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わたくし、婚約破棄されましたわ。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~


「フローレス!

 ぼくは君との婚約を破棄する!」


 わたくしに向かってそう怒鳴られたのは、

 婚約者のエスイクス王子でした。


 それもパーティー会場の一番目立つ場所で。


 せっかくの宴席ですのに、

 皆さま大騒ぎですわ。


 何のパーティーなのかは、

 わたくしも存じ上げませんが・・・。



「君は『聖女』にふさわしくない!

 だから、ぼくの婚約者にもふさわしくない!」


 どういう理屈ですの・・・。


「だからぼくは、

 真の『聖女』であるこのヒルルと結婚する!」

 そう言って王子は、隣にいた少女の肩を抱かれました。


「ああ、エスイクスさま・・・」

 と、相手のはかなげなシナを作っておりますし。


 ヒルル・・・、

 わたくしや王子の通う学院に同じく席を置いている子・・・。


 そして、確か先日大聖堂で、

 『聖女』としての『力』の内包を認められたとか。



(あら、そういえばいつでしたかこの子・・・)

 などと考えていると、

 またもや王子は声を荒げ始めました。


「先日の事もヒルルから聞いたぞ、フローレス!

 君に学院で階段から突き落とされたあげく、

 倒れて動けないところを乱暴に踏みつけられたとな!

 何てひどい奴なんだ君は‼」


「は?」


 わたくし唖然としてしまいました。


 あまりに事実・・・いえ、

 真実と違うものですから。



 ですが、この大ホールでのしかも王子さま(一応)のお言葉。


 周りの貴族の方々もわたくしに、

 疑惑や非難の眼を向け始めやがっていますわ・・・。



 ヒルルさんは自分より身分が下のわたくしが、

 王子の婚約者となった事が気に入らないのか、

 事あるごとに学院で嫌がらせをしてきました。


 わたくしの筆記用具をどこかに隠したり、

 食堂でわざと手に持った食事をわたくしにかけたり、

 わたくしが『聖女』という立場を利用して、

 自分を奴隷のように扱っているなどとデマを流したり・・・。


 あ、思い出したら少々ムカついてきましたわ・・・。



 ですが、もちろんわたくしは、

 ヒルルさんを階段から突き落としたりなどしていません。


 あれはヒルルさんが、

 わたくしを後ろから突飛ばそうとして起きた事。


 気配を察したわたくしは身をかわし、

 よけられたあの子が勝手に階段を転げ落ちた、

 というのが真実ですわ。


 ヒルルさんがそのまま動かないので、

 わたくしも急いで階段を降り、

 そばに駆け寄ったのです。


(息を・・・していませんわ!)


 わたくし急いで靴を脱ぐと、

 横たわるヒルルさんの背中に足をつけ、

 そのまま全ての『力』を使って彼女を回復させたのです。



 そう、わたくしは、


 ()()()()()()()()()()()()()



【つづく、ですわ】

『君』は読み進める……。


(ほう、聖女の婚約破棄ものか。


 こういう場合、聖女を国から追放して、

 その結果、追放サイドに災いがふりかかる、

 というのが定石だが……。


 それにしても、足から聖なる力とは斬新だな。


 女視点の物語という事は、作者は女子か?


 PNもジョセフィーネだし、きっとそうだろう。


 そうか、女子か……。


 よし、ちゃんと『いいね』や『コメント』、さらに『ブックマーク』に『スター』で評価してあげよう・・・!)

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