由宇と晶の罰ゲーム2
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
これから由宇と晶への罰ゲームが言い渡されるところだ。
「さて、諸君!二人の罰ゲームはこれからよ。二人で学校を回ってきてもらうからね。」
「ちょっと待て!俺は良いけど、晶はきついだろ?」
「そう?あたしはあんたの方が晶くんよりきつい事になると思っているわよ?」
「こんな美少女と一緒に校内デートなんてむしろ俺にはご褒美じゃないか!?」
「…由宇、変態…」
「黒井さん。そこは是非敬語で「由宇さん変態ですね!」が最高です!」
由宇が鶴の前で土下座で頼み込む。
「鶴っち。思いっきり踏んでやるともっと喜ぶよ。その土下座している変態。」
「…頭を?…」
「うぉぉぉぉ。最高のご褒美でございます!是非黒タイツで直接!!」
「やるなら思いっきり踏んであげてね。指先をハート。はい、見本。」
「ゆびがぁぁぁあああ。爪の中が内出血しているだろうが!『ハート』なんて自分の口で言っても可愛くないからな!」
「大丈夫ですか!?栗戸さん!」
晶が由宇の前にひざまずいて由宇の手を取り指先を確認している。
「ふぅぉぉおおう。晶、そこはもう『由宇先輩』で頼む!!その言葉を聞ければ指なんて痛いなんて思わない!!」
鶴が夜中に台所へと良く出るGが付く虫を見る目で由宇見下ろしつつ罵倒する。
「…由宇は変態。認識を変えないと…」
「うんうん。由宇は分かりやすい変態で良いよね?」
「おまえもな!学校でキャミとスパッツって、男に襲われても文句言えないだろ?」
「運動部はみんな、同じような恰好してるけど?」
窓から見える陸上部の女子はランニングシャツにスパッツの人も多い。
「…確かに多い…司は普通…由宇は変態…晶は女の子?…」
「僕は男です!」
「そうね。けどそれを決めるのは校舎に居る人達よ!チェックポイントは3つ。屋上と校門と食堂の3つよ。本当は職員室も入れたかったけど、勘弁してあげるわ。」
「分かったよ。行こう、晶。」
「そうそう。必ず移動する時は手をつなぐ事。あと証拠の写真をチェックポイントで撮ってきてね。手を離したら他の罰ゲームを追加するからね。今から楽しみだわ。」
「ぜってーはなさねーよ!」
「待って下さい。本当に行くのですか?僕、恥ずかしいです。」
「ぐヴぁぅぁ!俺好みのショートボブ属性に『僕っ娘』が付きそうだぜ!」
由宇がセーラー服を着た晶の手を取って引っ張るように部室を出て行く。
晶は恥ずかしさの為か、ほほが桃色に染まっていて可愛さが当社比130%アップ状態。
それを満々の笑みとあきれ顔とで見送る女子二人。
次回更新は、罰ゲームと言う名の校内デートが始まる。
見た目に騙されてはいけない。
このデートは男同士だ!!