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俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第五章 散り散りになるパーティ

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第四十七話 神殿、再び

『りんご、イチゴ、キウイ、バナナ、桃、ナシ、ブドウ、みかん、メロンが徒競走を行いました。最下位になったのはどの果物? 果物の石板を押そう』




「……1分だけ待ってあげますよ?」


12畳程の広さの部屋、その部屋に果物の絵柄の石碑が存在していた。タクヤは石碑に書かれた問題を読み、悶々と悩んでいた。


(りんご……は違う。ナシが無しで最下位? 短絡的過ぎるか……? クッソ、前に誰かが解いて答え分かったのに……)


「58、59、ハイ! ここまで。分かりましたか?」


「さぁー?」


はぁーと、ノノは長い溜め息をつき答えを言った。


「りんご、イチゴ、キウイ、バナナ、桃、ナシ、ブドウ、みかん、メロン全部で9つのフルーツ。最下位は9位で、キウイが正解。ホント忘れっぽいですね。逆に凄いです」


ガクッとタクヤは首を傾けた。


「まあまあ♪ タクヤはデスクワーク派じゃないし……ね?」


セルジュの慰めが、タクヤにとっては逆に辛く感じた。


ともかく――、


ゴゴゴゴゴという地響きが鳴り、第一の部屋への扉が開いた。そこには――、




「ガギィン……ガッ!」




ゴーレム達と戦うタケヒコの姿があった。




「タケヒコ君!!」




真っ先に口を開いたのはノノ。タケヒコの身を案じた。


「! タケヒコ!!」


意気消沈していたタクヤだったが、そうは言っておれずに、正気を取り戻し、タケヒコの残りHPを確認した。


『タケヒコ、HP:12/140』


「!? タケヒコ!! 虫の息じゃねぇか!!」


「ピンチだね♪」


タクヤ、セルジュは身構える。タケヒコはようやく三人に気が付いたようだ。


「ノノ!? タクヤにセルジュもいるじゃねぇか! 俺がドンケツか。くーっ!」


タケヒコは何かしら悔しそうにしていた。




「そんな泣き言、言ってる場合じゃねぇ! タケヒコ行くぞ!!」


『タクヤのターン:戦う――、斬り付ける!』


「ガギィン!」


『ヒット! 効果は今一つ!! メガゴーレム1、HP:30/95』




「サンキュなタクヤ。俺も続く!!」


『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「たぁぁああ!!」


『ヒット! 効果は今一つ!! メガゴーレム1、HP:10/95』


「くっ、倒しきれなかったか……ノノ! 頼む」


「タケヒコ君……(敵は2体……私は!)」




『ノノのターン:アイテム――、薬草』


「なっ!? ノノ!」


「私は! タケヒコ君に倒れてほしくない!!」


『ノノはタケヒコに薬草を使った! タケヒコ、HP:32/140』


「少しでも力になって!」


「ノノ……サンキュな……」




「涙ぐましいねぇ♪」


『セルジュのターン:回復魔法――、ギガントヒール』


セルジュはタケヒコに対し、杖を振った。


「シュイーン」


タケヒコの身体はまばゆい光に包み込まれたのち、HPが回復した。


『タケヒコ、HP:140/140』


「おお! 全回復! ありがとな、セルジュ!」


「お安い御用♪ でも気を付けて! 敵のターンだよ」




『敵のターン、メガゴーレム1:アームタックル』


「ゴォ!!」


「ぐあっ!」


『タクヤにヒット! タクヤ、HP:90/115』


「相手は2体! でもセルジュの回復魔法があればイケるぜ!!」




『メガゴーレム2:アームタックル』


「ゴォ!!」


「ぐあっ! またかよ!?」


『タクヤにヒット! タクヤ、HP:65/115』




「敵のAI、鬼畜過ぎぃいい!!」


「タクヤ、スキル『挑発』が無くても見事に標的になってくれたな」


「ステータス『守り』とHPが一番低いって感づかれたんだね♪」


「でも何とか凌いだぞ! こっちのターンだ!!」




『タクヤのターン:戦う――、斬り付ける!』


「ガギィン!」


『ヒット! 効果は今一つ!! メガゴーレム1、HP:0/95、メガゴーレム1を倒した!!』


「っしゃあ! 1体やったぞ!!」




「相変わらずだな、タクヤ! 俺も行くぞ!!」


『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「ガギィン!」


『ヒット! 効果は今一つ!! メガゴーレム2、HP:75/98』


「へー、辛ぇー」




『ノノのターン:戦う――、サンダー!』


「ゴロゴロ……!! カッ!! ……」


『ヒット! クリティカル!! メガゴーレム2、HP:0/98、メガゴーレム2を倒した!!』


「やたっ!」




「ナイスだノノ!」


「ハイ!」




ノノはタケヒコとハイタッチを交わした。


(愛のパワーだね♪)


セルジュはひっそりと思うのだった。




『敵を倒し、薬草を3つ、復活の薬草を2つ、100コインを手に入れた!』




タクヤはテロップに過剰に反応する。


「おお! 久々に大量のコイン、ゲットぉー!!」




((金の亡者め))




パーティの三名は一致団結してタクヤを揶揄していた。


「それより、タクヤぁ♪」


「?」


「はい、ヒールっと♪」


セルジュはタクヤに対して杖を振り、回復魔法を使った。




『タクヤ、HP:115/115』




「おお! あざす!! セルジュ様!!」


「何で様付け? キモいよ、タクヤ♪」


「だってさー、ノノとか、タケヒコに対しては薬草やるのに、俺にはくれないんだよー。何でだ?」


「なっ、別に何でもありませんよ!」


「怪しいな、ん? ちょっと顔赤くなってる」


「なってません!」


軽く言い合いになるタクヤとノノに対して、タケヒコは声を掛けた。


「まー、何かあろうがなかろうがとりあえず、サンキュな。ノノ」


「あっ、ハイ。まあ、仲間としてトーゼンのコトをしたまでです!」


「そういうコトだよ♪ これ以上は詮索も検索も、禁止!」


「どーやって検索するんだよ、セルジュ。でも、まあこれで……」






『全員集合!!』






「だね♪」


パーティは一瞬ではあったが、心を一つにしていた。

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