↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第五章 散り散りになるパーティ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/117

第四十二話 お盆明け

「いらっしゃいませ!」


「ありがとうございました!」


「合計――円頂ます!」


「お疲れ様でした!」


お盆を含む平日――、タクヤは休まず働き続け、


「お疲れ様でした!」




「♪(店を出る音)」




「ぃよぉぉおおっしゃぁぁああああ!! 遂に!! 金曜の勤務終了!! 後は22時までに飯と風呂済ますだけだぜ!!」


タクヤはルンルン気分で家路を辿る。


道中――、




「んなぁー」




「!?」


宝石の様な、エメラルドグリーンに両目を輝かせる黒猫と鉢合わせになった。


「にゃ!!」


黒猫は去っていった。


「こ……幸運の黒い猫だな」


ともあれ、タクヤは実家に辿り着いた。


「ただいまー」


「お帰りタクヤ。ご飯少し冷めてるけど、いただきなさい」


「ありがと、かーさん。ん、今日はカレイか?」


「正解! 煮付けよ。良かったらもう一度火につけて温めるけど……」


「いーよ。すぐ食べる」


タクヤは2階の自室で着替えを済ませ、また1階に降りて食事を済ませたのち、風呂に入った。


「フー、極楽極楽……」


タクヤは湯舟に浸かり、天井を見ていた。


「(カレイ、美味かったなー。次食えるのは何時だろ……?)おっと!」


不意に、湯舟から上がる。(遅刻しちゃいけねぇからな、のんびりしすぎちゃいけねぇ)タクヤは風呂を済ませ、2階の自室に上がった。時刻は21:15。


(45分前行動はやり過ぎだろ。何事もやり過ぎはよくねぇ……)


タクヤは週刊少年チャンプを読むコトとした。


(何だろ……? 最近ギャグマンガしか読めなくなった気がする……ん?)


気付けば、時計は21:45を回っていた。


「そろそろ良いだろ!」


タクヤはマンガを読むのを止め、机に座り、VRゴーグルを装着した。


「『The battle begins on the farm』、スタート!」


「ザンッ!!」


今回は、オープニングムービーをボタン連打でカットし、タクヤは前回セーブポイントの始まりの村にいきなり登場した。直後、後方から声が飛んできた。


「やっほー♪」


「!」


振り返ると、そこにはセルジュが手頃なタルの上に座り、手を振っていた。フーと、溜め息をつく様に大きく息を吐いた後、タクヤはセルジュに話し掛ける。


「お前は何時も一番乗りだな、セルジュ。お盆休み、どーだった? なんかいいコトでもあったか?」


「特にないよ♪」


「またそれか、セルジュって常に素性を明かさないけど、何か意味でもあるのか?」


「んー、特にないよ♪」


ガクッと虚を突かれた後、タクヤはジト目で更に言葉を投げかける。


「本当か? まあいい。いつか、話してもらうからな」


「はーい♪ いつか、ね」




「シュイーン」




「!」


タクヤとセルジュの間に、突如として光り輝く物体が現れた。


「シューン」


光は段々と小さくなっていき、光の中からは1人の剣士が現れた。


「よー。タクヤ、セルジュ。早かったな」


剣士の正体はタケヒコだった。


「タケヒコ……。今日は俺の方が勝ちだな」


「大体俺の方が早いだろ、タクヤ。後、早く来たところで何もないけどな」


(今日も仲良し♪)


タクヤとタケヒコとのやり取りを、母親のような温かい目でセルジュは眺めていた。そこへ――、




「シュイーン」




「!」


またしても光り輝く物体が。


「シューン」


光は段々と小さくなり、そこから1人の魔法使いが現れる。


「アレ? もう皆来てる」


ノノが登場した。タクヤは、ノノが現れるや否や、ノノを茶化してきた。


「やーいノノがビリー」


「なっ! 早く来たところで何もないでしょーが!!」


「ん? タケヒコも同じ様なコト言ってたな。流石雑魚カップル、相思相愛だねぇー」


「誰が雑魚カップルだ!?」

「何が雑魚カップルですか!?」


「ほーら、息ぴったし」


「チャ」


タケヒコは徐に持っていた銀の剣をタクヤの喉元に突き付けた。




「!?」




「サッ」


ノノは徐に手にしている杖を構えた。




「!?」




二人はタクヤを脅しに掛かる。


「シ―フになって『守り』のステータスが低くなっているお前に、この斬撃を食らわしてやってもいいんだぜ?」

「レベルが上がった私のフルフレイムを、タクヤ君に浴びせてあげてもいいんですよ?」


「ハイ……。スミマセンデシタ、スベテワタシガワルイデス」


「フー、次はねぇぞ?」


「はぁー、ホントしっかりしてくださいよ?」


片言になってビビっている様子を見て、二人はタクヤを許してやった様だった。


「パン! パン! パン!」




『!?』




話がひと段落したのを見て、セルジュが手を叩き三人の注目を集めた。


「ハーイ♪ 仲良しなのが分かったところで、次のマップ、解説しまーす」


毎度の如く地図を広げるセルジュ。指で地図の一部分を指し示す。


「次に行くのはここ、『始まりの村』から北西に進んだところに在る、『ゼトの城跡』」


「待てセルジュ! ゼトってのはあのラスボスで……城ってコトは最終マップ? で、跡ってのは……」


「タクヤぁ、質問はまとめてからしようね♪ 楽しみをとっておく為に、ネタバレはしないんだけど、『ゼトが居た城があるぞ!』『ゼトはまだそこに居るのか!?』『行って確かめてみよう!』みたいな感じかな?」


「ざっくりしてんな……」


「俺は全クリしたから、どーなるか知ってるけど、いちおー言わないでおくわ、タクヤ」


「私も8割クリアしたから知ってますけど、黙っときます」


「おいおい、タケヒコとノノも知ってて、俺だけ置いてけぼりかよー。……まあしゃーねぇ、自分の目で確かめるとするか。じゃあ今回は、『ゼトの城跡』攻略すっぞー!!」


「おー♪」(約1名)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。