表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して冒険者から成りあがる!~  作者: 田島久護
建国前夜の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

211/268

第二百十一話 怯える目

「なるほどさすが英雄様だ。私如きの攻撃などもはや捌けて当然と言ったところですか?」

「残念ながら少し違いますね。あなたたちが森を燃やすから、そのせいで妖精が怒り俺に加護が集中したんですよ」


 こちらの能力も少しは上がっているだろうが、本来であればリックさんやウォルフガングさんを、あんなあっさり退けさせられない。オベロンさんたちの加護があってことだ。


あなたたちはクロウを神として崇め奉っているのに、なぜ他の神霊は信じないもしくはいないものとして行動したのか、そう聞いてみると今度は相手に鼻で笑われた。


「教徒でもないお前に何が分かる? クロウ教の教えに妖精に優しくしろエルフを敬え、などと言うものはない。虐げられ嬲り殺された同胞を思えば、連中など皆殺しにするべきだ。お前もタウマス王も何を考えているのか知らないが、あのクズのエルフどもを生かそうとしくさる」


 歯をむき出しにし怒りをあらわにしながら、シスターはそう話す。怒り心頭と言ったところかと思いつつ、目を合わせたがなんだか怯えているように見えた。


一瞬、昔俺を虐めて殺そうとした奴の目と重なって見える。なぜ虐めている奴と同じ目なのかと考えた時、思い返せば俺以外の虐められっ子は早々に逃げ出したのに、俺は最後まで屈しなかったからではないか、と思った。


何度虐めても屈せず学校にも来続ける。相手からすれば得体のしれない者に思え、自分の世界から排除したかったのではないだろうか。


もちろんそんなものに同情する気はないし意味不明なのだが、アヤメさんたちの心情を理解するヒントにはなった。


「エルフが怖いから亡ぼすために、王を病気にしたのですか?」

「タウマス王が正常であれば許すはずがない。ミーファとかいう女の計画を聞き、エルフの言うことを聞くのは癪だが、この機を逃すわけにはいかなかったのだ。終われば連中も始末し王が回復する頃には全て終わっている、そういう段取りなのよ」


 王が急病になったのは、イリスを殺せなかったことやこちらを殺すこと以外に、やはりエルフたちを殺すために必要だったらしい。


悲惨な歴史を鑑みれば確かに彼女の心情も少しわかるが、里のエルフを皆殺しにしても気分が晴れることはないだろう。次はイリスと王妃を殺すだろうし、果ては自分たちが奉戴するタウマス王をも殺す、というところまで行く気がした。


周囲に血が流れ続けそこからまた復讐者の芽が育ち、回りまわってすべての者が滅ぶまで行くのだろう。


 思えばエルフの里を放置するのではなく占領すれば、少しは彼ら過激派の気持ちも少しは楽になった気がする。


今更ながらそういった負の面の歴史を、もう少し学ぶべきだったなと反省した。知っていれば陛下に対してもう少し違う提案が出来た気がする。


遅きに失した感があるものの、ここで彼らをたた退けただけでは終わらないだろう。彼らの矛先を収める何か良い方法はないものか、そう考えた時に占領ではなくいずれ何代か後に戻すが、今回の件をきっかけに自分の国に統合するという案を思いついた。


「今回の件でエルフの里は壊滅状態になるでしょう。人もどれだけ残っているか分からない。二度の災厄でエルフたちの心は疲弊を極め、恐らくは戻って来てくれと言われると思うんですが」

「ですが?」


「自分がしでかしたことの後始末をするために、手伝ってもらえませんか? こちらも国を作りながらやるので、一時統合し何代か先にエルフ族として独立させるんですけど」


 彼女にそう打診すると目を見開き飛び掛かってきた。言葉のチョイスが悪かったのかと考えながら、攻撃を捌いては隙を突いて飛ばし、距離を取らせを繰り返す。


「なぜ私がエルフのために手伝わなければならんのだ!」

「このまま野放しにしてたらまた残虐なことをするかもしれない、そう思ったから今回のことをやったんでしょう?」


「知った風な口を」

「なら上に立って導けばいいだけの話です。そりゃ大変かもしれませんけど、正しい倫理観を形成し広く浸透させ、悪いことをしても良い許されるという世の中を変えればいい。何もしなかったらそのたびに殺すしかない。馬鹿なことだとは思わないんですか?」



職業:エルフの里代理総督


役職:エイレア(総督補佐官)

   ヴァルドバ(食材調達班隊長)

   士元勇太(モンスター討伐班隊長)

   エイミー(総督補佐官)

   ジンネ・ダーント・ミエナ(環境調査班)

   ミケ・ザ・キャットとお供二人(資産運用班)

   アルヴたちダークエルフ(モンスター討伐班)

   パルダス(総督直轄兵)


騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)


名産品:里の川魚の干物(予定)

人口:二百人


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     魔神の三又槍(ランスオブラヴァル)


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブクマ・ポイント評価お願いしまします! 小説家になろう 勝手にランキング ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