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俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第六章 オープンワールド

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第四十九話 意外な出会い

「ねぇねぇタクヤー♪ これからどこ行くぅー?」


「んー? そうだなー……」


始まりの村――、


その屋外でセルジュは次の行き先はどこか、タクヤに問いただしていた。


「ん? そういやこういう系統のゲームってミッションと言うか、クエストみたいなもんがつきものだと思うけど、そういうのってあるのか?」


「もちろんあるよ♪」


「それについては私が説明します!」


タクヤとセルジュの会話に、ノノが割って入った。


「通常、このゲームの進行において、1パーティは最多で4人ですが、クエストでは他のパーテも多くて3つ同時に加わることができます。つ、ま、り、は! 最大で12人でのプレイが可能になるのです!」


「おお! でもそんなに多く集まる意味ってあるのか?」


「ふっふっふ、侮ることなかれ……」


今度はノノとタクヤの会話にタケヒコが割って入った。


「それだけ、このゲームのクエストは難易度が高いというコトだ! その代わり、大量のコインやレアアイテムをたくさんゲットできるぞ。因みに、もう知ってるかもしれないが、タクヤの実家の離れでクエストの申し込みができるぞ!」


「おお! 俺の実家大活躍じゃん!! そんじゃ、ゼト戦へ向けて、高性能装備集めと行きますか!」




『おー!』




タクヤ達は早速タクヤの実家の離れ(ゲーム内の)へ足を運んだ。




離れ――、


受付の様なNPCとタクヤがクエストの申請について会話していた。


「よっ! 嬢ちゃん、久しぶり。今はどんなクエストに行けるの?」


「ハイ、タクヤさん達のパーティが今行けるのは『市街地のネコ探し』と『砂漠のサソリ退治』ですね」


「ネコ探しってネコさがすだけかよー、地味だなー。サソリ退治は面白そうだな。これにすっか」




「スト――――ップ!!」




タクヤのクエスト選びに待ったをかけたのはノノだった。


「これ、このクエスト……相当難易度高いですよ? 難易度の指標を見てください」


「ん? ……星4つ……?」


「そうです全クエストは、難易度5段階評価で成り立っているんです。星が多ければ多いほど難しく、今回のは4! 二番目に難しいのですよ!?」


「俺からもいいか?」


タケヒコも口を挟んできた。


「このクエスト、前回プレイの時にやったが、相当苦労させられた。他の強力なパーティが居なければ、全滅していたかもな。前あった、負けイベント以外での全滅はコインとアイテム、装備品を紛失するコトになるぞ……?」


タケヒコの忠告を聞き、フルフルと顔を下に向けて震え始めるタクヤ。


「ねー♪ どーする?」


セルジュがその様子を覗いてみる。すると――、


「行くっきゃねーだろ!? サソリ退治!! こんな楽しそうなクエスト、やらなきゃ損だぜ!!」




「はぁー、やっぱりそうなりますかぁ……」


「こうなったタクヤは、誰にも止められないな」


「うん♪」




パーティのタクヤ以外の三人も腹をくくった様だ。




「この前の、神殿の時みたいに私を力尽きさせたら、ただじゃおきませんからね! タクヤ君!!」


「他のパーティが弱そうだったら撤退するぞ、タクヤ」


「まぁ、いつも通りやろうね♪ タクヤ」




「おうおうおうおう、俺に任せとけ、皆。一応聞いておくけど、ネコ探しのクエストは、星幾つなんだ?」




「そのネコ探しは2ですよ」




「!」


受付のNPCの言葉に驚愕するタクヤ。


「(星1つじゃなかったんだ……そんな大変なのか、ネコ探し……)あ、そうなんスか。あざーす。ひとまず、サソリ退治、出発!!」


「おー」(約1名)




――、


サバサバ砂漠にて。


「暑っちいー。何だココ、やけに気温たけーな」


「そりゃ砂漠ですからね」


「……な」


ノノとタケヒコは、タクヤの発言にやや冷ややかだった。




そこへ――、




「行くよ! 皆!!」




『!?』


バサバサという音を立てながら、上空から一つの影が落ちてきた。タクヤ達は音のする方向を見上げる。


『――!』


そこにはドラゴンに乗った女性が空を滑空していた。


「何だアレ? かっけぇな! おーい!!」


タクヤは童心に戻った様に手を振った。


「ん? あなたは誰?」


ドラゴンに乗った女性はタクヤの目の前に降り立った。そこでタクヤは自己紹介ついでにパーティも紹介した。


「俺はタクヤ! で、こっちの剣士がタケヒコで、この魔法使いがノノ! で、この回復魔法系の魔法使いがセルジュ!!」


「そう……私の名前はガブリエル。ドラゴンナイトを役職にしているよ。私のパーティだけど……」


「?」




「ガブリエル、待ってー」




「!」


ガブリエルを呼ぶ、女性の声が――。その方向をタクヤのパーティは見つめてみる。そこには鎧をまとう女性と、乞食の様な格好のオッサンが居た。


「! タクヤ……!! タクヤじゃないか……俺だよ……! 私、だわよ」


「は!?」


鎧の女性はタクヤを見るや否や、急に男口調になった後、無理やり女言葉を使ってきた。


「鎧のねえちゃん、俺のコト知ってるの? 名前は?」


「……アキラ、だわよ」


「アキラ? ……アキラどっかで聞いたような……」




「あー!」


「ね♪」




タケヒコとセルジュは何かに気が付いた様子だった。


「タクヤ! アキラって言ったらあの人だろ!? ほら、野球部の!」


「アキラ……アキラ監督!?」


「あー、バレちまったか。タクヤにタケヒコ、元気にしてたか?」


どうやら、タクヤ達の高校球児時代の監督が、アキラという名前でこのゲームをプレイしている様だった。

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