第102話 魔王のお仕事
「はぁ、んで? 魔王って具体的に何すんだ?」
体の傷も幾分治り充分動くようになってきた。
ヴェーダには負けてしまったが魔王として領土を統べるものとしてやるべき事を聞いておいた。
「別に特にこれと言った事はないよ。領地の保護とかだね。
ただ君が守るこの迷い森を守る中でリーガル村も守ってもらうけど村長さんが拒否したらその必要はなくなるよ。
まぁ、魔王に守ってもらえるのに拒否するやつなんていないと思うけどね、はははっ」
なんで笑ってんだこいつ……。
でも確かにリーガル村の村長に協力願をとって、それから行動に移すか……。
「何かほかに聞きたいことは?」
「……守れなかった場合の罰則とかは?」
「そりゃもちろん魔王引退だよ。
つまりフラムは自身の保護領域を君に溶かされた時点で魔王から引退になる予定だったんだよね。」
「はぁ、ご存知でしょうが俺村ひとつくらいのら再生させられるんですが?」
「アッハッハッハッハッ! そうだったね! じゃぁ君は大丈夫そうだね! 君を倒せる魔王は他にいなさそうだしな!
アッハッハッハ!」
だからなんで笑ってやがる……。
お前がリーガル村襲えば俺なんて瞬殺しておわれるんだがな……。
「他には?」
「大丈夫かな」
「そうか、なら困ったことがあったら言ってな」
「いい先輩っぽいけどお前が来たら生態系変わるから程々にな」
「ハッハッハ!」
またもヴェーダは大きく息を吐きながら笑って見せた。
「じゃ俺はここで!」
ヴェーダはその言葉を残すと目にも止まらぬ速度で青い空を飛んで行った。
「さて、」
まずはリーガル村の村長に会いに行かないと……。
これだけリーガル村にいるけど村長なんて1回も会ったことないし、なんなら名前すら知らない。
てかどこにいるかも知らんし……。
とりあえず冒険者ギルドいって情報収集して、それから向かうとするか。
俺が【白】階級である事はリーガル村中に広がっている。
【緑】階級の時とはうってかわり【白】になった今急に人権が強化されたかのように尊敬の眼差しでみられる。
確か市役所では魔力量の変化に応じて色が変わるって聞いたけど一応村長に報告した方がいいと思う。
それにフラムの時に避難してきたゴブリンたちはそこに身を置いていると聞く。
久しぶりに逢いに行くのも悪くは無いだろう。
───地王砂漠、リガリス
「フラムが死んだ? ……ディルガ、遂にやったか」
「寂しいですか?」
レイキスが髪を揺らしながら聞いてくる。
俺の鎧に艶やかな黄色が反射し変色したようだった。
「いいや、寂しくはない。だってディルガが魔王になるんじゃよ。非常に楽しみさ」
「私も同じです」
───水中都市
「リゼ様、ご報告が」
「申せ」
現在私の前にはフラムがいる。
王宮の玉座の前で頭を下げている。
しかし私はなんの用かわかっている。
先程レインさんらが水中都市を出ていった。
ディルガ様からは(ありがとうございました)と『念話』で連絡があったのでフラムとディルガ様の戦いに決着がついたのだろう。
フラムがディルガ様によって殺されたのであれば当然十色光魔王の魔王として入れ替わりが生じる。
「ディルガ様が魔王になられました」
やはりそうだった。
無事に神話級スキルも手に入れたのだろうか。
前は神話級スキルを所持していない様子だったがまさか神話級スキルも無しに魔王になったのだろうか。
どれにしろめでたいことです。
今度会えた時に祝させてもらおう。
(それにしてもなんで直でお礼言わないのよ!
久しぶりにゆっくり喋れると思ったのに!)
フラムがいなくなって玉座の横の布を殴ってみたがなんも癒されなかった。
ただなぞの虚無感が私を襲った。
───リーガル村
「ここか……」
俺はギルドで聞き付けた村長の家に来ていた。
あまり人の通らない村の少し奥に位置する村長の家は豪勢とも言えない家ではあったが、花が咲き誇り、緑が生い茂り、整えられた庭が美しかった。
俺は緊張に負けないよう深く深呼吸をしてドアをノックした。
コンコンコンッ
良かったら☆やブックマークでの評価お願いします!
ディルガスキル
○常用スキル
ㅇ『管轄者』の下
・『物理耐性』・『環境効果無効』
・『身体能力強化』・『炎属性耐性』
・『思考加速』・『意識拡張』
・『生存能力強化』・『座標認識』
・『暗視』・『光属性耐性』
・『再生』・『状態異常耐性』
・『轟音耐性』・『精神攻撃体制』
〇固有スキル
ㅇ『鬼』
・『蒼炎』・『貫通』
○スキル
・『魂保存』・『時間の管理者』
・『切断者』・『万斛虐殺』
・『消化』・『分身』
・『回復』・『結界創作』
・『念話』・『空間転移』
・『白轟雷』・『精神看破』
・『炎爆燦爛球』・『地平落雷』
・『斬撃之雨』
〇神話級スキル
・『無限知覚』・『虚無空間』
〇属性適性
・『地属性適性』・『炎属性適性』
・『雷属性適性』




