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俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第二章 新マップ・神殿

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第十話 神殿

「ここか……」


タクヤ達一行は、砂煙が舞う、見通しの悪い砂漠地帯に佇む、神殿に辿り着いた。その佇まいは不気味、という言葉が見事におあつらえ向きだった。


「ん? これは……?」


タクヤは何かに気付いた。そこには文字が刻まれた石碑が存在していた。刻まれている文字を読んでみる。


「えーと、何々? 『都会のカエルと田舎のカエル、クイズに正解したのはどっち? 都会のカエルなら右の、田舎のカエルなら左の石板の上に立て』だと? ……。ここでコテコテの日本語なぞなぞかよ!」


「こういうところが、エモくて流行ったんだけどね、このゲーム♪」


いつもの調子でセルジュが口を挟んだ。


「まあいい、都会……田舎……文明の利器に富んだ、都会!!」


タクヤは右の石板の上に立った。


すると――、


「ビュン!!」




「え?」




タクヤ目掛けて、槍が飛んできた。


「おあー!!」


タクヤは、寸前のところで槍を全部、避け切った。




「リーダー、しっかりー(笑)」


「これくらいの問題、解いてくださいよー、リーダーなんだから――」




タケヒコとノノの心無い言葉が飛んでくる。


「るっせー! 俺の素早さステータスと幸運ステータスが抜けてたら、串刺しになってたんだぞ!!」


「はいはい、仲間割れはここまで♪ 因みに正解は、都会のカエルが、街のカエル、マチガエルで、正解するのは、田舎のカエルでしたー♪」


「俺は! こんなだまくらかし問題、求めてねーからな!!」


セルジュからの正答を聞き、更に不機嫌になる、タクヤであった。




――、


田舎のカエルの方、左の石板に、一同は立った。


すると――、


ゴゴゴゴゴという地響きが鳴り、神殿の扉が開いた。




「っしゃあ! 行くぞ!」


「何か忘れているような……」


「……」




『第一の部屋――』




そこは、12畳程の広さの部屋だった。


「また何かあるぞ!」


タクヤは、またしても石碑の様なものを見つけた。タケヒコは思い出した様に言う。


「あー、これかぁ。忘れてたのは」


「既プレイ組は、把握済みってか、セルジュもなのか?」


「私はストーリークリアしてるから二周目で、勿論この正答を織り込み済みだよ♪」


「くっそー、今度こそは、正解してやるー」


タクヤは気合を入れて石碑を注視した。それには、こう書いてあった。




『りんご、イチゴ、キウイ、バナナ、桃、ナシ、ブドウ、みかん、メロンが徒競走を行いました。最下位になったのはどの果物? 果物の石板を押そう』




「……」


――、


「……」


――、


「……」


――、


「……」


――、


「……」


――、




「カーカー」




「……」


――、




「オイ!! 日が、暮れちまったぞ!!」




思わず突っ込むタケヒコ。一方でノノは、


「スピー……スピー……っは!! 寝ていませんよ! 寝ていませんからね!!」


「……」


セルジュは言葉を失った。


「りんご、イチゴ、キウイ、バナナ、桃、ナシ、ブドウ、みかん、メロンで9個の果物!! 最下位は9位でキウイが最下位だよ! このポンコツリーダー!!」


「いや、俺……この手のなぞなぞは苦手で……」


激昂しながら正解を言うタケヒコに、タクヤは何も言えなかった。


「フ―、こんなんじゃあいけないな。リーダー、交代するか?」


「!! それだけはご勘弁を」


「あのぅ、私もリーダー、タケヒコ君にした方が良いかと……」


「うーん……」


「ノノとセルジュまでぇ!?」


パーティは崩壊寸前だった。


「よし、まぁ仕方ねえ。次の戦いで、リーダーらしいコトできたら、リーダー続投していいぞ?」


「ありがたき幸せ!!」


(うーん、もう既にどちらがリーダーか分からなくなってる……)


タケヒコとタクヤのやり取りに、疑問を持つノノであった。




――、


「タクヤ、参考程度に言っといてやる」


「?」


「正解の石板を押したら、第二の部屋に進むことができるが、ゴーレムが待ち構えているぞ」


「まぢかタケヒコ!? 気い引き締めて行かねぇとな! 押すぜ!」


タクヤはキウイの柄の石板を押した。すると、ゴゴゴゴゴという地響きが鳴り、神殿の壁面が横に開いていった。


「!?」


そこには、3体のゴーレム達が待ち構えていた。よく見ると、大きさに違いがある。


「!」


タクヤはセレクトボタンを押した。すると、ミニゴーレム1体、ゴーレム2体との表示が!


「タケヒコ!! 俺ら二人で1体のゴーレムを倒すぞ!! ノノとセルジュはミニゴーレムに掛かれ!!」




「おうよ!」


「了解です!」


「うん♪」




『タクヤのターン:戦う――、殴る』




「とりゃああ!!」


「ゴッ」




『ヒット! 効果は抜群だ!! ゴーレム、HP:50/80』




『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける』




「はぁああ!!」


「スパッ」




『ヒット! ゴーレム、HP:35/80』




「硬い!! 剣術は不利か!?」


「なーにやってんだ! もっとやる気出せよ! タケヒコ!!」


「るっさい、本気でやっとるわ!!」


「次は私達か……レベルアップして、覚えた技を……!」




『ノノのターン:戦う――、フルフレイム』




「ボッ!! ボワッ!! ……メラメラメラ」




『ヒット! ミニゴーレム、HP:3/50』




「惜しい!! 倒しきれなかった!」


「じゃあ私が♪」




『セルジュのターン:戦う――、杖で殴る』




「たあ☆」




「ゴッ」




『ヒット! ミニゴーレム、HP:0/50、ミニゴーレムは倒れた』




「やた♪」


「よし! 後はゴーレム2体だ!! HPの少ない奴から順番に攻撃していくぞ!!」




「おう!」


「ハイ!」




タクヤの号令に威勢よく答えるタケヒコとノノだった。

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