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Hiroshi Yoshimura (吉村弘) - 静けさの本 (Static) (1988)


を 聴きながら


 ””



 私の中にある、余分なものを 抜いていって すこしずつ すこしずつ 抜き取っていって



 いつか、余分なもののない まっさらな ものだけ 大事にしたい


 私の中に、不要なものが、ありすぎて それが どうしようもなく 苦しいから


 


 雪原の世界がきれいなのは、


 すべてをかくしてしまうからだ


 すべてを覆って 音すら 白いそこに閉じ込めて


 声がすべて ぬきとられて


 すべてが 無音になる


 すべて 痛みが きえて 無痛に


 はりつめた とまった 世界の なかで



 だから。


 ……そこに 置かせてください


 私の中にとじこめておくには


 それらは 



 ——風がとおりぬけます



 真っ白な雪原をただ一陣の風が


 それは、ほんのり、白に固まった葉をふるわせるだけ 



 それは、ほんのり、ふかふかのしろい地面の小山をちいさく崩しただけ


 それでも



 風に変わりないわ



 ……そこに 置いていきます


 駄目ですか……?わたし、もう 



 ——わたし、もう、 いかないと だから



 ……ごめんなさい


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