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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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設備を作るぞ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「では、説明しながら作るぞ。真似して作るんだ。いいか? これが出来ないと、錬金術が始まらない。見よう見まねで良いから、設備を作る。最適化は後でいい。けど、自分で作らないと意味がない。初めてだから上手くいかない事もあるだろう。だが、自分で設備を作らないと、魔力の通りから変わってくる。それだから他人の設備は使えない。錬金術師は自前で設備を整えないといけない。設備を作れて初めて錬金術師と言えるんだ。その事を胸に刻んで、不格好でも良いから設備を作る」


「解りました」


「が、頑張ります」


「ああ、ではまず、この素材から」


 そんな訳で、錬金術の設備作りが始まった。材料は商業ギルドで買って来た。錬金術の設備を作るのには、錬金術の設備が必要になるなんて、そんな馬鹿な事はない。が、魔力操作なんかは結構しないといけない。錬金術師たるもの、そのくらいはしないといけない。


 まあ、効率化もまだだから、そこまで要求される訳でもない。トーラスとメイラには、自分だけの設備をその内作って貰う事になる。錬金術師は設備を何度も何度も作り変えるんだ。


 俺なんてゲーム時代だけでも100回は作り変えたぞ。効率化の為には、そのくらいの設備更新が必要になってくるんだ。なんだかんだと使っていては、進歩がない。錬金術師の設備は、新しい理論が出てくるたびに、更新していかないといけないものでもあるんだ。


 シルエンディールの知識が入ってきた今、更なる設備が必要になってくる。俺も設備の更新時期だ。真剣に効率化を求めてどんどんと設備を作っていく。慎重に、そして大胆に。


 大体の魔力の流れを感じ取り、これが正解だという所を引き出しつつ、どんどんと設備を作っていく。トーラスとメイラも何とかついてきている。が、性能としてはまだまだ出来が悪いはずだ。


 でもそれでいい。いずれ解る時が来る。他人に設備を作って貰った場合、最上級のものでも魔力が引っかかるからな。それでは効率が悪い。


 下手でも自分で作った方が価値があるんだ。慣れない仕事かもしれない。けど、絶対に必要な知識に変わるから。その事は保障する。錬金術の設備は、自分で何とかしなければならない。その事を忘れてはいけない。


 どんどんと作り上げる。基本的な錬金釜や魔法陣も作っていくが、その他細々としたものも作らなければならない。


 特に必要なのが、ガラス瓶の魔道具だ。これが無ければポーションも作れない。


 ポーション瓶は何でも良いという訳ではない。これも自分で作らなければならない。何故か。魔力が混じるからだ。魔道具の作り手と、ポーションの作り手は同じ方が良いんだよ。その方が効果の持続時間が長くなる。


 微々たるものではあるんだが、他人のものを使うと劣化する。大体10日で99%くらいには落ち込む。ポーションは使用期限がある。が、それを加速させてしまう。同じ作り手であれば、効果は50日で99%くらいになるんだ。その差は大きい。


 もの凄くポーションを消費するならともかく、ポーションなんてそこまで頻繁に使うものでもない。いざという時のためのものなんだ。……こっちの世界では平気で使うけどな。回復魔法が発展していないから。


 普通は回復魔法で良いんだよ。ポーションを節約するって意味でもそうなんだそもそもポーションを使わない編成が望ましい。が、流石に使わないといけない時が多すぎるってのもあるんだけど。


 でも、ポーションを飲み過ぎても弊害が出てくるし、ポーションばかりには頼っていられない。ポーションも水分なんだ。飲み過ぎれば毒になる。けど、使わないといけない時が存在する。そういう時に飲めないというのは駄目なので、ある程度は回復魔法を使えないといけないんだけどな。


