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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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爆発ドン

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 1人の天才が居た。現代に蘇ったアインシュタインと呼ばれた女性だ。彼女は色々な発明をしたが、その最たるものが「マザーアース」と呼ばれるAIだ。オープンAIとして、広く使われることを望んだその発明は、色々な分野に使われている。ある国は医療分野に。ある国は軍事分野に。何をやらせるにしても、他のAIでは追随を許さない。ただし、誰もそのAIの中身が解らない。現代知識を超えた何かが学習されている。自然科学の分野でも、宇宙工学の分野でも、マザーアースの出してくる答えが正しく、何故そうなるのかは理解できていない。


 天才にしか理解しえない知識が、膨大に眠っている。それがマザーアースだ。そのオープンAIを、日本という国は、娯楽の為にフル活用した。


 フルダイブ型VRゲームというジャンルがある。日本は医療や軍事、宇宙工学なんかを全無視して、娯楽の道に突き進む。各企業がゲームソフトを出しては競い合い、新作ヘッドセットを売り出せば、瞬く間に売れていく。そんなゲーム時代の最先端、息の長いゲームが存在する。


「アドバンスエバーデイル」というゲームだ。発売当初から人気になったそのゲームは、新作が出るたびに再評価されるという稀有なゲームである。勿論ながら、月に2度はアップデートされている。そして、アップデートで色々と追加されるのかといわれると、そうでも無かったりするんだが。


 ただ、何よりも凄いのが、五感の完全再現と、イメージによる魔法の発動だ。脳をどう解析したらそうなるのかは解らないけど、そんな事が可能になっている。特に、イメージによる魔法の使用がもの凄い。イメージを確たるものにしておけば、魔法の威力も上がる。……ただし、マザーアースの物理演算と魔法演算と認識が一致していないといけないという、ハードルは存在するんだが。


 どうして火は燃えるのか。それを正しく認識する必要がある。火は酸素を燃料に燃える。これが正であるのであれば、イメージを明確にしていけば威力は上がっていく。もしも違うのであれば、威力はそこそこという事になる。そして、天才の解釈では、そういうものではないという結論に達しているから面白い。酸素を使う事までは正しいが、外は違うという事になっている。


 では、どういう条件で、威力が最大になるのか。これが誰にも解らない。ゲームの開発者ですら、マザーアースに威力を委ねているので、何処まで高威力になるのかが判断が付かない。


 だからこそ、このゲームが面白いとされているんだが。自分の物理学、魔法学を構築することを求められている。それが天才の思考に追い付けば、最高威力を叩き出すことが出来る。そんなロマンが溢れているんだ。


 そして、プレイヤーである真鍋敏行まなべとしゆきも、またこのゲームにドハマりしている内の1人だ。クラスは錬金術師という、戦闘も熟せるが、生産職よりのクラスだ。まあ、補正は生産の方にかかっている。だが、生産物もまた、マザーアースの演算能力で、出来が変わってくる。固定の生産物はあるんだが、その品質を決めているのはマザーアースだ。故に、研究に研究を重ねないと、まともな装備品が作れないとなっている。


 此度もまた、魔法金属を作ろうと、素材を集め、挑戦している所だ。錬金術には無限の可能性がある。全てを作ることが出来る可能性を秘めている。マザーアースの思考さえ解れば、なんだって可能な世界なんだから。


「とりあえず、思っている素材はこれで集まったんだが……。後はどういう理屈で錬金術を発動させるのか、だよな。その辺もイメージ次第だから、適当にやるのは不味い。確固たる論をもってして、錬金術を発動させないと」


 有名どころで言えば、ミスリルなんかの架空金属は作られている。ある程度の作り方は確立していると言っても良い。銀を用いて、属性のない魔力素材を集め、魔力原子と銀を2対5の比率で混ぜると、ある程度のミスリルが作れる。これが21対55とか、微妙に変化させることで、様々な特性を与える事が出来る訳だ。


