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【猟奇的サイコスリラー】イミテーション  作者: てっぺーさま
第五章 破滅へのカウントダウン

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48/59

ペットショップ ①

【悪魔も聖書を引用できる——】


衝撃のラスト!

あなたはきっと騙される!!

「それじゃ拓海さん、お留守番よろしくね」

 麗子の言葉に、拓海は笑顔でうなずいて見せた。

 今日から一泊二日で、麗子は人間ドックを受けに出かける。原因不明の体調不良に悩まされていたからだ。

 もちろん、不調の原因ははっきりしている。例の薬が効いているからだ。

 精密検査でどんな結果が出るのか——。おそらく彼女以上に、拓海はその結果を気にかけていた。

「でも、本当に付き添わなくて平気?」

「平気よ。子どもじゃないんだから」

 麗子は笑って答えた。

「それに、何かあったら全部沢尻さんが対応してくれるから、拓海さんは何も心配しないでね」

「わかった」

 ここで、沢尻が割って入ってきた。

「お嬢様、そろそろお出になったほうが」

「そうね。じゃあ拓海さん、行ってくるわね」

 麗子を見送ると、拓海の胸が激しく高鳴った。今日は一日中美穂といっしょにいられる。彼女と心ゆくまで愛し合えるのだ。

 とはいえ、一晩帰らないとなると使用人たちの間に妙な噂が立つかもしれない。したがって、遅くとも夜十時までには戻る必要があるだろう。

 拓海は屋敷を出てすぐにタクシーを拾った。以前はタクシーを使うことなどほとんどなかったが、今は金銭的に余裕があるため迷わず利用していた。しかし、佐藤に毎月三十万支払うことになったため、節約のためにタクシーの利用を控えようかとも考え始めていた。

 しかし、一度便利さに慣れてしまうと、電車やバスの利用をためらう自分がいるのも事実だった。そうした公共交通機関はマナーの悪い客のせいで不快な思いをすることが多い。そんな思いをするくらいなら、金がかかってもタクシーを使ったほうが賢明だと思えてしまうのだ。


 麗子と暮らし始めてから、〝貧乏は悪〟という思いが以前よりも強くなっていた。貧乏体験も成功すれば美談にできるが、貧困状態が長く続くことは決して健康的とはいえない。そんな生活も短期間であれば若さで乗り切れるかもしれないが、慢性的な貧困状態は少しずつ人の心を削っていく。

 逆に経済的な余裕があれば、自然と心にも余裕が生まれる。その証拠に、麗子と結婚して経済的に安定してからは、街中で遭遇するクズに対しても優しくなれる自分がいた。人混みで肩をぶつけられても、苛立つことなく受け流せるようになっていた。人は経済的に充たされると、自然と寛容になれる生き物なのだろう。

 金が人生の優先順位の上位にくることは間違いない。最上位と言っても過言ではないだろう。金がなければ交通手段は電車やバスに限られ、移動中は強いストレスにさらされる。要するに、金がなければいやな思いをするということだ。QOL(生活の質)は金のあるなしに左右されるのだ。

「人生、金がすべてだな……」

 拓海は後部座席に座りながら、改めて金の力を実感するのだった。

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