! 私ってば、皆に助けられてばっかりで……」


「お礼なら、この後の活躍で見せてよ、ノノちゃん♪」


「あっ、ハイ! 行きます!!」




『ノノのターン:戦う――、ライジングサンダー!』


「はぁぁああ!! ライジング、サンダー!!」


「バリバリバリバリ!! ガラガラガッシャ―ン!!」


『ヒット! ダークレッドドラゴン、HP:442/777』


「っし!」


「やったね♪ ノノちゃん」


「ハイ! でもこれも全て皆さんのお陰です!」


「まー。トーゼン、俺が協力してやったお陰だよな!」




「タクヤ君……」


「タクヤぁ♪ ……」


「あー。またか……」




タクヤのKY発言に、ノノ、セルジュそしてタケヒコはしらけムードになってしまった。しかし、ガブリエルが声を掛け、士気を取り戻させる。


「皆、相手のターンが来るぞ! 防御に備えろ!!」


「はっ、はい!」


「お、おいっす!」




『ダークレッドドラゴンのターン:ダークバーン!』






「ウォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」






ドラゴンの口から禍々しい、黒とも赤ともとれない不気味な色の炎が吐き出された!


「!」






「ゴォォオオ!!」






ノノが消し飛んだ。


「またかぁぁああ!! 俺のプライドを捨てた行為は!? 俺のメンツは!?」




『ノノ、HP:0/161、ノノは力尽きた』




「っく! ノノには悪いが、これじゃあイタチごっこだ。俺は攻撃に回らせてもらうぞ!」


『タクヤのターン:戦う――、槍で突く!』


「ザシュ!」


『ヒット! ダークレッドドラゴン、HP:410777』




「半分が見えてきたか……」


「サソリみたく、仲間を呼びそうもないのが救いだな」




タクヤとタケヒコは口々に言う。




「でも」


「ああ」






((ノノを失ったのはデカい))






二人をよそに、セルジュは考え事をしていた。


(ののちゃんはー1ターンキルされちゃうから杖振れないよね……あっ♪)


「どうした? セルジュさん!」


セルジュは思わず表情を緩ませたので、ガブリエルが気にして声を掛けた。


「んー♪ ちょっと面白いコト、考えててね」


「? まぁいい、私のターンだ」




『ガブリエルのターン:戦う――、槍で突く!』


「ズサッ!」


『ヒット! ダークレッドドラゴン、HP:371/777』




「400切ったか、よし! 俺も続くぞ!!」


『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「ザンッ」


『ヒット! ダークレッドドラゴン、HP:335/777』


「そろそろ半分だ! 行けるか!? セルジュ!」


「わったしっにまっかせなさーいっと♪」


『セルジュのターン:防御魔法――、シールドアップ!』


セルジュはタクヤに対し、杖を振った。


「シュイーン」




『タクヤの防御力が上がった』




「な!?」


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