30 警察と軍隊に更に手を入れよう 4
浮いた予算は警察にも使われる。
こちらも通信機や発電機などを取り入れ、作業効率を上げていく。
なにせ、今まで照明すらまともに使えなかったのだ。
これが改善されるだけで、大幅に作業効率が変わる。
加えて冷房器具……といきたいが。
これはさすがに今の独裁国家では無理だった。
電気が行き渡らない。
発電所が出来上がっても、国全体に行き渡らせる事はできないからだ。
なので、扇風機の大量導入で誤魔化した。
それだけでも今までよりは熱気をやわらげる事はできたが。
他にも聴音機に無線の傍受機などの探知機器。
操作に必要な機具を揃えていく。
個人の秘密や生活に干渉するが気にしない。
1人の自由より、治安が優先である。
悪巧みは迅速に暴いて殲滅しなければならない。
でないと、善良な人々が虐げられる。
悪人と犯罪者とテロリストをを守る人権など守ってられない。
それよりも、政府を脅かす危険を排除するのが先である。
「貴重な労働力を守らないと」
その為にも、独裁者の政治にたてつく者を見つけて壊滅する必要があった。
ノボルにとって民衆は大事な大事な生産力である。
食い扶持を産み出す工場だ。
これらを成り立たせる貴重な部品である民衆を傷つけるわけにはいかない。
なので、問題のある人間の居場所を暴き、徹底的に殲滅する必要があった。
問題を起こす者は周りにいる誰かに損害を与えている。
それは国全体の生産力を落とす事につながる。
そんなことを許すわけにはいかなかった。
これが問題行動への反発や反撃ならともかく。
問題を起こす側を野放しにするわけにはいかなかった。
なので、人々のやる事なす事に聞き耳をたてる。
生活をあばく。
そこにある問題を見つけるために。
おかげで国内の問題は大幅に減っていった。
何かやる度に捕まり、問題があると判断されれば強制労働に放り込まれるのだから。
そうでなくても、捕まって取り調べを受けてる間は稼ぎが無い。
貧しいこの国では、1日の無収入が命取りになる。
そうでなくても警察は容赦しない。
何かあれば、逮捕よりも先に銃を撃つ。
閃光手榴弾や煙幕手榴弾を投げ込む。
それどころか、最初からパトカーに装備してる散弾銃を持ち出す。
問題を起こす者の射殺は当たり前。
生きて逮捕するなんて考えないのだから。
なので、多くの民衆は抵抗するよりも大人しく捕まる事を選んでいく。
捕まれば、少なくとも取り締まりを受けるだけで済む。
それが怒声と罵声による脅迫であっても。
最悪の場合拷問であっても。
死ぬよりはマシである。
なおかつ、そういう事態にいたらないように、普段の行動に気をつけていく。
更には言動にも。
問題とは、暴行だけではない。
暴言も問題になる。
なにせ、これが原因で問題になるのだから。
ノボルはこれを徹底的に取り締まらせていった。