 俺的には、33対81が一番都合が良いと感じている。まあ、配合比率は人それぞれだ。用途によっても、最適解は変わってくるだろうし、ミスリル1つとっても、研究している人が居るくらいには、ゲームとして奥深い。


 属性金属もまた然りだ。まあ、そもそも魔力原子という思考があっているのかどうかも解らないんだけどな。自分で色々と調べろという事ではある。……本当にマザーアースを作ったやつは天才だよ。それをこうやって落とし込んだ開発陣もおかしいんだけど。


「2属性複合金属を作るには、それぞれの素材の性質なんかも加味して、ベースは銀。そこに相反する光属性と闇属性を付ける。打ち消し合うのか、相乗効果で凄いことになるのかだよな。……誰も複合金属は作れていないんだよな。今度こそ成功してくれると嬉しいが」


 結合させるのは良いんだ。……そこから違うと言われたら、どうしようもないんだけど。とりあえずは普通の属性金属と同じように結合させるはず。今回失敗したら、そこから見直した方が良いのかもしれない。


「……けど、結合以外にあるのか? そもそも魔力原子という表現が間違っている可能性もあるんだけど。それが間違っていたら、俺ではどうしようもない。そんな知識も無いし。ガチもんの研究者じゃないと厳しいんだよなあ。そもそも何で、天才が魔力関係の話をしているのかも解らないんだよな。物理と魔法って、関わり合いが無いと思うんだが」


 もしも、天才が魔法を使えたのなら、納得できる話ではあるんだけど、流石にそんな事は無いだろうし。魔法が使えたのであれば、色んな法則から違うものになるとしか言いようがない。物理で解決できない問題もあるとは思うんだよな。


「まあ、いいや。今回は今回のやり方を通そう。出来なかったら考える。今は成功の事しか考えない」


 このゲームのガチ勢は、大半錬金術師のクラスを選んでいる。何故かというのは、最強装備が出回らないからだ。クラスも50以上あるこのゲーム。それなのに、自分の装備は自分で作ることを推奨されている。


 鍛冶師は鍛冶師で特化させた方が良いように思うかもしれない。けど、自分で打つ金属の特性は、自分で作った方が相性がいいというのが結論だった。鍛冶師の癖に合わせて素材を作るよりも、自分がどんな素材を作って、どういう風に装備を整えたいのかってのが、肝になってくるんだよな。だから、ある程度のプレイヤーなら、クラス錬金術師を選ぶ。


 マスクデータによるステータスの補正値的に、錬金術師ではない方が良いクラスも存在するが、魔法攻撃を主体にするのであれば、錬金術師が最も多い。それくらいに偏っている。


 ……本当は、パーティーで役割を決めるか、クランで担当を決めた方が良いんだけど、俺はソロだしなあ。クランに所属したこともあるけど、性格に合わなかったんだよ。ノルマがどうのこうのとか言われても、困るってものだ。


 ノルマという言葉は、仕事で使う物だ。遊びで使っていい言葉じゃない。誰が誰の装備を何日以内に作成しなければならないなんて、そんな面倒な事はしたくない。こっちにだって予定があるんだ。楽しんでゲームをやらせろよな。ゲームにまでノルマという言葉を持ち込むんじゃない。迷惑でしかないからな。


「さて、今度こそは仕上げて見せる。イメージを展開……。原子結合をイメージ……。イメージを現実に……。現実をそのままものにする……」


 出来るという手ごたえは感じる。これは来たんじゃないか。最高の金属に仕上がるか、駄物になるか。相反する2つの属性を混ぜるとどうなるのか。属性の組み合わせなんて無数にあるが、光属性と闇属性は相反するしかない。


 何かが起きるはず。何も起きないはずが無い。失敗するという感覚がない。出来る手ごたえがある。


 そして、何故だか大爆発を起こして、光に飲み込まれた。

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― 新着の感想 ―
装備を素材から作って戦うのか 光属性と闇属性で転生は、何度もできるのかな
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