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俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第六章 オープンワールド

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第七十四話 火遁・自炎自爆

『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「はぁぁああ!!」


「スパッ!!」


『ヒット! ルシファ、HP:375/500』


「ぐっ……なんのこれしき!!」


タケヒコの攻撃はかなりルシファに響いたハズだったが、気力で彼女は立ち塞がる。


「うーん♪ ライトニング使うのもいいけど、全員生き残ってクリアしたいよね」


『セルジュのターン:回復魔法――、ギガトンヒール』




「ブワッ」




「あ……」


セルジュはノノに対し、杖を振り――、ノノのHPが回復した。


『ノノ、HP:151/151』


「毎度毎度、何とお礼を言ったらいいのやら……」


「いえいえ♪」


ノノは涙ながらに礼を言うが、セルジュは平常運転でサラリと受け答えた。




「お次は俺だ!!」


『タクヤのターン:戦う――、槍で突く!』


「ザシュ!」


『ヒット! ルシファ、HP:338/500』


「くっ! ドラゴンの鎧で上がった攻撃力を以ってしても、硬いな! ノノ! 行ってこい!!」


「は、ハイ!!」




『ノノのターン:戦う――、ライジングサンダー!』


「はぁぁああ!! ライジング、サンダー!!」


ノノが持っていた分厚い書物が光り輝く。するとノノの上空に、球体に近い薄黒い雲の様なモノが現れ始める。そこから強烈な稲妻が、敵目掛けて猛スピードで放たれた。






「バリバリバリバリ!! ガラガラガッシャ―ン!!」






「ガハアッ!!」


『ヒット! 効果は抜群だ!! ルシファ、HP:230/500!!』




「は?」




急に立ち込めていた煙が晴れ、ノノの姿がはっきりと確認できた。


「ハァ……ハァ……やりました!」






「ノノぉおお! 108ダメージとか、チートかおめぇ!!」






タクヤは体の奥底から湧き出る嫉妬心を爆発させた。


「は?(私、頑張ったのに、何で怒られてんの?)」


「『は?』じゃねーよ! 俺より目立つな!! 雑魚狩り専門なんだから!!」


「なっ!? まだそんなコト言って……! 元々雑魚狩りでもありません!!」




「ガルルルル!」


「シャ――!!」




「今日も、仲良しだねぇ♪」


タクヤとノノの口喧嘩を、セルジュはいつもの様に微笑ましく見守っていた。


そんな中、ルシファの心中は、


(HPが230……1ターンで半分以上持ってかれた……! 次のターンで倒されてしまう……かくなる上は……!)


(何か様子がおかしい……! もしや!)




『ガブリエルのターン:アイテム――、薬草。ガブリエルはタケヒコに、薬草を使った』


「タケヒコ君! 次の攻撃をこれで凌いでくれ!!」


『タケヒコ、HP:153/180』


「!? あ、ああ。ありがとう!」


タケヒコはガブリエルに礼を言った。


そして、ルシファの2ターン目。






「…………」






ルシファは不気味な雰囲気を醸し出しながら佇んでいた。遂には口を開いた。


「やれやれ……やるしかないのぅ」




『ルシファのターン:スキル、火遁・自炎自爆!!』


「はぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」




ルシファと、彼女が乗っていたドラゴンの心臓部分が赤く光輝き出した!




「マズい!! 自爆する気か!?」


「皆! 伏せろぉぉおお!!」


「えぇぇ!? ちょ、おま、えぇぇ!?」


「ぎゃああああ!!!!」


「ありゃりゃー♪」




冷静に対処しようとするガブリエルとタケヒコだったが、タクヤとノノは完全に冷静さを失い、慌てふためいていた。そしてセルジュはいつも通りにマイペースを保っており、






「ぁぁあああああああああああああああ!!!!」






赤い光はどんどん大きくなっていき、遂にはルシファが乗っていたドラゴンよりも大きくなった、




瞬間――、








「ドッゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」








大爆発が起き、辺りが爆炎と爆風に包まれた。


「ぐっ」


『ガブリエルにヒット! ガブリエル、HP:0/200、ガブリエルは力尽きた』




『タケヒコにヒット! タケヒコ、HP:33/180』


「ぐおっ!(何とか、力尽きずには済んだが……)」




「あーれー♪」


『セルジュにヒット! セルジュ、HP???/???』




「それって生きてんの? 大丈夫なの!? ってぐあー!!」


『タクヤにヒット! タクヤ、HP:0/167、タクヤは力尽きた』


(おどれルシファ、覚えてろ……よ……)




「ぎゃああああ!!!!」


『ノノにヒット! ノノ、HP:30/151』


「ああああ!! ってアレ?」


「回復魔法が効いたね♪ ノノちゃん」


「あー!! 助かりましたー!!」




そして――、




『ルシファ、HP:0/500、ルシファは力尽きた』




――、


「自分の命を捨ててまで攻撃してくるとは……手強い敵だったな」


「ハイ、でも」


「うん♪」




『勝利!』




「だね♪」


タケヒコ、ノノそしてセルジュはハイタッチを交わした。


『700コインを手に入れた! タケヒコ、セルジュ、ノノは経験値をもらった!! タケヒコLvアップ31→33』


「よっしゃ!」


『セルジュLvアップ32→34』


「ん♪」


『ノノLvアップ29→31』


「やた!」


それぞれはルシファという強力な敵を倒したため、飛び級でレベルアップした。


「やりましたね! 皆さん、久々のレベルアップ!」


「うん♪」


「それは良いんだが、こっち……」


意気揚々としているノノに、笑顔でセルジュは答えたが、タケヒコの表情は暗い。


タケヒコの指差した方には、ガブリエル、アキラ、寺岡そしてタクヤの死体が転がっていた。




「あ」



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