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久しぶりだけど、皆んな読んでくれるかなぁ?
盛大に遠吠えしてやったら、慌てて御者のおじさんが、馬車まで戻って来るかと思った。
けど、戻って来なかったのよ!
見かねた?もしくはあまりの五月蠅さに、耐えられなかった宿の人が、キャリーバッグを開けてくれなかったら、正直ヤバかったわ。
何がっていろいろよ!いろいろ!!
宿の人は親切で、ご飯も食べさせてくれたわ。
もう感謝しかないわね!
一通りする事済ましてから、再び馬車に戻って待っていると、酔ってご機嫌なおじさんがやっと戻って来た。
荷台のキャリーバッグと私を見て、ようやく思い出したらしく、真っ青になって謝って来た。
「す…すまん!嬢ちゃん!すっかり忘れてた!!
い…今からでも、飯食うか?」
なんて言って来たから、宿の人から預かった手紙を渡してやった。
《請求書 餌代:銅貨17枚
散歩代:銅貨10枚
迷惑料:銀貨3枚
合計額 銀貨3枚、銅貨27枚
鈴芽の宿店主。》
「なんだこの高額請求書は!?
【鈴芽の宿】って俺が泊まってる宿じゃなくて、高級宿じゃないか!?」
実はこの馬車置き場、各宿に付いてるのじゃなくて、コインパーキングみたいな場所なの。
【鈴芽の宿】はこの町一番の高級宿で、ここの管理もしている所らしい……
私を助けたくれた人は、たまたま見回りに来た【鈴芽の宿】の店主さんだった。
普通なら放っておくところだけど、私の必死さに、《只事では無い》と判断して保護してくれたの。
「払わないと、もうここ使わせてくれないかもねー。どうするおじさん?私一応、アキタ家の関係者なんだけど?」
その後、渋々【鈴芽の宿】にお金を払った。
おじさんは不機嫌そうだけど、仕方ないわよね~。
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銀貨 1枚1万円相当
大銅貨 1枚1,000円相当
銅貨 1枚100円相当
日本円にすると
¥32,700の請求書ですね。




