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黒眼のリバイヴ  作者: たからの
黒眼の目覚め

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12/28

影、敗北の刻

街は瓦礫と煙に包まれていた。

黒斗とミオは、先ほどの戦闘で受けた衝撃のまま立ちすくむ。影の剣と鎖を構えるが、全身に痛みが走る。


「…まだ…まだ終わらせられない…」

黒斗は必死に息を整える。だが、腕の感覚は完全ではなく、足もわずかに震えていた。


カリギュラの影は静かに迫る。

触手が黒斗の剣を跳ね返し、建物を操って攻撃を仕掛ける。

「くそっ!」黒斗は盾で防ぐが、強烈な衝撃で壁に叩きつけられる。


ミオも銃を撃ちながら後退する。

「黒斗、気をつけて!」

触手が彼女に迫る。黒斗は反射的に庇い、刃で切り裂くが、背中に裂傷を受ける。


都市全体が戦場と化し、瓦礫と煙が視界を遮る。

二人は影の力を最大限に使い、連携して反撃する。

剣は鋭く、鎖は自在に暴れ、盾は硬い壁のように防御する。

しかし、カリギュラは多形態で影を操り、建物そのものを武器として攻撃してくる。


「…まだ足りない…」黒斗の声は震える。

影の力は完全制御されているはずなのに、力だけでは敵わない。


ミオも攻撃を続けるが、触手の一撃が肩に入り、倒れそうになる。

「ミオ…!」黒斗は駆け寄るが、別の触手が脚を払い、地面に叩きつけられる。


カリギュラは無表情で二人を見下ろす。

その黒光りする瞳に、恐怖と絶望が映し出される。

「…力の差を思い知れ」


二人が必死で立ち上がろうとするも、全身に痛みが走り、息が詰まる。

ミオも呼吸が荒く、銃を握る手がわずかに震えていた。


しかし、カリギュラは一歩も踏み込まず、静かに影の塊に変わり消えた。

その背中には、観察する意思が漂う。

「…まだだ…試しているだけだな」

黒斗は拳を握る。全力を尽くしても、勝てなかった。


街は破壊されたまま静まり返る。

だが、黒斗とミオの心には決意が残る。

「…次は、絶対に勝つ」

「必ずだ」


二人の傷は深い。しかし、未知の敵・カリギュラの存在を強く意識したまま、次の戦いに備える――。

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