 プリーストのエレンには、早めに回復魔法を使えるようになって貰わないといけない。今頃、クレイスとシルエンディールに教えて貰っている頃ではあるとは思う。


 貴族の常識と精霊の常識では、どちらが正しいとは言えない。そもそもシルエンディールに関しては、回復魔法が得意という訳でもないからな。


 風属性には回復魔法は無いし。ただ、魔力という点では、かなりの知識があるので、その観点から回復魔法に使える知識を引っ張り出して欲しいとは思う。


 難しい事をやれと言っているんだ。かなりの難易度である。そもそも魔法を使えない奴らが、まともに魔法を使えるようになるには時間がかかる。理論で覚え、イメージを確立させ、しっかりと魔力を運用しないと使えない。


 それを今日明日で何とかしろとは言わない。時間がかかるのは当然だしな。その内使えるようになって貰わないといけないのはそうなんだけど、今はまだいいんだ。魔法に慣れてもらえばいい。


「良し、とりあえず、一通りの設備の作り方は教えたぞ。今できた設備は、まだまだ改良の余地がある。それだけの事をまだできないから、その程度の設備しか出来ないんだ。魔力を使って、どんどんと錬金術をするんだ。そうすれば、魔力の流れが解ってくるし、自分だけの設備を作ることが出来るようになる。今はまだその設備で十分だ。魔力がなんなのかを知ることから始めないといけない。解ればどんどんと設備を更新していけばいい。俺もまだまだ先があるとは思っているから、定期的に知識の点検を行うつもりでいる。その時に、非効率な場所があれば改善するし、作り直さないといけないのであれば作り直す。そうして最高のものを作り上げていけば良いんだ。解ったか? とりあえず、基礎はそれで学びなさい。ポーション作りから始めて、最終的には色々なものを作って貰う事になる。いいか? まだ初めだ。どんどんと進化していくことを諦めるなよ?」


「……設備は出来たけど、不完全か」


「流石に仕方がないよねえ。でも、何もないよりはマシなんじゃないかな」


「そう、だな。これで錬金術が出来る訳だし。……ポーションの作り方も知らないんだが」


「そこは流石に教えてくれるでしょ。ね?」


「ああ、当たり前だな。基本的なポーションの作り方は教える。それを冒険者組に使ってもらう。そうして、改善できるところはしていく。ポーションだって、作り方は様々だ。俺の方法が正解とも限らない。俺だってまだまだ錬金術を極めている途中だからな」


「研究は自分でしないといけないという事ですか?」


「そうだ。俺が錬金釜で作るから、それで作るのが正しいとは限らない。俺もまだ研究中だ」


「でも、理由なくそうしている訳でもないんですよね?」


「それは当然だ。だけど、その理由を知るために、あえて失敗する事も視野に入れた方が良いとは思うぞ。失敗する事で学ぶこともある」


 あえて失敗するというのも1つの方法ではある。その方が早く覚えるからな。


 何が駄目で、何が正解なのかは、俺だってまだ模索中だ。ポーションは錬金釜で作るものという固定観念があってはいけない。錬金陣でも作ることが出来る。工程が面倒なので、錬金釜で作った方が楽だとは思うが。


 楽だから良いという事ではない。効果を考えるのであれば、錬金陣で作った方が良い事もあるかもしれない。その辺は研究をしてみない事には始まらない。


 俺もこれから研究に没頭する訳だしな。これから2属性の魔石粘土を作ってみせる。そうして耐熱煉瓦を作って、それを基にして、魔力炉を作る。その方が効率的にいい様な気がしている。


 無駄になるかもしれない。出来ないかもしれない。けど、やるんだ。それが研究だ。出来なければ、何故できないのかを考える。そうして新しい答えを探すんだ。


 錬金術には無限の答えがある。必ずしも成功が最上の結果とは限らない。先があると信じて、どんどんと突き進むしかないとは思う。研究は必須だ。それはどの生産職にも言えることだ。考えないものに進歩はない。常に考え、常に最上のものをという心を忘れてはいけないんだ。

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